南部美人(岩手県二戸市)
南部美人。
岩手県外でも幅広くその名を知られる蔵として有名です。
「結の香」100%で造った純米大吟醸が完成した。
そんなお知らせを受け、酢飯屋代表・岡田とお酒担当・豊田は
東北新幹線はやて号に乗り込み、岩手県二戸市の蔵にお邪魔しました。
(今回の訪問の背景はこちらに記載しています。)
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南部美人さんのお酒は最近では海外でも幅広く活躍中。
大変知名度が高いので、どんなに広大な敷地でお酒を
造っているのかと思いながら訪れてみたらびっくり
街中の道路沿いに立つその酒蔵は若干大きめな日本家屋
といった趣なのでした。
ご同行いただいた岩手県庁の方に伺うと
南部美人の年間生産量は岩手県の酒蔵では
意外にも5位なのだそう。
いかに我々が生活の中でメディアに発信される
イメージに頼って物事を想像、判断しがちなのだ
ということを改めて認識させられます。
さっそく蔵元の営業課長・三澤淳一さんに
蔵の中をご案内いただきました。
入口には故山口杜氏と
現在活躍中の蔵人のお写真が。
蔵人に混じり、この春南部美人さんに就職予定の
かわいらしい高校生もお手伝い中。
室温30℃以上の麹室。
ここでゆっくりお米一粒一粒に
麹菌が入り込むのを待ちます。
麹菌が入り込んだお米はこんなかんじ。
お米の周りが白い粉に包まれたような外見。
口にするとほんのり甘みが口に広がります。
大きな仕込みタンクの中でふつふつと
小さな泡を立たせる発酵中のもろみ。
それぞれのタンクに、仕込み日付が
書かれた札がかけられています。
(南部美人さんのホームページより酒づくりの行程を詳しくご覧いただけます。)
蔵の外に見える煙突。
3.11の震災で煙突の上部が崩れたそうです。
新しい素材で修復した様子が伺えます。
幸いなことに、震災では煙突以外は
蔵はほとんど無傷だったそうです。
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蔵の見学を終えると
事務所の机の上に待っていたのは
「結の香」をはじめとする
南部美人さんの日本酒ラインナップ。
今回の主役、美しいラベルに包まれた
「結の香」に岡田と私は大興奮。
三澤さんが一本ずつ丁寧に注いでくれます。
部屋中にふんわりと日本酒の
優しい香りが広がります。
さて、「結の香」のお味は・・・??
4月の酢飯屋でのお披露目会でぜひ直接ご堪能ください!
お披露目会開催の詳細はこちらから。
なお4月の酢飯屋お披露目会では、珍しいお酒として
「純米酒」と「梅」のみを原材料とした梅酒も
ご提供いただけるそう。
この梅酒、お味見しましたが、いわゆる「梅酒」と
聞いて思い浮かべるあのとろりと甘酸っぱいお酒とは
全く違う、良い意味で想像を裏切ってくれる、
そんな初体験なお味でした。
試行錯誤を繰り返して作られたこの梅酒。
この不思議な色合いにも秘密があるそうです!
