恋し浜ホタテ(こいしはまほたて)
2009年12月16日
岩手県大船渡市小石浜(おおふなとしこいしはま)。
初めてお伺いした時の写真など
バックアップしていたデータが消えてしまい残念です。
その後の記録など、消えないようにこちらにUPしておきます。
2010年2月27日
『第38回 酢飯屋バーベキュー (テーマ:岩手県 気仙地区)』
ホタテ漁師さんが焼いたホタテが食べられるという贅沢なバーベキューとなりました。
東日本大震災の2日前
2011年3月9日
酢飯屋にて開催した『ホタテ漁師さんと醤油蔵(八木澤商店)さんを囲む会』。
当時の0才の長男 岡田結とホタテ漁師 佐々木淳さん。
そして2011年3月11日 東日本大震災は突然やってきました。
つい2日前にも、ともに同じものを食べて、同じ志を持ち、同じ時間を共有した仲間として、
小石浜の漁師さんたちが被災されたことは、自分にとって他人事とは決して思えませんでした。
何かできることはないのだろうか?
淳さんとは、連絡がなかなか取れず、
マスクやゴーグル、生活必需品をお客様のご協力も得ながらたくさん集めて、
支援物資をあちこちの被災地に届けることや、炊き出しの食材を準備したり
ずっとソワソワした気持ちで日々出来ることを繰り返していました。
そして震災から数日後、ようやく電話連絡が取れた淳さんの声の胸をなでおろし、
何が必要ですか?と聞いたところ、
淳さんは『岡田くん、ありがとう!タ、タバコが欲しい。』と答えました。
『え!! タバコですか??』
しかし僕はこの一言で淳さんの言葉の意味をすぐ理解し
全国の知人に呼びかけてタバコをかき集めて淳さんに送ることにしました。
被災してしまった地元を守るため、仲間を守るため、
この最低最悪な状況下においても、責任感の強い兄貴肌の淳さんは
きっと誰よりも力の限り動き回り、肉体も精神もリラックスが出来ない日々が続いているのだろうと。
今の淳さんに一番必要なものは、食料でもなく、お金でもなく、一服出来る時間だ!!
幸い様々な救援物資は届いているというお話も電話で聞けたこともあり、
そして、淳さんらしく、しっかりとタバコの銘柄も指定してくれたこともあり
すぐに僕も次のことに動くことができました。
『ぜってえ復活するから待っていてくれ。』
電話越しに必ず恋し浜ホタテを復活させると誓う淳さんの言葉が僕の心を動かしました。
俺にできることは何だろう。
自分はこのままで、何も変わらなくていいのか?
僕は酢飯屋を法人化することを決意しました。
今のように小さな寿司屋で数枚単位のホタテの仕入れも良いけれど、
ただ寿司屋を経営するだけでなく
しっかりと事業化することでもっと多くの食材を動かすことができるように準備をしておこう。
「恋し浜ホタテ」の復活の暁には、数個単位ではなく、
多くのロットを仕入れることを可能にして少しでも力になれるようにおかなければ。
と考えたゆえの決断でした。
あれから3年が過ぎ
3才になった長男 岡田結とホタテ漁師 佐々木淳さん。
全ては、毎日進化する。
2013年5月27日
岩手県大船渡市
『恋し浜(こいしはま)』のホタテ漁師といえば、この男!!
写真右:佐々木淳(ささきじゅん)さん
震災後の涙の再会です。
酢飯屋法人化の大きなきっかけの一つが、この恋し浜ホタテの壊滅でした。
復活が嬉しくて、もう、涙 我慢我慢でした。
海の状況を見せて欲しくて、またまた漁船に乗せていただきにきました!
震災前のホタテ漁には、長男がまだお腹の中という状態で
妻も一緒に漁船に乗せていただいた忘れられない思い出があります。
蘇っていました。
小石浜水産物荷捌き施設!
こんな綺麗に。
この景色が見れること自体が幸せなことです。
淳さん、また船乗らせてもらえませんか?
もちろんいいよ!
そして、漁師、松川くんとも再会の喜び!
松川君は震災時、
仲間をの安否を確認後、
なんと漁船を守るために、
果敢に海に向かい、津波を越え、舟も守ったというスーパーヒーローです!
この舟があったからこそ、恋し浜の復活は早かったとリーダーの佐々木淳さんも語ります。
海の綺麗なこの深い青色が、三陸の海の特徴です。
同じ会話をするのでも
地上で話すのと、海上で話すのは、
まったく違うんです。
この感覚、なんとなく意味わかりますか?
