寿司花壇(すしかだん)・flower bed sushi
5月の第2日曜日
『母の日』
感謝の花を酢飯に咲かせる 寿司花壇
高知県には、野菜ばかりを具材にした『田舎(いなか)ずし』
という郷土寿司があります。
山の幸であるタケノコにミョウガ、キノコといった旬の野菜を使って
棒寿司にしたり、握りにしたり。
緑やら紫、茶色と色合いが可愛いらしくて綺麗。
そして野菜のシャキシャキとした歯ごたえと酢飯が
なんともいい感じにマッチしているのです。
この『田舎ずし』を教わった際に、
お寿司って自由でいいんだ。
さらに華やかに盛れば母の日のお花のようなお寿司ができるのでは?
と思いました。
そこで、創ってしまいました。
酢飯を土に見立て、そこに多彩な花を咲かせていく『寿司花壇』。
赤身や白身のお魚の刺身で花を作ってもよし、
鮮やかな色合いの野菜をギュウギュウに詰めてお花畑にしてもいい。
そして最後に、お母さんが大好きな本物の花のブーケを片隅に添える。
どうでしょう、これで日頃の感謝をどうにかカタチにして渡せるのでは。
『白米と野菜』だけだとモノ足りなさを感じるのですが、
『酢飯と野菜』だけだと、美味しいお寿司になります。
色とりどりも大切ですが、
揚げたり、煮たり、焼いたり、味付けしたお野菜を忍ばせて
味も食感も盛り込むと
食べたときの驚きの笑顔もGETできますよ!!!
作り方は簡単です。
季節のおうち寿司 52ページより
重箱のような少し深めの器が理想的ですが、
丸皿などでも作ることはできます。
その半分の高さまで酢飯を敷き詰めて全体に醤油を軽くかけておきます。
このお寿司の最大のポイントは、色と華やかさです。
ですので、写真にあるような様々な種類のお野菜を少しずつ、
色も豊富に盛り付けることが大切です。
ちなみに、この写真に盛り付けている野菜は、
・アルファルファ
・リーフマスタード
・エンダイブ
・ブロッコリースプラウト
・れんこんの素揚げ
・みょうがの甘酢漬け
・芽ネギ
・レッドキャベツスプラウト
・パプリカ(黄色・赤・オレンジ)
・グリーンアスパラガス茹でたもの
・ラディッシュ
・しめじ炒め
・絹さや茹でたもの
・たけのこ味付けして煮たもの
・ミニトマト
・マグロの刺身
・タイの刺身
・カーネーション(飾り用)
という感じです。
お母様への感謝を伝える日ですから、
種類を揃えるのが面倒とか、ちょこちょこ調理するのが手間だとか
そういう気持ちは一切排除です。
そうすれば自ずと、美しく、あなたらしいお母様への感謝の気持ちが
この寿司花壇に表現できると思います。
お母さんが好きな花、お母さんが好きな色。
お母さんが好きな食べ物、色々思い浮かべて盛り込んでください。
アルファルファは芝生に見立てて隠れていたります。
野菜は色合いが重ならないように並べて、丸い形や尖ったものなども
交互に盛り付けると立体感もでます。
お刺身を端で重ね、巻いていけば花型になります。
飾り用のお花は、茎周りにラップなど巻いて樹液が食材に付かないように
心がけてください。
お母様の幸せなお顔が見れますように。