鮭(サケ)のコド漁
新潟県村上市
日本海が目の前に見える河口付近。
ここ、大川の鮭漁は
古くから伝えられている「コド漁」という漁法で行われます。
この漁法は、他地域でも見たことない大川独特の漁法です。
コド漁の最盛期は、9月から12月中旬、大川の河口付近はコドでうめつくされています。
サケは、海から河口に入り、川を遡上し始めると、
いったん物かげなどで休む習性があります。
この習性を利用した漁が『固ど漁(コド漁)』です。
先人の知恵がうかがえる漁法です。
河口近くの川岸に、杭、竹、そだ(雑木の枝)を使って、
幅1.3メートル、奥行き1.6メートルの囲い(固ど)をつくり、
ふたをして中を暗くします。
さらに『固ど』の下流に葉のついた竹を数本束ねて流しておき、
サケが『固ど』の中に入り休んでいるところを鉤(カギ)で引っかけてとります。
メスの鮭を紐でつなぎ、泳がせておくことで、
オスを誘います。