あなじゃこ・アナジャコ・穴蝦蛄・Upogebia major
[海の生き物]
エビ目(十脚目)アナジャコ下目アナジャコ科に分類される甲殻類の1種。
お寿司屋さんで見かけるあのシャコとは類縁の遠い別の生物。
あのシャコは茹でると紫色になり、殻を外して中身を食べますが、
アナジャコは、赤く茹で上がり、殻ごと全ての部位を食べられます。
泥干潟にY字型の深い巣穴を掘り、
腹部にある遊泳脚を利用して海水の流れを起こし、
口部付近に密生するヒゲでプランクトンやデトリタスを漉しとって食べる
濾過摂食動物。
軽めの塩水から火にかけて、沸騰して5分くらいでOK。
尻尾側から口に入れてサクサク食べ進めてください。
頭にかけて、ホヤの味と香りがしてきます。
オスとメスで味や香りが異なるのも面白いところ。
ちなみに
爪の大き方がオス、小さい方がメスです。
カメジャコとは、アナジャコのことです。
釣りエサとしても人気で、チヌ(クロダイ)のかかり釣りや
防波堤からのイシダイ狙いの落とし込みなどにも使用されています。
似た生きもので『ボケ』と呼ばれ釣りエサにされる「ニホンスナモグリ」がいます。
アナジャコはニホンスナモグリに比べて殻が硬くてエサ持ちがよいのが特徴です。
ハリの付け方は、尾羽根の付け根からハリ先を入れる通し刺しでOKです。