さわら・サワラ・鰆・Scomberomorus niphonius
2023年11月5日
長崎県平戸沖
キャスティングでヒラマサを狙っていたら
トップで、サワラが飛びついてきました。
長崎県平戸市 「BG-hirado」にて
次男 千歳(小3) 最初から最後まで自分で頑張りました。
サワラ釣り動画は(9:00)あたりからです。
ヒットジグは、ネコメタル ブルーピンク
78cm、太さもあって立派なサワラ
船に揚げた後も、この鋭い歯がある口をパクパクしながら暴れますので
写真撮影は要注意です!!
これだけのサイズだと、力も強い!
青い背中や、黒い斑模様を見るとサバの仲間なんだと納得できますね。
白いお腹もキラキラして綺麗です。
鋭い歯で糸が切られなくて本当によかった。
サワラの背
背の色と腹の色に合わせて
背ビレが黒く、腹ビレ・臀ビレは白いのがわかりますね。
この魚体の長さにして、この小さい胸ビレというのも興味深いところです。
千歳も、記憶に残る一匹となったことと思います。
釣り立てサワラの胴体の輝き
竿が折れて、心が折れて、それでも釣れた嬉しい一本!
サワラです!
つり針がサワラの舌にしっかりと刺さった
ベロフッキング。
記念写真
2022年9月11日
ネコメタル(パープル&ゴールド)にブレードを装着した
ネコメタルサワラチューンにて。
ある日、ズゴーーーーーーン!!と長箱で届いたお魚。
このド派手なラベルが目印。
山口県田布施町
曳縄船隊(ひきなわせんたい)サワランジャー
海勝丸 大内勝利(おおうちしょうり)さんの出荷まで触らないサワラです。
魚偏に春と書いて『鰆(サワラ)』。
写真右が田布施でお会いした際の大内勝利さん。
漁師が本業ではありますが、
実はフライングディスク(フリスビー)競技の日本一の選手でもあります。
鮮度管理を徹底するために
曳縄で釣ったサワラは、タモ網を使わず、ギャフを使って取り込み、
魚体には絶対に触りません。
船の上で血抜きをする際、スポンジマットの上においてサワラに傷がつかないように注意し、
海水氷で冷やし込みをする。
魚を箱詰めしたりする際にも、尻尾を片手でぶらさげるように持ったりすることはせず、
両手で丁寧に扱い、
傷物や、前日の魚には、サワランジャーシールは貼らないという徹底ぶり。
小さなサワラが釣れた場合は、もちろん触らずリリース。
持続可能な漁業を意識した大内さんの考え方に賛同した漁師さんたちが
次々と曳縄船隊に入隊しているようです。
大内さんはオレンジ色、その他にも青、黒、赤、虹といらっしゃるようです。
届いたサワラの状態が楽しみ過ぎます!
フタを開けると、袋氷で冷やされたサワラが。
溶けた氷の水がサワラに触れて弱らないように、氷を直入れせずに
袋に入れておくことで、このように魚が守られるわけです。
紙を広げるとー、
うおおおおおおおおおお!
見たからに状態抜群のサワラが登場!
大内さんの魂を感じます。
いつかこんなサワラを釣り上げてみたいものです!
ここからは、しばしサワラのグラビア写真と
サワラの解体新書をお楽しみくださいませ。
サワラの胸ビレ
サワラの胴体
サワラの模様
サワラの胴体中央部
光の当たる角度によって、さまざまな色に変化して見えます。
サワラ胴体後方部
サワラの尾の身
サワラの顔
サワラの目
サワラの口先
サワラの口元
凶暴な歯がハミ出ています。
サワラの口パカっ。
THE 肉食魚。
サワラの舌も見えます。
二等辺三角形の歯が並んだノコギリ歯。
噛まれたら痛いぞー。
口元の上の歯、外にハミ出しちゃってますもんね。。。
上の歯。
細かくトゲトゲしたのがいっぱいあって、なかなか焦点が合いません。。。
サワラの舌先
サワラの舌の付け根まで見えます。
サワラの下の歯
サワラの下の歯、口先のほうは、歯が内側に向いていますね。
噛まれたら逃げられない。。
その黒い舌で味わうのかな。
そういえば、みなさん。
サワラカッターって知ってますか?
