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さめ・サメ・shark

[すし・sushi料理海の生き物]

【語源】
サメの仲間の多くが、体の大きさに対して眼が小さいため
小さい目( 小目 -サメ- )がサメの語源です。

【軟骨魚】
ほとんどのサメは骨が軟骨のため、
硬くて鋭いサメ肌と呼ばれる楯鱗(じゅんりん)で全身が覆われて体を守っている。
一般的な魚と比べて骨が少なく、全身が軟らかいので、軟骨魚(なんこつぎょ)、
一般的な魚の骨は硬いので硬骨魚(こうこつぎょ)。

【鰓孔(えらあな・さいこう)】
一般的な魚にはエラ蓋がありますが、サメ、エイ類にはエラ蓋がなく、
エラ孔というものが5〜7対の裂け目として体表に開いています。
エラ孔の数はほとんどが5対ですが、
一部で6対(カグラザメ等)、7対(エドアブラザメ等)の種類もいます。
エラ孔を怪我して、一つ二つ傷ついても生きていけるように進化したとも言われています。

【尾ビレ】
サメの仲間の多くが、尾ビレの上葉(じょうよう)が長い傾向にあります。

【瞬膜】
一部のサメにはまぶたのような働きをする瞬膜(しゅんまく)というものがあります。
魚を襲った時などに獲物が暴れて、眼を怪我しないように
下から上に向かって瞬膜が閉じる仕組みになっています。
瞬膜を持っているのは、メジロザメ目の仲間が多く、
瞬膜が上がると、眼が白くなることから、メジロザメと呼ばれています。

【ロレンチーニ器官】
サメの鼻の先にある細かな点々穴は、ロレンチーニ器官というもの。
生きものが息をする時に弱い電流が流れるので、
その電気を感じ取るための器官。電気を感じとり、獲物の居場所を察知し襲いかかる。
サメ類は、嗅覚も特別優れているので血の匂いにも敏感。
人を襲う可能性のあるサメは557種のうち約10種類ほど。

【歯】
ほとんどの種類のサメの歯は、歯が欠けたり折れたりしても
次の歯が何度でも生え変わる仕組みになっています。
種類によっては一生で2万から3万本も歯を使うサメもいるようです。
そんなわけで、サメはいつでも鋭い歯を保っています。

【サメと日本人】
サメと日本人の関わりは深く、少なくとも5000年前の縄文時代には
サメを食べていたと考えられています。
サメの椎骨(ついこつ)が三内丸山遺跡で発見されているからです。

【サメは保存性に優れている!?】
サメの体内には、たくさんの尿素が含まれているので傷みにくく、保存性に優れています。
そのため、昔から日本各地の山間部の貴重なたんぱく源として重宝されてきた記録が
各地に残っています。

【サメの肝臓】
なぜサメの肝臓は大きいのか?
多くの魚は気体の入った鰾(うきぶくろ)で浮力を調整して海を泳いでいますが、
サメには鰾がなく、肝臓で浮力を調整しているため大きく発達しています。
肝臓には脂がたっぷり詰まっているので、水より軽い油のおかげで体が浮きやすくなります。
サメの種類によっては、体の4分の1が肝臓というサメもいます。
サメの肝臓からは貴重な脂がとれ、肝油や保湿用の化粧品などに使われています。

【サメの加工品】
はんぺんの多くは、ヨシキリザメの身で作られています。

【サメ料理】
福岡県宗像市 「のうさば」
ホシザメの干物のことで、お正月に食べる縁起物とされています。

青森県津軽地方「さめのすくめ」
アブラツノザメの頭を丸ごと煮込んで、酢味噌や大根おろしと和える
軟骨のコリコリした食感が特徴的な料理です。

宮城県気仙沼市 「もうかの星」
ネズミザメの心臓のことで、今では各地に流通し、刺身で食べられています。

三重県志摩半島 「さめなます」
湯引きしたナヌカザメの身と酢味噌を和えたもの。
お正月や結婚式で食べるおめでたい食べものです。

【どうしてサメがおめでたいのか?】
魚が交わると書いて 鮫(さめ)。
人々が交わることは大切と言う意味で、サメはおめでたいものと考える地域もあります。


【日本で見られるサメは何種類?】
日本で見られるサメは約130種ほどと言われています。
そのうち、90種類以上のサメを沖縄県で見ることができます。
どうして沖縄の海にはたくさんのサメがいるのか?
沖縄の海は、沖縄トラフと琉球海溝に挟まれているため
浅い海にいるサメから深海に暮らすサメまで生息しているのと、
黒潮の影響によって東南アジアの生きものが流れてくる際、
黒潮によってサメの獲物となる魚が流れ運ばれてきて、それを狙ってサメもやってくるからです。