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コダチダリア・木立ダリア・Dahlia imperialis

[植物]

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植物界
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キク科
キク亜科
ハルシャギク連
ダリア属
キダチダリア

高さ8〜10mになるダリア属の種で、メキシコ、中米、コロンビア原産です。
日本では学名を訳した「皇帝ダリア」やキダチダリアとも呼ばれています。
高地・山地の植物で、標高1500〜1700mあたりに生育していることが多いです。
塊根を有する多年草で、冬期の休眠の後急速に生長し、
脆く竹のような膨れた節のある四角形の茎と、大きな3回羽状複葉を展開し、
地面近くの葉はすぐに日陰に入ってしまいます。
懸垂しまたは下向きに咲く頭花は直径75〜150mmで、
舌状花はラベンダー色または紫がかったピンク色をしています。

生長が速く、急激な生長は短日条件により起き、
普通秋の最初の霜の下りる前に開花します。
繁殖は種子、または少なくとも2節を持つ長さ30cm程の茎を土中に水平に置く挿し芽によります。
日本を含め、世界各地で花卉鑑賞用の園芸植物として植えられています。
葉はグアテマラのアルタ・ベラパス県サン・ペドロ・カルチャ市に住むケクチ族の人々が補助食として用いています。

ダリア属の植物は茎の中に水を蓄える性質があるため、
アステカ人は水の杖を意味する「acocotli」と呼び、
狩猟のために山中を歩く際の水の補給源として利用していました。

ダリア属の種のいくつかは、16世紀にメキシコからヨーロッパへもたらされました。
キダチダリアは1863年、チェコの蘭収集家で旅行家の
ベネディクト・レーツル(1823-1885)により初めて記載されました。