『結の香 -ゆいのか- 』純米大吟醸 第2回お披露目会 報告記事
[酒イベント]
岩手県が10年の月日をかけて開発したお酒用のお米
『結の香』を使った純米大吟醸のお披露目会。
大好評の前回に引き続き、第2回が5/25に開催されました!
全3回で毎回2蔵ずつ参加いただくこのお披露目会。
今回の蔵元さんは、
岩手県盛岡市より『あさ開 -あさびらき-』さんと
紫波町(しわちょう)『月の輪-つきのわ-酒造店』さん。
今回も酢飯屋入口に気合いの入った看板が
飾られております。
開始時間が近づくにつれ続々と参加者の皆様が
集まる中、既に席につかれているあさ開さんの
立花さんと玉澤さん(手前のお2人)は少々
緊張の面持ち。。
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開始時間の18時。
まずはあさ開 営業企画課課長・立花さんより
爽やかに開会のご挨拶!
続いて、月の輪・横沢専務取締役よりご挨拶。
横沢さんは月の輪酒造の女杜氏・横沢裕子さんの夫。
それまで勤められていた銀行を退職され
4月より月の輪酒造店へ入られたばかりの
ピチピチ?の専務さんです。
人はいつでも新たなチャレンジの道を開けるのだ
と勇気づけられます。
乾杯の音頭はあさ開・東京支店の玉澤さん。
もともと岩手ご出身ですが東京に単身赴任で
頑張っておられますっ。
乾杯と共に、イベントの主役である「結の香」
純米大吟醸が皆さんの口の中に運ばれます。
あさ開さんの結の香はすっきりとして雑味を感じさせない
上品な大吟醸らしさを堪能できる味わい。
月の輪さんの結の香は、月の輪さんのお酒の特徴である
酸味とどっしりさがちゃんと表れています。
同じ『結の香』という酒米を同じだけ削って
造られたお酒。なのに使われる酵母、酒造りの
こだわり方により、出来上がりは蔵によって
香りも味わいも異なる。
日本酒の世界は本当に奥深いです・・・
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岩手県産の素材を使った寿司シリーズも続々と。
普段はあえてお客様にご説明はしませんが
素材それぞれにストーリーがあります。
岩手県大船渡市・恋し浜のホタテ。
酢飯屋では震災前からお世話になっていましたが
東日本大震災の津波で漁港も壊滅的な被害を受け
漁師小屋は丸ごと流出。
10名のホタテ漁師さんのうち9名の漁師さんが
漁船を失いました。
震災の後に育てたホタテが成長し2年の月日を経て復活。
今また酢飯屋の食卓を飾ってくれています。
「美味しい〜!」と喜んでくださる皆さんの顔が
恋し浜の漁師さんたちの笑顔と重なります。
この季節に珍しいサンマも大船渡から。
生産者は三陸の浦島商店さん。
こちらも震災で事務所が流されましたが、
今は場所を移して業務を継続中。
震災後で多くを失いながらも努力を続け
復活を遂げて行く岩手県の生産者の皆さんを
思うと気が引き締まります。
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「結の香」のお披露目会は、「結の香」以外の
蔵自慢のお酒も続々と登場するのが特徴!
あさ開さんの創業者の名前にちなんだ、
木桶仕込みの純米大吟醸「源三」。
木桶仕込みは昭和初期まで行われていた仕込み方法で
現在ではわずか20の蔵でしか扱われていないそうです。
とろりと芳醇な味わいは玄人好みな味わい・・・
スッキリと喉越しの良い大吟醸「宵の月」は
月の輪さんから。エンドレスにスイスイと頂けそう。。
ニューヨークでも大評判のあさ開さん「水神」は
米の旨味がじわじわと舌に染み込み悶絶状態。
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じゃんじゃん出てくるお酒と寿司。
これだけの種類のお酒を好きなだけいただけて
しかもお酒を造られた蔵元さんに直接お話も伺える。
酢飯屋の寿司も15貫しっかりとお腹にためられる。
あぁ、なんという幸せな企画。
締めのデザートは月の輪さんより酒造技術を応用した
アイスクリーム「糀っ娘(こじっこ)」。
米・麹・牛乳のみから作られておりお砂糖を加えず
麹の力で糖化させるという飲ん兵衛なら誰でも
気になるアイス・・・
麹の香りがふんわりと広がる甘さ控えめオトナ味☆
ごちそうさまでした!
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蔵元さんとの濃密な時間を満喫いただき、無事に
第2回も終了いたしました!
ご参加いただいた皆様、ありがとうございました!
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『結の香』お披露目会は、以下の通り最終回となる
第3回目の開催を予定しております。
最終回はフレッシュな20代蔵元さんが登場予定☆
第3回:6月15日(土)酔仙酒造 & 岩手銘醸
お申し込みはこちらから。
※毎回参加される蔵元さんが変わりますので、
一度ご参加された方も是非また違う仕上がりの
『結の香』を楽しみにご参加いただくことも
もちろん大歓迎です!