未来寿司 (みらいずし)
未来のお寿司について考える機会をいただきました。
みなさまは、未来のお寿司はどうなっていると考えますか?
僕からご提案させていただいた未来寿司はこちら。
狙ったわけではないのですが、スタイリュッシュなモノクロに。
こちらは、炭寿司。
酢飯に竹炭パウダーを混ぜ込んでいるだけですが、
ここでお伝えしたかったことは、
未来、皆、炭を摂取する機会が多くなるであろうという予測からです。
科学でたくさん解明されてきているものの、
まだまだ解明されていない部分も多くある炭の効力。
環境と体、という今後意識がさらに強まるこの2大テーマに不可欠になってくるのが炭。
日常生活に炭を取り入れることも多くなるでしょうし、
そもそも炭を食べた方が良い!という未来が待っているように思い
未来寿司に組み込ませていただきました。
こちらは、通常のお寿司のサイズの4分の1サイズほどの小さな小さな握り寿司。
昔、『銀座の寿司屋さんのサイズ』なんて言って出していた
あの一口で軽く入る小さめのお寿司よりもさらにさらに小さいサイズです。
柔らかいものを好み、食べ続けた未来、
アゴが退化した人間は、アゴが細くなり、大きな口を開けて食べることも減り
このサイズでないと、口に入らないという小口時代を見据えての極小寿司。
さらによく見てください。
これ、ホタテのお寿司なのですが、ホタテが超稀少食材になってしまったため
めちゃくちゃ薄っぺらい切りつけになってしまっています。
昔はホタテ肉厚で美味しかったよなー。なんてことに。。
そしてさらにその退化が進み、
いよいよ噛むことすらままならない、噛めない世代が世に増えてくると
『飲む寿司』というものがブームになります。
未来のレストランや、未来寿司会議でもご紹介させていただいた、この驚きの寿司。
きびなごのおから寿司
未来もし、なんらかの原因でお米が地球上から極わずかしか
収穫することができなくなってしまうことがあるかもしれない。
そんなとき大活躍するのが、
日本各地のおからを使った郷土寿司にならった、おから寿司。
きびなごのおから寿司は、高知県宿毛市の郷土寿司で
現在も酢飯屋で大人気のお寿司の一つですが、まさかおから寿司がメインになる未来が来るとは。
きびなご自体の漁獲量も減っている昨今、
心配事は尽きません。
こちらは、森枝幹シェフが五島列島の未利用魚を使って作った、フィッシュハムのお寿司。
現在、未利用魚と呼ばれている魚を、未来は当たり前にいただく時代。
お魚それぞれが、どんな環境にいて、どんな味がして、
地球の中でどんな状況なのかを知らずに魚を食べることは
ナンセンスな時代に突入です。
そしてこちらは、寿司ネタが酢飯で、
通常酢飯になるはずの部分が白身魚になってしまっている『お米寿司』です。
未来は何が起こるかわかりません。
先ほどのお魚の話と真逆に、
魚はものすごく増える、がお米が本当に貴重なものになってしまう。
このようなことも想定しなければなりません。
丁寧に薄く伸ばした貴重な酢飯を味わうために
白身魚が脇役です。
そんな未来がなるべくこないように、
美味しいお寿司を未来人にも、ずっと食べていただけるように
今僕たちに出来ることを意識して生きていきましょう。