織と食、古来より人間に寄り添ってきたこれらの文化には、大きな共通点があります。
それは、素材に出会う喜びです。
本展では、奄美大島群島・喜界島を旅して感じたことを、現地素材を織り込んだタペストリーとして、展示致します。
喜界島で出会った、素朴だけどあたたかく、生命力に溢れた食材は、綴織の素材としても特別な存在感を放ってくれました。
ぜひご高覧下さい。
【日時】2016年2月8日(月)〜2月14日(日)
11:00〜18:00(最終日17時)
【会場】酢飯屋 水道ギャラリー
【在廊予定日】 2月9日(火)以外 全日在廊
出展作品の制作過程を、一部ご紹介致します。
喜界島で出会った月桃やモクマオウ、ゴマ、ソラマメ、サトウキビなどを細かくカットします。
それを煮出して染液をつくり、糸を染めます。
染め上がった糸やその他の素材を使って、原画に沿って織物にしていきます。
織組織で絵を描く技法、綴れ織です。
喜界島に関するメイン作品の他にも、
「食」をコンセプトとした綴れ織のタペストリーを、制作しました。
ぜひギャラリーにお越し頂いて、ご覧頂ければ幸いです。
【鬼原 美希(Kihara Miki)】
1986年千葉県生まれ。
2012年多摩美術大学大学院テキスタイルデザイン領域修了。
儚くも激しい煌めきをたたえた一瞬を、自らをモチーフとし、綴織の技法によって表現する。
2015年、世界一周の船の旅を通し、各国で見られる素材の違いの面白さに触れ、その後日本でも旅をしながら見つけた素材を織り込み、制作している。
【HP】mikikihara.com
以前の展示風景