あいなめ・アイナメ・Hexagrammos otakii
スズキ目カジカ亜目アイナメ科アイナメ属アイナメ
岩手県大船渡市で釣れました。
アイナメが一番元気になる、好きな水温は13℃。
イカナゴやイワシをよく食べているので、
釣りのエサにも活きたそれらを使うと釣れやすいです。
水深30〜50mあたりに年中生息しています。
魚体を覆う滑りがテカテカして油を塗ったようにも見えることから、
北海道や東北では「アブラコ」とも呼ばれています。
キャッチコピーを付けるなら、「おいしいイクメン」。
茶褐色のアイナメの中でひときわ目立つ黄色の個体は、
アイナメのオスの婚姻色です。
縄張り意識が人一倍、いや魚一倍強く、
メスの産卵後は責任をもって、最後まで卵の面倒をみます。
冬場にたっぷり栄養を蓄えたアイナメは、春頃になると味がのり、
上質な白身として高値で取り引きされています。
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ここからはアイナメのグラビア写真を掲載します。
モデルは婚姻色の黄色が美しいオスの個体です。
アイナメの顔
アイナメの横顔
アイナメの横顔
アイナメの頬
アイナメの眼
アイナメの眼
アイナメの眼
アイナメの口
アイナメの口
アイナメの口
アイナメの歯
アイナメの上の歯
アイナメの上の歯
アイナメの上の歯
アイナメの上の歯
アイナメの下の歯
アイナメの下の歯
アイナメの下の歯
アイナメの口内
アイナメの舌
アイナメの舌
アイナメの鼻の穴
アイナメのアゴからエラ蓋付近
アイナメのエラ蓋付近
アイナメのアゴ
アイナメのエラ
アイナメのエラ
アイナメの胸ビレ
一般的な魚同様、アイナメも各部位にヒレが付いていますが、
アイナメのヒレはすべてが柔らかく、尖った硬いヒレがないので、
どのように触っても安全です。
アイナメの胸ビレは特に美しいので、様々な角度で見ていきます。
アイナメの胸ビレ
アイナメの胸ビレ
アイナメの胸ビレ
アイナメの胸ビレ
アイナメの胸ビレ
アイナメの胸ビレ
恐竜っぽさすら感じます。
アイナメの胸ビレの付け根
アイナメの胸ビレの付け根
アイナメの胸ビレ、体にぴたり。
アイナメの胸ビレ、持ち上げると胸ビレの形のまま体色が!
時には、こんな模様の個体や
こんな模様の個体もいます。
アイナメの上半身と背ビレ前方
アイナメの背ビレ前方
アイナメの背ビレ前方
アイナメの背ビレ中央付近
アイナメの背ビレ中央付近
第1背ビレと第2背ビレに別れず繋がっています。
これもアイナメの特徴の一つです。
アイナメの下半身と背ビレ後方
アイナメの背ビレ後方
アイナメの背ビレ後方
アイナメの胴体。
ウロコは細かめです。
アイナメの腹ビレ
アイナメの腹ビレ
アイナメの腹ビレ
一般的には棘条(きょくじょう)の1本目(透明の部分)を剥き出してみましたが
ここすらも柔らかく手に刺さるようなものでは全くありません。
これがアイナメの大きな特徴の一つです。
アイナメの尻ビレ
アイナメの尻ビレ
尻ビレも全てやわらかくて、安全。
アイナメの尾ビレ
アイナメの尾ビレ
アイナメの尾ビレは、角張っています。
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ここからはアイナメの内臓です。
写真中央左側、幽門垂(ゆうもんすい)にたっぷりと脂が付いています。
幽門垂(ゆうもんすい)とは、硬骨魚類が持つ特有の消化器官で、
胃と腸の境界部から突き出した袋状の器官のこと。
消化酵素を分泌します。
アイナメの肝臓
アイナメの肝臓
アイナメの肝臓
アイナメの心臓
アイナメの心臓
アイナメの幽門垂(ゆうもんすい)、胃、精巣、腎臓
アイナメの精巣
アイナメの精巣
アイナメの胃(写真中央)
アイナメの胃を開くと、空っぽでした。
アイナメの脾臓(ひぞう)
アイナメの腎臓
写真中央縦にある赤い部分。
薄い膜で覆われています。
薄膜を剥がしたアイナメの腎臓
首元辺りから腎臓があるのが確認できます。
アイナメの腎臓を取り除くと背骨が現れます。
背骨に沿って透明感のある白い神経
これがアイナメの神経
神経の通っていた部分、爪楊枝が入るほどの大きさです。
爪楊枝が1本、ちょうど入ってしまいました。
アイナメの咽頭歯(いんとうし)
喉の奥、写真中央左右にある歯が咽頭歯(いんとうし)です。
これは臼のような形をしていて、固い物をすり潰す事ができます。
アイナメの咽頭歯(いんとうし)
左右のエラの中央に位置している咽頭歯(いんとうし)
アイナメの咽頭歯(いんとうし)
アイナメの鰓(エラ)
アイナメのエラ
赤い部分は、鰓弁(さいべん)
アイナメの鰓弁(さいべん)、あんなところに小さな鰓弁(さいべん)が確認できます。
アイナメのエラ
白くトゲトゲしている部分は、鰓耙(さいは)
エラはこのようにして頭と繋がっています。
エラと頭の繋ぎ目
こっちのほうがわかりやすいか。
アイナメのエラ(鰓弁(さいべん))
アイナメのエラ
白くトゲトゲしている部分(鰓耙(さいは))が短めということは、
捕食の際、砂ごとエサを食べて、エサは体内に取り込み、
砂と海水はエラから出せるという特徴がある魚だということがわかります。
砂ごと捕食しない魚は、鰓耙(さいは)が長く進化し、
獲物を逃さないようになっています。
アイナメのエラ
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アイナメの2枚おろし
硬骨魚にしては、全体的に骨が柔らかめです。
アイナメの開きの状態
このアイナメは、寄生虫が一匹も見当たりません。
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三枚おろしにしたアイナメの皮に熱湯をかけ
湯引きにしました。
側線には、頑固なウロコが残りがちですので
しっかりと取り除きましょう。
アイナメの皮は魚体にしては、まずまず厚みがあり
熱が加わるとプリンプリンです。
プリンプリンであり、モチモチの弾力もあります。
皮だけでなく、身質も素晴らしい!
アイナメのすしは、なめらかな舌触りから始まり、
じっくり余韻のある濃厚なうまみが特徴的で、
一度食べればファンになってしまうほど、
魅惑的で後を引くおいしさを持っています。
梅肉は安定の相性です。
なめらかさは失われてしまいますが、アイナメの皮付き握りにすると
厚めの皮からさらに旨みが加わり、ワンランク上のアイナメ握りずしとなります。