鳴門のうず潮ゴリゴリわかめ
[記録]
写真は2008年 岡田大介が撮影
徳島県 鳴門市(なるとし)と兵庫県 南あわじ市の間にある鳴門海峡。
播磨灘と紀伊水道を結ぶ日本百景の一つである。
酢飯屋とsuido cafe で使用しているワカメは
この海域で獲れるゴリゴリのわかめです。
朝方、日が昇る頃に漁に出始めます。
こちらが長年、大変大変お世話になっております
ワカメ漁師の西上さん。
お茶目な帽子ですが、めちゃマッチョ体型です。
早速、巻き上げ開始です。
包丁で芽株(メカブ)と葉体を切ります。
手作業です。
とんでも無い重量のワカメを軽々持ち上げる力持ちの西上さん。
西上さんはご家族で漁をされています。
おじいちゃんもマッチョです。
惚れてまうやつです。
ぷりっぷりのメカブです。
西上さんとお取引させていただくにあたり、
決定的な理由は【間引き】でした。
この地域で獲れるワカメは全て、鳴門産として世に販売出来ます。
自分の漁場のワカメを一度の漁で根こそぎ取るのではなく、
間引きすることで、仕上がりに格段の差がつきます。
悪いワカメは目株の根から落とし良質なワカメに育つまで機会を待ちます。
なので、西上さんから送られてくるワカメにハズレが無いのです。
たっぷりのワカメを積んで帰港です。
網に入れた獲れたてのワカメを、港のクレーンで吊り上げます。
親子、掛け声を合わせながらトラックに積み降ろします。
2008年に鳴門にお伺いした際は、
どうしても色々なうず潮の撮影がしたくて
小型水中観潮船 アクアエディに乗り込みました。
船底がガラスになっていて
うず潮を水中から見れるという素晴らしさ。
大きな渦の下には何があると思いますか?
小さな渦がいっぱいあるんです。
それがくっついていって、大きな渦を生み出していました。
迫力の鳴門大橋。
そして、大迫力の鳴門のうず潮。
トラックが茹場に到着しました。
いよいよ獲れたての生ワカメを熱湯に入れて茹でていきます。
水揚げから3時間以内にこの工程に入るのがポイントです。
ムラが無いように、かき混ぜながら満遍なく茹でていきます。
親子の背中がたまらんです。
茹で上がったワカメ。
すぐに冷水に移し、満遍なく〆ます。
この作業を繰り返し行います。
左:鳴門のワカメ漁師 西上光弘さん 右:酢飯屋 岡田大介
美人奥様の 西上祐子さん
茹でたわかめを籠に入れて水切りします。
水分を切ったワカメに天日塩を満遍なく絡めます。
西上さんのお名前『光弘』印。
これが僕にとっての最高のブランドです。
海のすぐ横で行われるこれらの工程、
その後乾燥場に運び、一本一本吊るし乾燥させています。
これが『糸わかめ』と呼ばれる状態。
これをそのまま水に戻すと
もちろんこんな感じに。
この糸わかめを
酢飯屋に送っていただき、
酢飯屋にて手切りしております。
機械でやると粉が多くでて粘り滑りがワカメに付着するため
手切りでくず粉が入ら無いようにしております。
これもまた、とてつもなく大変な作業です。
そしてパック詰め。
ここまで全行程手作業。
こうして酢飯屋のオリジナルブランドである
【神楽市場-かぐらいちば-】のヒット商品『鳴門のうず潮ゴリゴリわかめ』が完成します。
ラベルの力強い文字は
書道家のササキタカシさんの作品です。
2015年は
子供達を連れて淡路島側より咸臨丸にてうず潮クルーズに出ました。
風が強いわけでも無いのに、この海流の激しさ。
子供達を抱えてい無いと危険なほどの自然の脅威。
西上さんの息子さんが後を継いでいるということで
次回は息子さんにお会いしてこようと思います。
この『鳴門のうず潮ゴリゴリわかめ』は当店オリジナル商品です。
当店でのみの販売となります。
詳細、発送をご希望のお客様は
神楽市場のホームページをご覧くださいませ。
http://www.sumeshiya.com/ichiba/