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『何歳まで抱っこして、一緒に寝ていいの?』

[岡田イズム]

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先日、次男の千歳(ちとせ)が8歳になった。
おめでとう。
もう8歳というか、まだ8歳だ。
生まれてからまだ8年しか経っていないガキンチョ息子に
40過ぎのオヤジが愛情込めて作った料理を褒められたり、文句言われたり。
面白いもんです。
どっちにしろカワイイ息子なわけですが
どんどん大きくなる我が子に対して、嬉しい反面
寂しさも感じ始めている妻が昨日、
『何歳まで抱っこして、一緒に寝ていいの?』と次男に聞くと、 
『一生。』という言葉がすぐに返ってきた。
母親に対してのこたえとしては完璧な二文字だ。
ナイス。
どさくさに紛れて、俺も同じ質問をしてみた。
すると彼の答えは同様に『一生。』だった。
そんな嬉しい返事とは裏腹に、
同じ布団で親と寝る
そんな時期もそろそろ終わってしまうのかなー。
冬の程よい小さな温もり、夏の柔らかな汗の匂い。
まだ、あと数年はそれを楽しめそうなのでその時を大切に。
でもふと考える。
自分が今、自分のオヤジと一緒の布団でくっ付いて寝たいか?と問われると
きっとお互い気持ち悪いって言うのだろう。
親子が一緒に寝ること。
それは人生の中で本当にわずかな幸せな時間なのだなと、
彼の大きくめくれ上がった掛け布団を首元までかけ戻しながら
春の月が優しくほほえんだ。