釣り人の中では有名な言葉なのですが、
海中で、この鋭い歯で釣り糸をスパッと切られてしまうことを
サワラカッターと呼んでいます。
先日、SLJ(スーパーライトジギング)を楽しんでいた時のこと。
ホウボウやカナガシラ、オオモンハタなどが釣れて楽しんでいると
今日一番の大物がかかりました。
ジリジリとドラグ音が鳴るほどに強く引く、釣り人には最高の時間。
食いついてきたのは、水深は50メートルほどのところだったでしょうか。
順調に糸を巻き上げて、そろそろというところで、
テンションがかかっていた竿が急にフワッと軽くなりました。
うわー、バレたかー。
一体なんの魚だったんだろう。。。
悶々としながら仕掛けを巻き上げると
赤い糸がスッパリ切られているではありませんか。。。
文字通り、ご縁がなかったのかなと。。。^^;
重さ的にも引き的にもエソに切られたのではなく、
きっとサワラだったのだろうなと、、。。
物凄く悔しい思いをしました。
ちなみに、この仕掛け
『ジギー』というルアーなのですが、
前日に撮影していた元の姿はこんな感じで針が付いていました。
人の歯ではまず噛みちぎれ無いほどの糸を一瞬で切るほどのサワラカッター。
実際にどれくらいの切れ味なのか映像でご覧ください。
20LB(ポンド) 4号のショックリーダーと
54.6LB(3号)のPEラインで
サワラカッターの威力を実験してみました。
ご覧の通り、ショックリーダーがあっさり切れて、
強固なPEラインもこの通り。。。
海中で物凄い勢いで噛みつかれたら、そりゃ簡単に切られるな。。。
ということがこの実験でわかりました。
実際にサワラ釣りでサワラカッターをくらったショート動画がこちら!
【サワラ ブレードジギング(水中映像あり)】
2023年9月1日 長崎県平戸市「BG-hirado」さんにて
ブレードジギングという高速巻きするだけのサワラの釣り方で
良型を3本釣ることができました。
サワラの目と口の間
サワラの鼻の穴
サワラのほっぺ
サワラの脳天
サワラの頭
頭をこすると、覆われていた滑りがこのようにとれて、地肌が出てきます。
サワラの胸ビレ
サワラの胸ビレの付け根(外側)
サワラの胸ビレの付け根(内側)
サワラのアゴ先
サワラのアゴ
サワラのカマ
サワラの腹ビレ
サワラの腹
サワラの真っ白なお腹の、ちょうど中央に黒い線があります。
ここに包丁を入れれば、まっすぐ綺麗にお腹を開くことが出来るほどの目印。
サワラの肛門
サワラの尻ビレ
サワラの尻ビレの続き1
サワラの尻ビレの続き2
尾ビレの付け根に盛り上がって見えるのがキール。
両側にあります。
付け根を補強するとともに、ヒレを左右方向へ振った際の体の安定に役立ちます。
サワラの側線の始まり
サワラの側線
サワラの胴体中央部の側線
そのちょっと後方の側線
サワラの尾側の側線
細く長く続いています。
側線が青く輝いて見えます。
側線は尾ビレの付け根にあるキールまで繋がっていました。
こちらがキール。
キール、今回食べてみるのをすっかり忘れてしまって。。
今度食べてみたいと思います。
触った感じ、きっとコリコリしている気がします。
サワラの背ビレ
サワラの背ビレの続き
海で釣れたその場で撮影したわけではないのに、
背ビレが破れず、これだけ綺麗な状態で届いているというのは、
漁師の大内さんが最初から最後まで丁寧にサワラを扱っていた証です。
背ビレの終わり
サワラの第2背ビレ
第2背ビレと尾ビレの間にある小離鰭(しょうりき)が並んでいます。
サワラの尻ビレ
尻ビレと尾ビレの間にも小離鰭(しょうりき)が並んでいます。
サワラの尾ビレ
尾ビレの上葉(じょうよう)
尾ビレ中央部
尾ビレの下葉(かよう)
尾ビレの下葉(かよう)
サワラのエラ
赤くて綺麗なエラをサクッと取り外します。
エラって、ハートマークなんだな。
エラもじっくり観察していきましょう。
エラもいくつかの部位に分かれています。
この赤い部分は鰓弁(さいべん)。
白く太い部分が鰓弓(さいきゅう)。
そこから細長くトゲトゲと伸びている白くて細い部分が鰓耙(さいは)。
鰓耙(さいは)は、触るとザラザラしています。
指に刺さらない程度の細かなトゲトゲがあります。
船に上げる際に、手で触らずにギャフで引っ掛けた時の傷でしょうか。
日本は、魚の頭を左向きにして横たわせることが基本になっているので、
その時に傷が見えないように、こちら側にギャフをかませたということなのでしょうか!
