百穀潤す穀雨の朝
おきておきて、目覚めの季節
おきてきてみて、芽吹く場所に
おきてきてきて、焼きたてのパン
【展示日時】
2014年 4月21日(月) ~ 27日(日)
11:00 〜 18:00(最終日は17:00まで)
※全日作家在廊予定
【参加作家】
「毎日の好きな瞬間」
・今関郁絵(写真、ファインアート)
私は夜、赤い靴下を履いて寝る派です。
私はぬくぬくした布団にすっぽりと頭まで包まれる派です。
身動きが取れないかたちになって、このお日様のいい匂いの正体を考えますが、
すぐに気が遠のいて、お布団はあっという間に翌朝へと運んでくれます。
あっと目覚めた時、私はすっかり裸足でした。
窓辺に赤い靴下が仲良く並んであります。
なんだか、ほんの少し不思議です。
日々の小さな不思議の瞬間が好きです。
・臼井直美(bitteのパン)
焼きたてのパンの香りで深呼吸ができた時
パンによって香りが違うのでその違いを感じながら深呼吸
修行したパン屋と同じかおりがした時
日の出よりも先に仕事にでて誰もいない道の真ん中を自転車で走れる時
・臼井仁美(木工)
今日見た夢をいつのまにか思い出せなくなっていることに気づいたとき。
ベランダに鳥が来ていたとき。
その鳥が2匹で連れ立っていることに気づいたとき。
飽きない本に出会ったとき。
混んだ電車の中で他の人と、かすりもせずに済んだとき。
チョコモナカジャンボのモナカがパリッパリッだったとき。
おしりに火がついたとき 。
木に鉋をかけて誰ひとりとして触ったことのない面がでてくるとき。
・山本真衣(ガラス)
朝起きて、白湯、パン、コーヒーの朝食を食べ、9時に制作を始められた時。
太陽を背に、体があたたまるのを感じながら、花壇に水をまく時。
制作中に、ラジオで聞きたかった曲がながれた時。
夕暮れの光の中、その日に削り出したガラスを眺めながらお茶をする時。
季節の花の匂いを風に探しながら、とてもきれいなお月さまと目があった時。
お風呂に入りながら、みかんを食べる時。
【場所】
酢飯屋/水道ギャラリー