なぬかざめ・ナヌカザメ・七日鮫・Cephaloscyllium umbratile
[海の生き物]
魚類としては珍しくまぶたがあり、目を閉じて眠るのが特徴です。
写真は目を開いている状態。
北海道南部以南〜東シナ海の
水深18〜220メートル付近の主に海底に生息しています。
エビ、カニ、タコなどを主食としていて、
トラザメやエイ類など、魚はなんでも食べる貪欲なナヌカザメですが
性質はおとなしく、人間を襲った例はこれまでないそうです。
水からあげられた状態で七日間(なのかかん)生き抜いたという言い伝えがあり
ナヌカ(七日)ザメという名が付いたと言われています。
こちらがまぶたを閉じて眠っている状態。
カワイイ!!
夜行性のため明るいときは眼の虹彩を閉じています。
そのため白目を剥いているように見えてしまいます。
体長は最大で1.4メートル。
身の危険を感じたり、威嚇の際には
海水や空気を吸い込んで込んでフグのように胃を膨らませます。
そのため、英語ではバルーンシャーク・スウェルシャークと呼ばれています。
ナヌカザメの繁殖は卵を産みますが、孵化までに1年近くかかるため
非常に丈夫な殻内で赤ちゃんは成長し、
約1年後に8cmほどの大きさで生まれてきます。
この独特な形から、『人魚の財布』とも言われています。
稀に海岸に打ち上げられていることもあります。