ゆかり・ユカリ・紫・縁・Plocamium telfairiae
[海藻]
ユカリ目
ユカリ科
ユカリ
紅藻の中でも特に美しい代表種です。
通年生育しています。
ユカリの名前の由来は
古今和歌集に『紫の一本ゆゑに武蔵野の草はみながらあはれとぞ見る
(ムラサキの花が1本咲いているという縁だけで、武蔵野の花すべてが愛おしく思えてくる)』
の歌があり、ムラサキは紫色の染料に使われたことから、古語では緑=紫色を指すようになりました。
海藻のユカリもその赤紫色が名前の由来になっています。
藻体は細くて薄い膜質です。
縁から2本ずつ互生して、枝分かれしない短い枝と
枝分かれして伸びる枝が交互に並んでいます。
枝は分岐部で少し曲がってジグザグになっています。
色は紅紫色や紅色で、手触りは柔らかいです。
残念ながら全く美味しくないと言われていますが、
この綺麗な形状を料理で使えたら最高なので、
次回、手に入れることができたら、何かしら活路を見出したいと思います!
近縁種に、
ヒメユカリ、ホソユカリ、マキユカリがあります。