(詳細は当日参加される蔵元さんに伺いましょう。)
酢飯屋代表・岡田もこの梅酒にぴったり合う寿司が
頭に浮かんだようで、納得した表情。
素晴らしい仕上がりの「結の香」をいただいて
とろけそうな体になりながら
お披露目会で使うその他のお酒のラインナップなど
三澤さんとご相談し、方向性が定まったところで
そろそろ電車の時間。
三澤さんに二戸駅までお見送りいただき、
この日の次なる蔵元さんのもとへ向かいました。
南部美人さん、ありがとうございました。
4月のお披露目会が楽しみです。
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[今回訪問した蔵元]
株式会社 南部美人
〒028-6101 岩手県二戸市福岡字上町13
TEL: 0195-23-3133
http://www.nanbubijin.co.jp
訪問日:2013年3月12日
純米吟醸 心白 山田錦
使用米 山田錦100%
精米歩合 50%
原材料名 米(国産)、米麹(国産米)
アルコール分 16.0度
形状 新たに生まれたこと
醸す還す舞う 一心 ふくよか
使用米:雄町100%
精米歩合:50%
原材料名:米(国産)、米麹(国産米)
アルコール分:16度
形状 新たに生まれたこと 光 清冽な 恵み
使用米:愛山100%
精米歩合:50%
原材料名:米(国産)、米麹(国産米)
アルコール分:16.0度以上 17.0度未満
純米原酒 13度
アルコール:13度以上14度未満
原材料:米(国産)・米麹(国産米)
精米歩合:60%
日本酒度:+3
酸度:1.6
木桶仕込み純米酒
桶の民 おけのたみ
原材料:米・米麹
アルコール分:15度以上16度未満
国産米100%使用
精米歩合:65%
50年の歳月を越えて復活させた木桶仕込み純米酒
南部美人オリジナルの製法『全麹三段仕込み』を応用し仕込んでいます。
山吹色とさわやかな酸味、旨味が特徴です。
木桶で醗酵させたもので、樽酒とは異なります。
この5角形デザインのこだわりにしびれます。
ALL KOJI
原材料:米(国産)・米麹(国産米)
国産米100%使用
精米歩合:65%
アルコール分:15度
南部美人 糖類無添加梅酒
リキュール
原材料 清酒・梅
アルコール分 9度〜10度
製造年月 2015年1月
特許番号 第4415072号
農商工連携事業認定
ん、梅酒ヌーボー?
聞き慣れない方も多いかと思います。
こちら、酢飯屋で現在こっそり仕入れている裏メニューです。
岩手県二戸市の南部美人さんが今年から新商品として
出された注目のお酒なのです。
出荷された2013年7月下旬はWebなどでも話題となっていたので
ご存知の方も多いかもしれません。
南部美人さんがもともと出されている「糖類無添加 梅酒」
(酢飯屋でも大好評すぎて毎月取り寄せさせていただいています)
の、これまでの一般的な「梅酒」の常識を覆すほどの
斬新さと美味しさは、以前にもピックアップ記事で
ご紹介しているとおりですが
この梅酒の、ヌーボー(新酒)版なのです。
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このヌーボーに使われる青梅は、梅の名産地
である和歌山県で6月に収穫されたばかりの新しいもの。
それらを、春に出来上がったばかりの今年の
南部美人さんの新酒につけ込み、
糖類を一切添加しない独自の技術を用いて2週間程で爽やかな
梅酒(そして美しいロゼ色)を完成させています。
通常は焼酎などに熟した梅を3ヶ月は漬け込むことが
多いですが、こちらは"旬"を大切にしたもの。
どこよりも早くこの梅酒を世の中に出したい、
という南部美人さんの想いが実現した品です。
口に含むと梅の繊細な風味が鼻を抜けながら
(ちょっと昔なめた「小梅ちゃん」キャンディーの
甘酸っぱさを思い出します)、飲み終えた余韻は
最初は梅、続いて日本酒の原材料である米のじんわり
とした旨味も後追いでやってくるという不思議な感覚です。
通常の南部美人さんの梅酒との違いを蔵元に伺ったところ、
通常の梅酒は、通年商品として味を均一されるよう
お酒も梅も新モノとは限らないそうです。
口に含んだ印象も、通常のものはより"とろん"とした
印象があります。
となると、今の季節は、より酸味が涼やかなヌーボーを
きりりと冷やしていただくのがオススメかも。
何よりも今の季節しかいただけない逸品です。
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アルコール度数は9-10度と高すぎないので、
ランチやカフェタイムにお洒落なロゼワインならぬ
ロゼ梅酒として冷え冷えの一杯を召し上がりいただく
のもオススメです。
暑さと汗が吹き飛ぶこと間違い無しです☆
また夜は酢飯屋で提供するコースの一品目にお出しする
ことの多い酢漬けとも優しい酸味がぴったりですので
是非最初の一杯目としてもお試しください。
なお、青梅の収穫量に限りがあるためこのヌーボーは
貴重な限定品となりますので、在庫がなくなり次第
酢飯屋でのご提供も完了となります。
お早めにどうぞ!
山ぶどう梅酒 や ゆず酒もございます。