そうだがつお・ソウダガツオ・宗太鰹・Auxis
スズキ目サバ科マグロ族ソウダガツオ属ソウダガツオ
こちらは網に入ったソウダガツオ。
しばらく身を小刻みに震わせて、
ちょっと強めの携帯電話のバイブモードがずっと鳴り続けているような感じの振動です。
冷えた自分の手で触れると、運動し続けているソウダガツオの体温のほうが温かく、
自分よりも温かい魚に触れたのは初めてだったので
いつも以上に命を感じてしまいました。
水揚げされたソウダガツオ。
若手漁師のけんた君が船上でソウダガツオをワイルドにさばいていきます。
揺れる船でも手際よく、まだ体温の温かいこのソウダガツオの刺身がおやつなのですから
漁師さんみなさま、いつもパワフル全開な理由に納得です。
カツオ調理したことがある方ならお分かりかと思いますが、
素手でカツオの皮を、身割れすることなく綺麗に剥がせるって凄いですよね!
獲れたてなので当たり前ではございますが、鮮度の良さが見てとれます。
ソウダガツオとスマの違い。
黒い点々がついているほうがスマです。
〈ヒラソウダとマルソウダの違い〉
有鱗域が後方に行くに従って、急に細くなるのがヒラソウダ、徐々に細くなるのがマルソウダです。
上:ヒラソウダ(Auxis thazard)
下:マルソウダ(Auxis rochei)
マルソウダは、釣りたてを刺身で食べるのが一般的ですが
ヒスチジンが多く、常温にさらすとヒスタミンに変わるので要注意です。
一度に沢山食べるのは控えたほうが良いとされています。(特に血合い)
生食では血合は食中毒防止のため取り除かれることが多いですが加熱すれば食べられます。
ヒスタミン中毒になりやすい人となりにくい人がいますが、
人によって、チアノーゼや呼吸困難になることもあるので
念のため、アレルギーの薬を用意しておくことも大切です。