吉浜食堂(きっぴんしょくどう)
[うつわスーパーリンクビール・beer料理日本酒海の生き物海藻]
2023年4月19日
岩手県盛岡市
盛岡駅から東へ、開運橋を通って
北上川を渡ってまもなく到着したのが、
こちらのお店
吉浜食堂(きっぴんしょくどう)さん。
美容室? インテリア雑貨のセレクトショップ? という佇まい。
どちらにしてもオシャレってこと。
店内に入ると、入り口からますます混乱。
ここが飲食店なのか??
左がこのお店のオーナーシェフであり、漁師の松川寛幸(まつかわひろゆき)さん。
岩手の海で漁師をしながら、盛岡でこのお店までしているスーパーマンです!
そして、このお店を選んでくださったのが
写真右側、
吉浜食堂さんのスーパー常連さんであり、
東京時代に僕も大変お世話になった、盛岡在住の遠藤靖志さん。
酢飯屋バーベキュー最多参加記録保持者も遠藤さんです。
盛岡でビールといえば、ベアレン醸造所のベアレンビール。
訪問記はこちら。
https://www.sumeshiya.com/blog/2013/03/baeren.html
まずは、小麦のビール WEIZEN(ヴァイツェン)で乾杯です!
わらびのお浸し
この日、リリースされたばかり「AKABU AIR 2023」 精米歩合60%。
赤武さんのお酒があれば必ず注文しています。
赤武酒造さんとのご縁の記録はこちらから。
https://www.sumeshiya.com/blog/2014/05/akabu.html
このお酒は、若き杜氏の古舘龍之介(ふるたちりゅうのすけ)さんを中心に
志ある社員さんみなさんの魂が込められた空気のようなお酒です。
アルコール分12度で軽いという意味ではなくて、
清々しくて爽快感が楽しめるお酒です。
しいたけを注文すると、
隣りのおっちゃんが声をかけてきました。
なんと、しいたけの生産者さんでした^^;
ホヤのお刺身。
僕の大好物中の大好物ですが
鮮度も処理も抜群で本当に美味しい!
ホヤスープの旨みと香りを、
身体の記憶に刻み込みます。
ぷはぁー! うますぎる。
お酒が進みます。
こちらは、岩手県岩泉町「泉金酒造」さんの
龍泉 八重桜 純米吟醸 中汲み 無濾過生原酒 2023
泉金酒造さんへの訪問記はこちら
http://www.sumeshiya.com/blog/2014/07/senkin.html
ふのり・岩のり・あおさ
こんな海藻おつまみ、なかなか出てきませんよね!
惚れる!
ここで秋田県のお酒にトリップ!
両関酒造さんの花邑(はなむら) 純米吟醸 生酒です。
酒米は「酒未来(さけみらい)」100%
生ミンククジラ
カワハギのお刺身
あん肝
大将のひろちゃんの料理がうまい!!
ここで、三重県にトリップ。
早川酒造さんの
田光(たびか) 純米無濾過 槽搾り 生 2022
ムラサキウニ
まだ活きてますよー!
お次は、愛知県にトリップ。
山忠本家酒造さんの義侠(ぎきょう) 純米原酒 生酒 2023
兵庫県東条産 特A地区山田錦100%使用
奥様の まゆちゃん
仕事っぷりが気持ちよく、最高です!
お蕎麦まで打ってしまうという大将のひろちゃん!
しかもこのお蕎麦、海藻そばなんです。
フノリとテングサが練り込まれています。
「かえし」がまた美味い!!
ここにも海藻! 「まつも」が!
さすが、海藻食文化が豊かな岩手県です。
ちょ、まゆちゃん。
僕のお蕎麦を何してるんですか!!?
旦那が打った、最高の蕎麦。
まずは塩だけで味わいなさい!ってことですね!^^
酔っ払いには有り難き!!
そして次は何ですか??
『バッケオイルで食べてください!!??』
バッケとは、「ふきのとう」のこと。
めちゃめちゃフキノトウの香りがして、
春の岩手が口の中で花開きます。
しかし、なんなんですかこのバッケオイル。
酔いが覚める美味しさなんですけど^^;
え!? あ! これもおっちゃんが作ったんですか?
すごー!
山でのバッケの写真を見せてくださるおっちゃん。
え!?
お蕎麦の「かえし」もおっちゃんなの???
ただ、隣りで飲んでるおっちゃんではなくて、
もはや、お店側の人なんですね^^;
お蕎麦には、葉わさびの醤油漬けを合わせるとまた美味。
岩手は、わさびの産地でもありますもんね!
そしてマツモのせ。
この写真の中に、3種の海藻(フノリとテングサとマツモ)があるなんて。
海藻料理研究家の僕も唸ってしまいます!
牡蠣フライ
岩手県花巻市 川村酒造店さんの
酉与右衛門(よえもん) (酉編に与で一文字です。)
純米 無濾過 生原酒 2015 仕込み7号
徳島県産 阿波山田錦100%使用
70%精米
使用酵母は協会7号
川村酒造店
https://www.sumeshiya.com/blog/2016/09/post-5114.html
蕎麦の酒漬けで相乗効果。
ウニ蕎麦でも、相乗効果。
これはなんだったっけな。。。
ネギ属の何かだろうな。。
もう、酔いも限界か。
お料理がひと通り落ち着くと、
大将のひろちゃんが海での漁の話、
ひろちゃんのルーツ、志について語ってくれました。
巨大なエゾアワビ
ひろちゃん、今宵は魂溢れる岩手料理をごちそうさまでした。
そして、僕に岩手の魅力を伝え続けてくださる遠藤さん。
今夜も最高の岩手時間をありがとうございました。
遠藤さんと初めてお会いしたのは2008年11月27日。
東京 新大久保での、すしとそばの会で親しくなってから
その後、岩手の旅もご一緒しました。
その時、遠藤さんが言った一言が僕と岩手のご縁を強烈に引き付けるものとなりました。
『岡田さん、岩手県は広い。四国4県がすっぽりと入るほどの広さなんだよ。
ということは、1度や2度岩手に来たくらいでは岩手のことは語れない。
最低でも4回は来なくちゃ!
さらにそれぞれの地域で四季もあるわけだから4×4で16回は来なきゃだめだな。^^』
そう言われてから僕はその後、ことあるごとに岩手に行き、
今回で30回を超えてきました。
これからも末永くお付き合いよろしくお願いいたします。
いい感じに酔って、お店を出ると
来た時には気が付かなかった、
吉浜食堂オリジナル自動販売機が店先に設置されていました。
何売ってるんだろう?
ビスコッティに、ジンジャーエール、
サブレ、コーヒー、自家製生麺、
ローストチキンに、本まで!!
センス抜群すぎる。。。
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盛岡に行ったら絶対に行くべきお店
【吉浜食堂(きっぴんしょくどう)】
住所:〒020-0026 岩手県盛岡市開運橋通5−6 第五菱和ビル 1F
電話番号:019-613-9715
Instagram:https://www.instagram.com/kippinsyokudou/?hl=ja