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五台山 竹林寺(ごだいさん ちくりんじ)

[和菓子記録神社仏閣食遊び]

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2022年10月25日
高知県高知市

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四国霊場第三十一番礼所
五台山 竹林寺

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「竹がないのにどうして「竹林寺」なのか?」
奈良時代、仏教に篤く信仰をよせていた聖武天皇(しょうむてんのう)は、
文殊菩薩の霊場として名高い唐の五台山(現在の中国 山西省五台山)にある
竹林寺を訪れる夢を見て喜んで、当時の高僧だった「行基」を呼んで、
唐の五台山に似た霊地を日本中から探し、
そこに同じく文殊菩薩さまを祀るお寺を建てるように命じたそうです。
724年、竹林寺建立。
当時は山に鹿が生息していて文殊菩薩さまの遣いとして大切にされていたことから
境内には、鹿の像が建てられています。

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書院
江戸時代後期・文化13年(1816年)
藩主参詣の際の接待殿として造営された書院は
入母屋で室町時代の様式を持つ書院造の主屋、

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切妻(きりづま)造りの玄関、
唐破風(からはふ)造りの車寄せからなり、
それぞれ異なる造りがひとつに調和し、
庭園と一体となって江戸後期の書院造りの粋を今に伝えています。

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平成28年(2016年)、国重要文化財に指定。

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今回、特別に書院と庭園をご案内いただきました。

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客殿
入母屋造 銅板葺(もと柿葺)  
江戸時代、竹林寺の主建築で、桁行十間、梁間七間の方丈形式の平面をもち
木組みも大きく、柱も天井も高いです。
柱頭に斗組はなく、柱頭に舟肘木を置いて桁を受け、
正面と両側面は幅一間の広縁をめぐらし、更に四周に幅半間の落縁をめぐらしますが、

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間取は6室、前面の3室は室境に柱を建てず竹の節欄間を設け、
3室通しの棹縁天井を張って広い空間を構成。

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左手奥には上段の間を構え、書院構、格天井としている。
内部は欄間等一部に漆を塗り、釘隠し金具のほかは装飾はなく、
トガ材を用いた素木の美しさをみせています。

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客殿の東に接して切妻造、銅板葺の玄関が続いて建っています。

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中央正面に向唐破風造の車寄を設け、材はいずれもヒノキ材で、
1816(文化13)年に復興されたものです。

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右手奥のみは納戸構え。
お殿様が使用していたお部屋です。

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室内からは、このように北庭を眺めることができます。

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名勝庭園 北庭
鎌倉後期、文保2年(1318年)に
土佐に来錫(らいしゃく)し、五台山西麓に吸江庵(ぎゅうこうあん)を結んだ禅の高僧
夢窓国師(むそうこくし)により作庭されたと伝えられています。
書院を囲むように山畔を利用して造られたこの庭は、
明るくいかにも南国らしい趣きをかもす北庭、
そして中国の廬山(ろざん)と鄱陽湖(はようこ)を模したといわれ
閑寂な風情を見せる西庭からなる鑑賞式の庭園です。
高知県三名園のひとつに数えられ、
平成16年(2004年)、国名勝に指定。

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お殿様のお部屋側からの襖の引手は、このように贅沢なあしらい。

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反対側の一般側は質素な造りになっています。

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客殿にてお茶とお菓子をいただきました。

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白花栴檀(しろばなせんだん)

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一粒一粒皮をむいて小豆の実のみで炊き上げられたしっとり餡に
粒子の細かい上用粉で滑らかに、
そしてほのかに香る薯蕷(山の芋)の生地でふわっと包み込まれています。。
ごちそうさまです。

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中国の廬山(ろざん)と鄱陽湖(はようこ)を模したといわれ
閑寂な風情を見せる西庭

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お忙しい中ご案内、ありがとうございました。

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ここからは、海老塚義乘(えびづか ぎじょう)さんにバトンタッチしてご案内してくださいました。
本堂に向かっていきます。

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国重要文化財指定仏像17体奉安
竹林寺宝物館
館内は撮影NGですので、じっくりと拝観させていただきました。
藤原時代から鎌倉時代にかけての
見たことのないような仏像の数々に圧倒されます。
オススメです!

