野草研究家 菊池はるみさん
2021年2月 新潟県佐渡市
【鬼が滅んでいない島】
伝統芸能『鬼太鼓(おにだいこ)』でも知られる佐渡島には
日本屈指の野草の島だそうで、
様々な種類の野草や貴重な在来種などが今もしっかりと残っているそうです。
どうしてかというと、
佐渡には、狐(キツネ)・熊(クマ)・猪(イノシシ)・鹿(シカ)・猿(サル)など大型の野生動物がいないため
それらの植物が伸び伸びと育ち現存しているというわけです。
佐渡島のくびれの右側、両津港に
餃子&コーヒー『おにcafe』というお店があるということで行ってきました。
そもそも、餃子&コーヒー というネーミングだけで入りたくなってしまうお店ですね。
いくつかの野草もメニューに組み込まれています。
黒板には、佐渡のもん使ってます
と、佐渡らしさまでも感じることができるこちらのお店。
佐渡鬼太鼓の資料とともに並んだ、鬼滅の刃。
鬼が滅んでいない島ということだけあって、
どの地域よりも、鬼と身近な佐渡の方々にとっては
僕たちが読んで理解した内容とは、また違った見方で
鬼滅の刃を楽しまれたのでしょうね。
野草研究家の菊池はるみさん
今回、このおにcafeに来てくださり
特別に野草の魅力をお話ししてくださいました。
『2015年、アトピーみたいになって
佐渡は病院に行きにくいので自然療法かなと思い、
その時に、ハーブの自然療法のテキストはいっぱいあるけれど
日本のハーブのテキストはあまりなくて、
図書館で色々調べたところ、
佐渡は昔、天領だったので結構、本土からお医者さんが来てその際、記録を残していたようなんです。
それが凄くわかりやすくなっている本に出会いそれを読んで勉強しました。
それで徹底的に勉強をして、再現をしてやってみて
その知識のある生きている方となると、90代ぐらいの人しかもういなかったので
そういう方のところに通って、聞き込みをして知識を蓄えました。
その後、アレンジしてワークショップをしたりネットに発信を始めました。』
席につき、まず最初に出してくださったのが
オオバクロモジのお茶です。
その香りと味わいに、気持ちがスッと穏やかになります。
カズザキヨモギのプリン
クルマバソウ(和のスートウッドラフ)
ミチタネツケバナ
ノジシャ(マーシュ)
ノジシャ(マーシュ)の根
野生化したセイヨウカラシナの種
ガマズミの実の煮汁と佐渡の粗塩を
焚き直したガマズミ塩
牡蠣のグリーンカレー カキドオシをのせて
こちらがカキドオシ
ミチタネツケバナとミドリハコベとノジシャのサラダ
セイヨウカラシナの種とカマズミの塩で
ヒノキアスナロ(アテビは方言)
野草のコーラ 【おにコーラ】
野草効果が発揮され、
僕らが普段作るようなクラフトコーラとは深み、奥行きが全然違いました。
最初は、餃子とコーヒー楽しみだな〜、野草も。
くらいな感じでおりましたが、
菊池さんのお話を聞きながら、
目の前に出てくる野草料理をいただいていたら
元気が湧き出てくるし、野草に興味も出てくるし。
やはり、生命力のある野生の草をいただくと
生きものとしての生命力がパワーアップするのでしょうね。
野草と雑草の違いは、
名前を知っているかどうか。
というお話も衝撃的で、海藻にも通じるなと思いました。
ただ知らないから、雑草、海藻。みたいに思われてしまいますが、
名前を知っている草や、味を知っている海藻となると
ワケが違ってきます。
野草も海藻ももっとしっかり学ぶべきものだ!と
菊池さんのお話を聞いて新しい脳が動き始めました。
ぜひ次回は一緒に野草摘みに連れて行ってください!^^
貴重なお話の数々ありがとうございました!
皆様もぜひ、佐渡に行かれた際には、
おにcafeさんで野草を楽しんでみてください!
こちらは通常メニューの餃子ライス
40年以上地元で親しまれた先代のラーメン屋さんの看板メニューの手作り餃子を
継承されています。モッチリ皮の好みの餃子でした!
【餃子&コーヒー おにcafe】
住所:新潟県佐渡市両津湊110
電話:0259-27-2420
ホームページ:https://onicafe.mystrikingly.com/
Facebookページ:https://www.facebook.com/onicafe0202/
お土産で買ってきたおにcafeさんの
【野草ジンジャーエールスパイスキット】
自宅でも野草を欲してしまいます。
中身の野草は
・ヤブニッケイ 2枚
・カヤの葉 1本
・クロモジの枝 3本
・ヒノキアスナロ(アテビは方言)の葉
・ハマナスのローズヒップ
・ネズミサシの実
別途
きび砂糖200g
水300cc
生姜200g
レモン1個
【作り方】
・きび砂糖と水を鍋にいれる
・生姜を5mm幅にスライスして鍋に入れる
(薄くスライスすると辛めになります)
・野草を全て入れる
・輪切りにしたレモンを入れ鍋に蓋をして20分弱火にかける
・粗熱が取れたら濾す
これで野草ジンジャーエールの原液が完成です。
原液は一晩冷蔵庫で寝かせるとさらに美味しくなります。
原液1に対して、炭酸2やお湯2で割っていただきます。
こちらは、OKESADO COFFEE(オケサドコーヒー)さん と おにcafeさんのコラボ商品。
佐渡産のクロモジを刻んだものとコーヒー豆が合わさったフレーバーコーヒー
【くろもんじゃコーヒー】
スースーして爽やかなコーヒー。
僕はとても気に入りました。