くっきー・クッキー・cookie・koekje
クッキーは、アメリカ食文化圏における主に小麦を主原料とした小型の焼き菓子の総称です。
クッキーは北米で使われる言葉で、
小さなケーキを意味する中世オランダ語のkoekje
または(略式の)koekieから、北米にて英語に派生しました。
それ以外の英語圏では一般的にビスケットと呼ばれています。
クッキーとビスケットは国・地域や言語によって、混同されていたり異なるものであったりと
定義はまちまちです。
フランスの「プチフール」やドイツの「ゲベック」など、
クッキーの同類は諸国に存在しています。
マドラスクッキー
(抹茶・きな粉・チョコ)
クッキーの多くはコクの有る甘さを持ち、
手に持っても型崩れしない程度の固さがありますが、
その食感はレシピによってさまざまです。
マドラスクッキーは、サクほろ系で素朴が後を引く岡田家では殿堂入りしているクッキーの一つです。
使用される小麦粉の特性と生地の混ぜ方によるグルテンの形成や、
生地に含まれる水分と焼き上げ方により、
しっとりやサクサクなど食感を変化させるのがクッキーです。
例えば、型抜きクッキーのように水分が少なくしっかりと練ったドウを作ると、
グルテンが多く形成され硬い歯ごたえとなります。
ショートブレッドのように水分に対して小麦粉の比率が高いとデンプンの糊化が進まずホロホロとした脆い食感となります。
また逆にラング・ド・シャのようにメレンゲを加えるクッキーでは非常に軽い食感となります。
レシピによっては、この他に重曹やベーキングパウダーなどの膨化剤を加え、
膨らみを補助したりします。
お団子クッキー
クッキーの元祖は7世紀のペルシアで、
砂糖の使用がその地域で比較的一般的になった直後に生まれました。
世界旅行が広まるにつれて、クッキーは旅行のお供となり、
歴史を通じて近代の旅行ケーキと同等になりました。
同様の名前であらゆる大陸で流通して知られるようになった最も有名な初期のクッキーの1つはジャンブル(Jumble)で、
主にナッツ、甘味料、および水で作られた比較的固いクッキーです。
バターと砂糖のクリームを加えた、現代の最も一般的なクッキーは、
18世紀になるまで一般的ではなかったそうです。
アメリカのクッキーは17世紀初頭に北アメリカに植民したグループの内、
ニューイングランド、ニューヨーク、ペンシルバニア近辺に入植したイングランド人や
オランダ人、ドイツ人などの食文化が融合する過程で成立していきました。
エリザベス朝以来のイングランド人主婦の美徳として、
菓子やパンは自分で作るべきというホームベーキング、ホームメイドの文化がありました。
そうしたイングランドの主婦文化が入植先の北米でもそのまま受け継がれましたが、
開拓者として全てを自力で解決しなければならない環境から益々その傾向は強くなりました。
製菓に関する研究や知識の継承も、一般の主婦である彼女たち個々人に委ねられるところが大きく、
各家庭でレシピが工夫され、相互に交じり合いつつ定着していきました。
クッキーのレシピで最も古いものは、
1796年に発行されたアメリカで最初の料理書であるアメリア・シモンズの
『American Cookery』に掲載されたものと言われています。
妻が作る自家製で食べ飽きないお菓子は
いつの間にか子供達と自分の大好物になりました。
いよいよ長男も自分で作れてしまうのではないか!?
自分が食べたいお菓子は、自分で作れば良い。
その感覚が大事。
全粒粉
そら豆の粉
ココア
粉黒糖
すりごま
菜種油
まずは粉だけでビニールに入れて混ぜて、
菜種油を入れて、揉んで、なじませて、
細長くして、一口大に切るか型抜きして
トースターで15分焼く。
素朴なお菓子ほどロングセラーになるもの。
この日も、妻と子供達はマドラスクッキーを作っていた。
何歳になっても変わらないこの光景が微笑ましくて、
つい写真を撮ってしまう。