高知県のお酒遊び、いやお酒文化の代表格、『べく盃』。
僕が25才の時、初めて高知県に行った時に教わったお酒遊びです。
ベロベロの神様 という唄をみんなで歌いながら
頭にてぬぐいを巻いて
・鼻までお酒がたっぷり入る、大ぶりサイズの天狗のおちょこ、
・口の部分に穴が開いていて、指でおさないと漏れてしまうため、
飲みきらなければならないひょっとこのおちょこ、
・小ぶりで優しい量しか入らないおかめのおちょこ。
それら3種が描かれた駒を回して、
出た絵柄のおちょこにお酒を注がれ、ひょいっと飲む。
飲んだ方が今度は駒を回して、
またみんなで、ベロベロの神様の唄を歌い、またそれを繰り返す。
危な過ぎる《オトナの酒企画》。
過去10回開催し、しばらく封印しておりましたが
今年開催する『高知WEEK』と連動して11回目の開催が決まりました。
店主自らが参戦し、大敗する 酒 酒 酒 酒 酒な一夜。
酔っ払う中で新しく生まれたお酒遊び
【穴と酒の女王】や【世界の始まり 天狗ナイト】など、酔ってくると始まります。
決して、お酒の強さ勝負などをする企画ではなく、
お酒が体に入ると、解放される酔いという素敵な感覚を皆で楽しむ企画です。
皆様のご参加、心よりお待ちしております。
【日時】
2019年 12月21日(土) 18時~21時
※21時以降ベロベロ解散
【お料理】
高知食材や高知の料理を中心とした内容になります。
お酒も高知のものを中心に日本各地のお酒が登場します。
(※注意)たっぷりのお水をご用意しておりますので、お酒の倍以上は飲むように心がけてください。
【お持ち物】
手ぬぐい(この日は頭に手ぬぐいを巻いて飲みましょう!気持ちも上がりますので^^)
※『土佐手拭い』の販売も予定しておりますので
当日店頭にてご購入も可能です。
酢飯屋オリジナル べく杯 / 陶芸家 村越正承さん作
日本酒が好きな方、
人が好きな方、
ベロベロになりたい方向けの企画になります。
【司牡丹の可杯(べくはい)】
可杯とは、
座興用の杯のことで座興杯のひとつです。
普通の杯は酒を注いだままで下に置けますが、
可杯は飲み干してしまうまでは置けません。
『可』の字は、漢文では『可何々』(何々すべし)と書き、
下にはつけない字であるため、下に置けない杯を『可杯』というのです。
おかめの杯は、入る酒の量が一番少なく、酒が入ったままでも置くことができます。
ただし、おかめさんは、女性ですので、女性の顔が潰れるかっこうで、下に置かずに
必ず、顔を上むきして置くのがマナーです。
ひょっとこ杯は、口のところに穴があいているため、
指で穴をふさがないと酒がもれてしまいます。
酒の量もおかめより多く入り、飲み干さない限り下に置けません。
天狗杯は長い鼻のため下に置けませんし、鼻の部分にまで酒が入りますので、
この三面杯の中では一番たくさん酒が入ります。
三面杯と図柄がセットになっている特製のこまを回し、
止まった時に軸の向いている方向に座っている人が、
こまの図柄の可杯に酒を注いで飲み干します。
このように大勢で輪になって、こまをかわるがわる回して
杯を決めながら飲む、というのが可杯の遊び方です。
このような可杯は、かつて全国各地で用いられていましたが、
いつしかほとんど見られなくなっておりました。
これを大変残念に思った司牡丹の社長は、
昭和51年(1976年)に酒と可杯を詰め合わせた
『司牡丹可杯セット』を発売。
この商品は好評を博し、瞬く間に高知県内全域に知れ渡ります。
また高知市内の料亭では、
古くから宴席のお遊びとして歌われていた『ベロベロの歌』と合体し、
この歌とともに可杯が遊ばれるようにもなりました。
『ベロベロの神様は 正直の神様よ お酒(ささ)の方(ほう)へと おもむきゃれ エェ おもむきゃれ』
この歌の『お酒』の部分を『男前』や『助平(すけべい)』などに変えて、
手拍子をしながらこまが止まるのを待ちます。
こまに指された人は『男前』あるいは『助平』というわけで、爆笑の中で当たった可杯で飲み干すのです。
酒好き、それも大勢でにぎやかに飲むのが大好きな高知県人に
このお遊びは大歓迎され、いつしか『可杯』は『箸拳(はしけん)』と並び称されるほどの
土佐の酒文化となったのです。
【ベロベロの神様ナイト11】がこちら!
以下は、これまでのベロベロの神様ナイトの様子などです。。。。。