家で食べるポップコーンと、映画館で食べるポップコーンみたいな。
いや、なんか違うか。
当たり前かもしれませんが、
淳さんの志は震災前も震災後も変わらず。
むしろ、熱が上がり、魂も大きくなっているように感じました。
漁場に到着。
ロープをたぐっていきます。
海面という名の
海の中と外の境界は、
なんでこんなにもワクワクするのでしょうか。
釣りをしているわけでもないのにワクワクするんです。
きたーーーーーー!
根っからの海好き、魚好きの松川くんが仕事をする場面もパチリ。
天職そのものです。
後ろからも前からも撮っちゃうぞー。
ドーーーーーン!
淳さん、まさか!!!
ホタテ剥いたー!
ぷりぷりじゃないですかー!
船上で食べる剥きたてホタテは、海水の塩気の相乗効果もあって、あま〜〜い!!
淳さん、貴重な体験をいつも本当にありがとうございます。
水揚げされたホタテはすぐに掃除、洗浄して出荷されていきます。
一枚一枚レーンに挟み入れて送ると、
高圧洗浄で、汚れが落とされます。
水圧で取れないような異物は人間の手作業で一枚一枚掃除してから出荷されます。
愛の磯辺
『恋し浜(こいしはま)』駅
恋し浜駅のホームからは、山に挟まれた越喜来湾(おきらいわん)が望めます。
かつてこの駅の名前は、地名に由来する「小石浜(こいしはま)」でしたが、
地元の熱意によって改称されました。
ホタテの貝殻を利用した絵馬。
恋し浜ですから、恋愛祈願にぜひ!
このポスター、見かけたことある方多いのではないでしょうか?
後日、三陸鉄道復旧イベントということで
恋し浜ホタテを、恋し浜駅でいただく、
食材魂がたっぷりの企画をします!
【三陸鉄道お寿司列車】が決まった時の嬉しい一枚。
そして、実際に行われた
当日の様子については、こちらからどうぞ。
【三陸鉄道お寿司列車】
酢飯屋店内に積まれる『恋し浜ホタテ』と『ムール貝』
恋し浜より届いた『魂の作品 』です。
そう、『魂のホタテ』。
味わい、食感を楽しんでいただくことは大前提。
この食材魂知り、体に取り込むことに、このホタテの意味があるのです。
こちらは、ホタテだけで埋め尽くされたホタテ重です。
しかも3段重です!
ある日の、酢飯屋の『ホタテ丼ランチ』。
贅沢にホタテが6個分です。
文句ない満足度でした!
そして、
2014年6月16日
【 岩手県大船渡市 恋し浜ホタテ × 東北食べる通信 × 酢飯屋 】
スペシャルイベント。クリックすると当日の様子がご覧いただけます。
ある日のNHK『おかあさんといっしょ』は、
【三陸鉄道お寿司列車】でも大人気だった、恋し浜ホタテの特集。
子供達は、保育園を遅刻してでも佐々木淳さんとホタテに見入っています。
淳さん、おかげさまで子供達は海大好きっ子に育ちましたよ!
2014.9.11
今朝も恋し浜ホタテの録画映像を
自身のリモコン操作で巧みに見ている。
本当にホタテ漁師の佐々木淳さんが好きみたいです。
何十回見たかわからん!(*^◯^*)
2015年9月
本日は都内某所のオフィスにケータリングです。
沢山の生産者さんの食材魂を集約し、一体化させるのが、
俺たちの仕事であり、生き甲斐。これ、ぜーんぶ、
岩手県の恋し浜のホタテ握り寿司だお。
恋し浜ホタテは
【綾里(りょうり)漁業協同組合】から個人宅へ直送していただけます。
ぜひ、ご注文してみてください。
ーーーーーーーーーーーーー
2023年4月25日
久しぶりの恋し浜。
今回は、恋し浜から船釣りへ!ということで早朝の小石浜漁港へ
淳さんに内緒で釣りに来たので
いるかなー? いないかなー。
いたー!
相変わらずのバリバリ元気な恋し浜ホタテ。
ちょうど、ホヤの水揚げもされていました。
SNSでお互い近況はなんとなく把握はしているものの
リアルで会うのがやっぱり一番。
小石浜漁港之碑
左の青い屋根が荷捌き施設。
その奥中央から右にかけてあるのが巨大堤防です。
さて今回の恋し浜は、ホタテでもホヤでもなく
松川くんの億幡丸(おくまんまる)で釣りへ行ってきます!