やなぎだこ・ヤナギダコ・柳蛸・Parochopus conispadiceus
[海の生き物]
頭足綱八腕目マダコ科マダコ属ヤナギダコ
あまだこ・アマダコと呼ばれたりもします。
タコも、食べる餌によって味が変わる
繊細な食材です。
球形に近い卵型で筋肉質の胴部となめらかな皮膚。
腕は太く、胴の約3倍の長さがあり、
腕1本に2列に並ぶ吸盤が、
雄で140~160個、
雌で180~190個あります。
雄は8本の腕のうち1本が交接腕(雌に精子を渡すために変形した腕)に変化します。
北海道では太平洋側を中心に、一部日本海に分布し、
周辺海域での生息水深は主に30~600m。
夏は深い所、冬は浅い所へと季節ごとに移動し、
秋に水深100m前後の砂泥地帯で交接し、雌の体内に精子が貯えられます。
繁殖活動は雌雄ともに一生に1回とされ、雌は交接した翌春に産卵します。
国内では大半が北海道周辺で漁獲され、特に太平洋沿岸での漁獲高は全体の80%以上を占めます。