いとよりだい・イトヨリダイ・糸縒鯛・Nemipterus virgatus
イトヨリダイ(高知県宿毛市にて)
スズキ目スズキ亜目イトヨリダイ科イトヨリダイ
体長は40 cm程度まで成長し、身体は細長く、やや側扁しています。
尾ビレは深く二叉し、上端部が糸状に伸びているところから
糸を撚った(いとをよった)形に見えるのでイトヨリダイです。
体色はピンク色で体側に黄色い縦縞が6本有ります。
横縞に見えますが、魚の場合は頭を下にした時に
縞模様が縦に見えれば縦縞、横に見えれば横縞になるので
イトヨリダイは縦縞になります。
エラ蓋の上部にある赤い点がイトヨリダイの印です。
近縁種のソコイトヨリとの区別が簡単にできます。
長崎県平戸にて
イトヨリダイ釣りの様子です。
玄界灘にて
イトヨリダイの活締め
土佐湾にて
イトヨリダイの神経締め
イトヨリダイ(皮引き後)
イトヨリダイの握り寿司
パーラー江古田さんのパンにイトヨリダイをサンドしてみました。
日本では上級白身としての位置付けにある魚です。
うま味が強く、秋冬のイトヨリダイは本当に美味しいです。
柔らかく崩れ易い身質なので、蒸したり、塩焼きにする場合が多いですが
お寿司にしてもとても美味しいです。
台湾では「金線鰱」(ジンシエンリエン)と言われ、中級の魚として食べられています。
油で煎り焼きにする事が最も多いものの、台湾では「話梅」(干し梅)の風味を付けた汁をかけて食べたりもします。
他にも、蒸し魚、塩焼き、魚肉練り製品の材料に使われる場合もあります。
中国、香港や広東省では
「紅衫」(広東語、ホンサーム)と言われ、中級の魚として食べられています。
香港では落花生油で焼いて、豆豉で味を付けるなど、地域によって味付けに違いが見られます。
蒸し魚、塩焼きももちろんあります。
【イトヨリダイととさかのりのカルパッチョ】
【イトヨリダイのナムル】
【イトヨリダイの青のり明太おろし】
シーザードレッシングが相性良いです。
【イトヨリダイのお味噌汁】