京都の和菓子作家 日菓(にっか)
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中学校の修学旅行で初めて行った京都。
班長だったため
現地での訪問先を決めたりなどスケジュールを任されていた当時の自分が選んだ場所の一つに
老舗和菓子店があった。
大人になって、京都を訪れた際
勝手ながらにあの時のご縁を結びつけたくて
再び立ち寄ってみました。
そこで出会ったのが、『日菓』の杉山さんである。
伝統を重んじるこの世界で修行しながらも、
新しい和菓子を世に発したくて
ウズウズがハミ出ていた会話をした記憶があります。
独立したての当時25歳の自分も
全く同じ感覚をもっていたので、すぐに意気投合しました。
とはいえ、
距離も離れているので、
日常的に彼女たちの和菓子を仕入れることすら出来ない現実。
以前、
京都をテーマにバーベキューをした際に
送っていただいたのがこちらの和菓子。
『碁盤やき』(求肥製)
バーベキューではマストアイテムの焼き網。
これでジュ〜〜ってした意匠。
とても美味しかったです。
そんな日菓さんらが
お二人で酢飯屋にいらしてくださいました。
自然と背筋が伸びます。
当時をスススーっと思い出し、初心再び。
お土産でいただいた和菓子は
背筋を伸ばしていただきました。
【小さい大文字(外郎製)】
器:小林千恵
京都の夏の風物詩といえば五山の送り火。
京菓子の世界でも意匠によく使われます。
でも、冬の大文字はどうしているのでしょうか。
出番を控えて、小さく『大』と佇んでいます。
白く小さくそびえる山に大と焼き印を押して、
上から雪(氷餅)を散らしました。
【羽子板の虹(こなし製)】
器:森本仁
お正月に羽子板が出てくると、
やっぱり特別な気分になります。
綺麗な羽が右から左、左から右と、
行ったり来たり。
ずっと見ていたら
残像が虹を描き始めました。
日菓さんの写真集からは、
日常から得られる美しさと和菓子の可能性。
沢山の気づきをいただけます。
『日菓のしごと 京の和菓子帖』 / 青幻舎
是非いつか、
日菓さんの和菓子と出会える日がまた訪れますように。
【日菓(にっか)】
内田美奈子さん
杉山早陽子さん
ホームページ http://nikkakyoto.com