すごい!
先ほどお腹にあった黒い線に沿って腹を切り開いていきます。
このあとの写真から少々グロい写真も出てきますので、苦手な方はご注意ください。
内臓が見えてきました。
カマからノド元まで切り開いていきます。
心臓はここにあります。
こちらは、肝臓。
生き物の肝臓ってだいたいこのような色してますよね。
白く細長いのは胃袋
黒っぽいところは胃袋から腸にかけての消化物
何か入ってるかな??
胃袋を開いてみるとこのヒダヒダ感。
生き物の胃袋はこのヒダヒダが特徴的ですよね。
薄ピンク色のカリフォルニア米型の部分は幽門垂(ゆうもんすい)。
これが幽門垂(ゆうもんすい)です。
こちらは、腸(ちょう)。
食べたものが胃で消化されて
ほぼ液状になり、腸を通って肛門に向かいます。
オレンジ色のは、サワラの卵。
お母さんサワラの血管が卵に繋がって
お母さんの栄養が卵に注がれているこの写真を見ると、
自分たちも、
お母さんお腹の中から育ててくれて、産んでくれてその後も育ててくれて
本当にありがとう。
と心から思えますよね。
すべては繋がっている。
ニベリニア(寄生虫)です。
栄養抜群だからか、肝臓に沢山寄生していますね。
カマ部分から覗いて見ているところです。
写真の左側に口が位置していて、口から入った捕食物は
この食道を通って胃袋にいくわけです。
こちらが食道の入り口
こう見ると、食道ではなく、胃袋直結ですね。
一番下に見える液体が入った袋は、胆嚢から作られた胆汁です。
そしてこちらは、膵臓(すいぞう)。
肛門直前の大腸を開くと、うんちがありました。
お食事中の方、すみません。
ま、お食事中の方はこのブログ見てないか^^;
内臓をズルりと取り除くと見えるのがあの膜の奥にある赤い部分。
魚の血合いと呼ばれたりしますが、正式には、腎臓(じんぞう)です。
白くXXXXXXXXXXXっという模様になっている部分は筋になっています。
膜と筋を切り開くと腎臓が見えました。
赤黒い色をしています。
さらにその腎臓に刃を入れると
奥で二つに分かれるようにして薄い膜が見えてきました。
スプーンで書き出すとこんな感じ。
こんな感じに綺麗に腎臓を取っておくと
三枚おろしの際に、身が汚れにくくなりますし、
三枚おろしせずに保管する場合も、生臭さが身にまわりづらくなります。
尾の身、骨が切断されているのが見えます。
こちらが尾の身の断面。
サワラの三枚おろし。
写真は下身(したみ)部分になります。(頭を左にした時の呼び方です。)
そういえば、身割れは一切していないです。
凄い!!
サワラの中骨関節切り
サワラの脊髄
こちらは
山形県
JFやまがた
庄内おばこサワラ
船上活〆神経抜き
長崎県 対馬一本釣りサワラ
聖也とサワラ
サワラの頭
サワラの頭の丸焼き
サワラの顔
サワラの口
サワラの歯
箸で刺すなーー!って注意しながらも、
魚に興味持ってくれている様子が可愛くて、ついつい許しちゃう。^^
サワラのエラ
サワラの胸ビレ
サワラの胴体上部
サワラの胴体下部
サワラの尾ビレ
今日は、サワラで食遊び。
2012年5月
色々な味のサワラ寿司食べ放題イベント
サワラナイト
焼きサワラの混ぜご飯
翌朝用のサワラ混ぜご飯おにぎり
サワラの握り寿司
サワラの藁焼き握り寿司
サワラの炙り握り寿司 ニラ醤油で
焼き霜にしたサワラを自家製ラー油でいただく。
題して、
サワラー油
器:馬場光二郎さん
サワラの炙り握り寿司に醤油漬けしたにんにくを刻みのせたもの
サワラの大トロ藁焼き握り寿司