くろほしいしもち・クロホシイシモチ・Ostorhinchus notatus
[海の生き物]
【ネンブツダイとクロホシイシモチの見分け方】
背中の点か線かの違いで見分けます。
酷似していますが、違いは
写真左上の、頭付近に黒点があるのがその名の通り、クロホシイシモチ。
その下の2匹は、頭付近にスジがあります。こちらがネンブツダイ。
その下の2匹は、クロホシイシモチ。
似ていますが、知っていれば見分けは簡単です。
【クロホシイシモチ(水中映像)】途中、ヒラスズキとウツボ登場
尾部分にある黒点を目に似せて敵をあざむいています。
体が小さく、天敵も多いため、どちらを向いているか進行方向を惑わすことと
群れをなして、皆で周りを監視し合うことで
逃げ切れる可能性を高める効果があると考えられています。
耳石(じせき)と呼ばれる平衡感覚や聴覚をつかさどる器官がとても大きいので
石持ち・イシモチの名前の由来です。
耳石が大きいほど周りの音を敏感に聞き取ることができるのか?
耳石の研究は未だ解明できていないジャンルです。
オスとメスのペアで寄り添って泳ぐことが多く、独特な方法で卵を守ることでも有名です。
口内保育(こうないほいく)といって、オスが、大きな口の中で卵を守ります。
期間はおよそ2週間ほど、餌を食べずずっと守り続けるイクメンです。
口内保育(こうないほいく)は、テンジクダイ科最大の特徴で
・オオスジイシモチ
・ネオンテンジクダイ
なども同じスタイルです。
内臓は壺抜きで簡単に取ることができます。
クロホシイシモチは、唐揚げお刺身が美味しいです。