地引き網(じびきあみ)
魚が大好きな子供たちも待ちに待っていた地引き網の日。
酢飯屋でも以前は企画として
地引き網をしてから、獲れたお魚でお寿司三昧をするようなことをしておりましたが何と言っても天候次第で中止になる可能性があることや
現場での激しい仕込みとお客様への対応。
よっぽど力をつけないと満足なおもてなしが出来ないということで
しばらくやっておりませんでした。
今回は、完全参加者側としてなのでとっても気が楽です。
主催して見ないとわからない苦労は、
どんなお仕事でも言えることではないでしょうか。
子供と大人が入り混じり楽しく網を引くわけですが、
運動会の綱引きのごとく、
大人が本気出さないと全然引けません。。
網のゴールはまだまだあんな先。
1時間以上かかるんじゃないか??
男性よりは弱い女性の力と子供の力、
ただ、その力が重なると、男性の力を超え、
さらに男性の力を加えると馬力に。
馬力に馬力を加えると象力に。
あんなに重かった網が
あっという間に近くまで引き寄せられてきました。
おお!いるぞ、いるぞー。
出世魚の【コノシロ】だ。
シンコ(新子)4cmほど
コハダ(小鰭)10cm前後
ナカズミ(中墨)15cm前後
コノシロ(子の代)17cm以上
たっぷり獲れてますが、8割はコノシロ!!!
子供も大人たちもあまり知らない魚を前に
微妙な表情に。。
タイ、ヒラメ、サメ、エビ!と予想していた子供たちが
『今日の海』の現実を知る良い機会になったのではないでしょうか。
カミナリイカ。
墨をブシュブシュ。
水揚げ後、すぐに死んでしまうので、
生きているコノシロは、なかなか見れるものではありません。
これがどれだけ貴重な体験なのかを
子供たちは大人になってから知るのでしょう。
忘れるのでしょうけど。
生きたコノシロの掴み取り。
カワハギの赤ちゃんは生きていたので、すぐに海に返しました。
ある程度落ち着いて、そろそろ終わりかというところから
次男の動きは漁師モードに。
網にかかって、残ってしまった魚たちを救出していました。
次男千歳の特徴である、優しさが見れた瞬間でした。
シャワーを浴びて、ここからはバーベキュー。
今回はお寿司を握らなくていいので
気持ちは楽チンなのですが、
逆に握りたくなってくるという性分。
ポケットにいつも酢飯を持ち歩けるような道具考えようかな。。
福岡県糸島の海より