すごかいいそめ・スゴカイイソメ・Diopatyabilobat
[海の生き物]
ゴカイは、大きく動き回る種類と、1ヶ所にとどまってすむ種類に分けることができます。
動き回るものは決まったすみかをもたずに干潟の中を自由に動きますが
1ヶ所にとどまるものは穴を掘ってすんだり、薄い筒のような形の棲管(せいかん)を作って、
その中にすんだりします。
スゴカイイソメは棲管(せいかん)を作る種類のゴカイに属していて
干潟を探索していると、貝殻などがつながってできたスゴカイイソメの棲管を発見することがあります。
棲管は分泌液を使って、貝殻や海藻類、木の切れ端などをつないで作りますが、
獲物をおびき寄せられるように自然な物に見せかけています。
スゴカイイソメの分泌液が海水に触れるとすぐに固まるようです。
潮の満ち引きでも壊れないくらい接着力が強いと。。。
これは何か革命的な開発がされそうな予感しかしない素材。
干潟に出ているスゴカイイソメの管は5センチほどのように見えますが
その下は50〜60センチの深さまでつながっています。
スゴカイイソメの頭部の毛は、穴の中でも干潟の上の状況を振動で感知できる
感覚器官の一種です。
スゴカイイソメは棲管の入り口に隠れていて、
ウスキヌガイやカニなどの小さな生物が通る振動を感覚器官で感知すると、
外に出て鋭い2本の歯で捕食します。