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まだこ・マダコ・真蛸・Octopus sinensis

[すし・sushi料理海の生き物釣り・Fishing食遊び]

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タコ目・マダコ科

マダコは日本全国に生息しています。
そして、日本はタコの消費量世界一です!!!

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潮間帯〜水深40mほどに生息し、全世界の温帯域に分布していて
岩礁域や砂地に生息しています。
岩の隙間がタコのおうちです。
昼間は岩や石垣などの隙間で過ごします。 
好物はえびかに、二枚貝などが好き
足の先を岩の隙間に入れて、エサを探します。
巣穴のまわりには、食べ終えた貝殻などが散らかっています。

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タコの擬態(ぎたい)。
体の色を変えて、保護色化することは有名ですが、
体の形を変えて、岩のような凸凹の形に変形したりもします。

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食べている餌の味が、そのまま身に反映されやすい生き物です。
アワビをたくさん食べればアワビ味。
カニをたくさん食べればカニ味。
ホヤをたくさん食べればホヤ味。
エビをたくさん食べてばエビ味。
体だけでなく、そこも柔軟なタコなのです。

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タコの頭と思われているあの部分は、お腹です。
目が付いているあのあたりが頭です。
口で呼吸しています。

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タコの口は腕の中。
二枚貝などを抱きかかえて捕まえたら
歯舌(しぜつ)と呼ばれる器官で貝に穴をあけて
その穴に麻酔物質を注入し、麻痺させて食べます。
マダコはスナダコも食べちゃいます。
タコの天敵はウツボ!
海に捨てられた空き瓶などの中には、
狭い場所が好きなタコが棲みついたりします。

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蛸壺(たこつぼ)に入るマダコ

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蛸壺(たこつぼ)の中で身を潜めているマダコ

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脱走したり、お互いに噛み合ったり、同じ生け簀にいる他の生き物を食べてしまうため、

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水揚げされたタコは、生け簀でこんな感じの網袋に入れて保管されます。

メスは自分の巣の奥に卵を産みつけます。
卵にいつも海水を吹きかけて卵が孵化するまで外敵から守ります。
卵を狙いにきた魚に対しては、水圧で砂を吹きかけて撃退。
一ヶ月ほどで卵が茶色っぽくなり、孵化します。


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マダコの漏斗(ろうと、hyponome)

この漏斗から墨を吐いて分身の術を使ったり、周りの岩の色と同じ色に体の色を変えて
隠れ身の術を使うので、マダコは『海の忍者』なんて呼ばれることがありますが、
陸でも忍者のように素早く動くことができます。

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マダコの漏斗(ろうと、hyponome)

タコやイカはスミを吐くことで有名ですが、
スミの役割は、敵の目をくらませ、その隙に逃げるまで『隠遁(いんとん)』の術のような役割をします。

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マダコの漏斗(ろうと、hyponome)

ちなみにタコとイカのスミは成分が違うので効果にも違いがあります。
タコのスミはとてもさらさらしていて『煙幕(えんまく)』効果があり
まるで煙のように広がって敵の目をくらませます。
イカのスミは粘り気があって、塊として水中を漂い
まるで『分身』のような役割をします。
敵がそちらに気を取られているうちに逃げます。

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マダコの漏斗(ろうと、hyponome)

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マダコの漏斗(ろうと、hyponome)

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マダコの漏斗(ろうと、hyponome)

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マダコの漏斗(ろうと、hyponome)

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マダコの漏斗(ろうと、hyponome)

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マダコの吸盤

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マダコの吸盤

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マダコの吸盤

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マダコの吸盤

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マダコの吸盤

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マダコの目

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マダコの目

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マダコの目

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マダコの目

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マダコの目

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マダコの目

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マダコの目

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マダコの目

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マダコの目の皮

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マダコの口

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マダコの口

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緑茶で茹でると、赤い色が綺麗にでるょ。

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マダコ切りつけ

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こちらがマダコの卵です。

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これは、タコの卵。

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一房一房に別れて、

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さらにその房に粒々と一つ一つの卵が連なっています。

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タコの卵を茹でます。

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左が茹でたタコの卵、右が生のタコの卵
茹でると少しだけ膨らみ、プリッとした食感に変わります。