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鐘楼

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この鐘、鳴らしても良いそうで、ゴーーーーンとさせていただきました。

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仁王門(山門)

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本堂まで少々登りが続きます。

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仁王門(山門) 裏側

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仁王門(山門) 裏から

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まだまだ歩いて歩いて、
振り返ると、ずいぶん歩いた感じに見えますが、
数百メートルほどです。

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竹林寺の境内にある
日吉神社(ひよしじんじゃ)

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御祭神:大山咋神(オオヤマクイノカミ)

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大師堂と五重塔が見えてきました。

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大師堂
弘法大師を祀る大師堂は、本堂とは対照的に簡素な趣きで、
寛永21年(1644年)、土佐二代藩主山内忠義公により造建されました。
正面の長押(なげし)には、
昔からお遍路さんが巡礼の証として打ち付けていった木礼が数多く残っています。

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五重塔
以前、五台山には三重塔がありましたが、
明治32年(1899年)の台風により倒壊。
昭和55年(1980年)、高さ31メートル、総檜造り、
鎌倉時代初期の様式を持つ五重塔として復興。
塔内にはインド・ブッダガヤより勧請された仏舎利(ぶつしゃり)を納め、
初層内陣には大日如来(だいにちにょらい)をお祀りしています。

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記念写真

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牧野植物園から見る竹林寺の五重塔。

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本堂に向かいます。

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こちらが本堂です。
文殊菩薩を祀ることから文殊堂とも呼ばれるています。
寛永21年(1644年)、土佐二代藩主山内忠義(やまうちただよし)公により造営されました。
五台山に現存する最古の建造物で、国重要文化財に指定されています。

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室町時代様式、一層入母屋(いりもや)、五間四方、柿葺(こけらぶき)

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唐様の軒反りや、放射状に広がった扇垂木(おおぎたるき)など、
密教(みっきょう)寺院建築の中でも特異な様式を随所に見ることができます。

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本尊 文殊菩薩
「智恵の仏さま」・「三人寄れば文殊の智恵」と親しまれる文殊菩薩さまです。
文殊菩薩さまは、学問の仏さまと言われますが、
そのお智恵は勉強のためばかりではありません。
自分たちが真っ暗闇の中に置かれたとき、
自分がどこにいるのか?どこに向かうべきなのか?
人生の道に迷った時にも一筋の光を差し、
自分のいる場所と進むべき道へと導いてくれます。

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五台山の本尊は古くより、
京都・切戸(きれと)の文殊
奈良・安倍(あべ)の文殊
とともに、「日本三文殊」のひとつに数えられています。
そのお姿は四体の待者像とともに僧・行基の作と伝えられ、
日本に現存する文殊五尊像の中で最古の作例としてたいへん貴重なものです。
(※本尊・文殊菩薩像は寺則により秘仏とされ、拝観はできません。)

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本堂から見る大師堂

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めぐりのもり
平成22年(2010年)、竹林寺西境内が「めぐりのもり」として生まれかわりました。

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もともと深い緑におおわれた場所であった西境内の自然を活かしつつ、
憩い、佇み、集える場として再生されています。
「めぐりのもり」内には
ステンドグラスのドームに祀られたお釈迦さまの石像(インドにて造顕)や、
木橋や石橋、小端立(こばだて)の小径、
異なる表情を見せる三つの池などがあります。

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子安地蔵尊(こやすじぞうそん)


五台山 竹林寺 映像(47秒)


竹林寺羊羹動画


【五台山 竹林寺(ごさいさん ちくりんじ)】
所在地:高知県高知市五台山3577
電話番号:088-882-3085
ホームページ:http://www.chikurinji.com/