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おばあちゃんとクソババア

[雑談]

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某日京都のカフェでの出来事。
カウンターで注文を済ませたおばあちゃんが、
お盆にのせてもらったコーヒーフロートをテーブルまで運んでいると、
着席寸前に盛大にこぼしてしまいました。
他のお客様にもかかりそうなほど激しく飛び散ったコーヒーフロート、
幸い誰にもかからずテーブルと床だけが大変な状態になりました。
おばあちゃんは驚いてしまい、言葉も発せず動けないような様子だったので、
僕もすぐに立ち上がり何かしらフォローにまわろうとすると
すぐに若い女性店員さんがダスターをたっぷり持ってやってきました。ナイス!
「大丈夫ですか?お怪我はありませんでしたか?」穏やかに対応する店員さん。
しかしおばあちゃんは、その彼女に頭を下げるどころか、謝りもしませんでした。
そして、「こぼしてしまったから同じものをもう一ついただけるかしら。」
とだけ言い、汚れていない別の席に座りました。
僕は、おばあちゃんがクソババアに変わった瞬間を見てしまったのです。
そもそも両腕に荷物を抱えた状態で、
細長いグラスに入ったアイスコーヒーがのったお盆を片手で持っていたのを
僕は見ていました。
席に荷物を置いてからでも目が届く範囲で十分にコーヒーを取りに行ける空間と距離感にも関わらず、
それを横着した結果、こぼしたのです。
すぐに新しいコーヒーフロートがやってきました。
するとおばあちゃんは、財布を取り出し、「もう一度お支払いさせて」と。
2杯目のコーヒーフロートの代金を支払おうとしました。
しかし、店員さんはそれを受け取らず、おばあちゃんは深く頭を下げました。
よかった、そこまでクソババアではなかった。
ストローでひとくちコーヒー部分を飲んだおばあちゃん、
カバンの中から何かを取り出そうと体をひねった瞬間、
グラスに右エルボーをかましてしまい、再び店内にコーヒースプラッシュ!
さっきと同じ流れでコトは進み、3杯目のコーヒーフロートがやってきました。
なんと、3杯目も請求はなく、お店側の神対応は続きます。
さすがにこのコーヒーフロートは注意深く飲んでいたため、こぼすことはありませんでしたが、
テーブルに肘をつくとグラグラするような丸テーブルだったため、
何度もひやりとする場面がありました。
そしておばあちゃんはまたカバンの中に手を入れてゴソゴソしています。
カバンから出てきたのは8個入りで1袋くらいのあんドーナツでした。
店内メニュー以外の飲食禁止と書いてあるのに、袋からあんドーナツを取り出し食べ始めました。
まあ、おばあちゃんだし仕方ないか。
そう思って様子を見ていると2個目のあんドーナツを頬張り始めました。
口のまわりに粉砂糖が付きまくって、お盆の上も粉砂糖だらけ。
服にも粉砂糖がたっぷりこぼれてしまっています。
あんドーナツってそうなるよねー。と思いながら見ていると、
服に付いたたっぷりの粉砂糖を床にむかってパンパンと叩き落としました。
さっき店員さんが綺麗にしてくれた床に、何も気にせずそんなことをするなんて!
あんドーナツの粉砂糖落としババアめ!
本当にちょっとしたことで、おばあちゃんとクソババアの違いがくっきりと現れました。
言葉遣いは人一倍気にするタイプの自分なので、
クソババアなんて言葉をこれまで生涯使ったことなどきっとありませんでしたが
今日は使っても仕方なかったかな。
もちろん、本人に言ったわけではないですよ、ここに書いているだけです。
そういえば、グラグラするテーブルで思い出しました、
昔、三軒茶屋のとある人気珈琲店で
テーブルをわざとガタガタするように設置して長居させないようにしたり、
そのガタガタを気にしてイラつくお客を遠くから見るのが好きという変わった店主がいたな。