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左2本が茹でたタコの卵、右2本が生のタコの卵

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マダコ卵の醤油漬け寿司
器:神尾奈々さん

タコは握り寿司には向いていないと思って絶対に握らなかった20代。
タコを握り寿司に合うように考えた30代。

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マダコの握り寿司 塩とスダチで

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マダコの握り寿司

マダコは握り寿司では握らない。
理由はネタとシャリが口の中ですぐにバラバラになり
一体感が得られないから。

これは、僕も修行中からずっと思っていたこと。
将太の寿司の作者、寺沢大介先生も同じことをお話されていて
やっぱりそうですよねー。

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タコはタコで食べた方がタコの味が味わえる。

でも、
お寿司にした方が味が引き立つ魚って多いじゃないですか。
きっとタコもシャリと仲良くできる方法があるはずですよ。

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マダコ握り つくしの味噌たまり漬けのせ

切り方、飾り包丁の入れかた、炊き方、形、温度。

あの歯ごたえを残しながら、酢飯と一体化させるのは
やっぱり難しいのかなー。

タコの握り寿司、いつか自信作が完成したら
寺沢先生に声かけさせていただきますね。

と完成したのがこちら。
タコの寿司の新しい食べ方のご提案です。


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タコのアヒージョ

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マダコの頭と黄ズッキーニのアヒージョ

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マダコとセロリとムラサキキャベツのアヒージョ

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たこゆずそるべくりむちーず
器:田子美紀さん

柔らかい塩気のマダコに
滑らかなクリームチーズ
甘酸っぱいゆずのソルベを合わせただけで
口の中は夢の国。

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たこやき・タコヤキ・たこ焼き・タコ焼き・takoyaki

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未就学児でもパクパク食べちゃう『タコめしおにぎり』の作り方



【マダコの怖いお話】
天気のあまり優れない
とある日の喫茶店での会話。


D:あ、もしもしー。
 おひさしぶりです。
 どうしました??

K:ちょっと聞きたいことがあるのだけどー。

D:あ、はい。なんですか?
 はい、
 はいはいはい。
 あー、難しいですよねー。
 はい、
 まずは頭をペシペシ叩いてみてもらえますか?

K:はい。叩きました。

D:どうなりました?

K:動きました。

D:まだ、生きてますね。
  そしたら、思い切って頭をひっくり返してもらえますか?

K:それはちょっとできません。

D:そしたら、目の横を包丁で切り傷つけてやってください。

K:はい、やりました。でも、こっちを見てます。。。

D:両目ともやって、目玉は指で取っちゃってください。

K:取りました。まだ生きてます。

喫茶店の店員:お客様、お店の外でお電話いただけますか?

D:あ、すみません。小さい声で話します。

K:大丈夫ですか?

D:あ、はい、すみません。
  そしたら、口も取っちゃましょう。
 その後、足を切って、塩で揉んじゃいましょう。

業界の方ならすぐにわかるけれど、
それと無縁の世界の方には
ここまでのお話がこわい会話に聞こえたというお話。

長崎県 壱岐の島に住む、
妻のご実家のお母様からの電話。
ご近所さんからタコをいただいたから、
僕に下処理を教えて欲しいという電話でした。

ちゃんちゃん。

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たこ姿焼

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タコのコルク煮

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タコと一緒にコルクを煮るとタコが柔らかくなると
どこかで聞いたのを思い出し、せっせとコルクを集め、
いよいよ実験の時。

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ぜんぜん柔らかくならねーじゃねーかー!!

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タコのワンピース

【たこつぼ漁・たこ壺漁・タコ壺漁・蛸壺漁】については
こちらからどうぞ。
https://www.sumeshiya.com/blog/2020/05/post-6263.html