しろぎす・シロギス・白鱚・Sillago japonica
動物界 Animalia
脊索動物門 Chordata
脊椎動物亜門 Vertebrata
条鰭綱 Actinopterygii
スズキ目 Perciformes
キス科 Sillaginidae
キス属 Sillago
シロギス S. japonica
シロギスは、キス科に属する海水魚の一種です。
東アジアの沿岸域に広く分布しています。
キス科の総称として、シロギスよりは、『キス』と呼ばれることが多いです。
英語では『Japanese whiting』
台湾では『Chin-Sa-Suo』と呼ばれています。
キス(鱚)は夏の季語としても使われています。
キスにキス(KISS) with 長谷川大樹
30代前半の若い頃でしたので、
このような失態をどうかご勘弁くださいませ。
長谷川大樹ファンのための
いかついキス顔もどうぞ!
ふざけているだけではありません。
脳天に穴が空いているキス。
2013年6月時点で
シロギスのような小さいお魚に対しても
しっかりと神経締めを施し、飲食店に納品していたのは、
本当に素晴らしい意識のお魚屋さんだと思います。
体色は、背側が淡黄褐色で、腹側が白いです。
そのため、青から緑がかった『アオギス』に対し、シロギスと呼ばれます。
生息深度0〜30mまでのきれいな砂底付近にすむ浅海性で、多毛類や甲殻類を食べます。
摂餌のために砂に潜りもします。
湾内の浅い砂地・砂浜の波打ち際・アマモ場・河口など様々な環境で見られます。
稚魚は、餌と外敵からの保護が得られるアマモ場にとどまることが多いですが、
成魚は開放的な環境に移動します。
繁殖期は6〜10月です。
産卵数は13,600〜68,900個。
稚魚は浅い湾やアマモ場に留まり、雌雄ともに2年で性成熟し、
寿命は最低でも4年です。
他のキス類のように底生魚で、群れを作り、外敵から逃れます。
投げ釣りの対象としても人気が高いです。
砂地の海底付近を回遊しているので
岩礁などに針やオモリが引っかかる様な事が無いため、
釣り入門者に最適な対象魚です。
また、群れを作り移動速度がサバやイワシ等よりも遅いため、
群れに当たると数多く釣る事が出来ます。
写真は船でキス釣り。
天ぷらはもちろん、少し寝かせてから皮だけ炙ったお刺身も絶品です。
時折、身の中に寄生虫がいるので刺身にする時は注意が必要です。
波打ち際に生息する個体は、
全長20mmを境に食性が大きく変化します。
若魚は主にカイアシ類を食べ、アミ類も多少食べます。
成魚は主にアミ類を食べるようになり、多少の多毛類・カイアシ類を食べます。
生息場所によって端脚類・二枚貝・エビ・カニ・小魚などを食べることも確認されています。
これは種間競争を減らすためだと考えられています。
また、季節による餌の種類の変化も観察されています。
シロギスの中には、塩素やカルキの臭いを放つものがいます。
原因は『ニオイ虫』と呼ばれるゴカイのような形でとても臭い『キボシムシ』。
これを食べた魚は、臭いが身に移るだけでなく、
一緒にクーラーボックスに入れておくと、他の魚まで臭くなってしまうほどです。
釣り上げた際にニオイを嗅ぎ確認が必要です。
シロギスは、他のキス類と同じように、
わずかに側扁した細長い体と、先細りになった口を持っています。
体は小さな櫛鱗に覆われ、頬鱗は2列です。
第一背鰭は11棘条、第二背鰭は1棘21-23軟条。
臀鰭は第二背鰭に似ていますが、2棘22-24軟条。
側線鱗数70-73で脊椎骨数35。
最大で30cmほどになります。
鰾(ひょう、うきぶくろ、Swim bladder)は、キス類を同定する上で最も重要な形質です。
シロギスの鰾は、後方は滑らかに細く伸びて終端しています。
前方からは3本の突起が伸び、真ん中の突起が最も長いです。
背面は緑灰色で頭部は暗い色をしています。
腹面は白。
背鰭は半透明で、棘条の間には細かい褐色の斑点があります。
臀鰭・腹鰭・胸鰭は半透明ですが、胸鰭の上縁と基部は緑がかっています。
尾鰭は白く、縁が黒いです。
こちらも30代前半の若い頃でしたので、
このようなベロチュウ失態をどうかご勘弁くださいませ。
夜の和歌山県加太にて
シロギスのとろろ昆布じめ握り寿司