けんさきいか・ケンサキイカ・剣先烏賊・Uroteuthis edulis
2025年6月18日夜から19日の朝にかけて
長崎県平戸市 生月島(いきつきじま) 舘浦港(たちうらこう)から
ケンサキイカ漁に行ってきました。
この日の釣りの様子を全てまとめた動画がこちら。
お世話になったのは七福丸の坂本船長(左)と
平戸大好き石田さん(中)です。
19時30分出港
イカ漁の現場
4つのポジションを一人で全て回す漁師の坂本浩一さん。
釣れたイカは、船内生け簀に確保していきます。
活きたまま出荷するかしないかで価値が大きく異なる活魚の世界。
イカメタルでの釣り、前半は小さめのケンサキイカが多数。
スッテにしっかりと抱きついています。
本当に綺麗な眼
橋本環奈ちゃんくらい大きな眼
この日は、スッテよりも、エギ(餌木)のほうが掛かる率が高めでした。
夜焚き(よだき)のイカ釣り船がたくさん出漁しています。
釣れたイカを器用にスッテから外しつつ、生け簀にシュッと投げ入れる
坂本さんの真似をするものの、うまく外れず苦戦する石田さん^^
25時 大きな雲が流れ、月が見え始めてきたところで
良型が釣れ始めました。
ケンサキイカを活きたまま出荷用に、ていね、ていね、丁寧に。
釣ったケンサキイカを締める
釣ったケンサキイカを海底で泳がせたら、マダイが釣れました!
マダイGET!
朝 4時30分
舘浦港(たちうらこう)に戻ってきました。
船内生け簀のイカは元気に活きています。
ケンサキイカを活かしたまま水揚げする漁師さん
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筒状のケンサキイカやヤリイカ、スルメイカなどの筒イカ系を、
丸っと一本ずつ、小分けしながら入れることができる「イカ袋」なるものがあります。
大きいサイズなら一袋に1本気持ちよく入るのですが、小さい場合は、
一袋に何本か入れてしまうことになり、別に他の袋でも良かったんじゃないかと
悲しい気持ちになるイカ袋あるある。
ケミホタルの「ちもとホタル」
輸入元:株式会社ルミカ(LUMICA)
お問い合わせ電話番号:0120-00-3930
WEB:http://www.fishing-lumica.com/
「issei海太郎」のイカ釣りの仕掛けのスッテの一つ「ヌケガケスッテ」の
頭部分の穴にちょうど差し込むことができるサイズと村上晴彦さんが言っていたので、
イカが食い渋っていると感じたタイミングで、
夜の海中で光らせてアピールしてみると、いい感じに食いついてきたという実績があります。
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長崎県 壱岐市 初山 初瀬(いきし はつやま はぜ)
2015年7月25日
台風直撃の中、台風の目に入ったこのタイミングで
島の南側に位置するこの漁村のベテラン漁師
田内さんから漁へのGOサインがでました。
『凪(なぎ)だ。大丈夫。』
『かしこまりました。向かいます。』
ってか、全然凪じゃないっすけどー!!
楽しいことも沢山ありますが
苦行もします。
今回乗せていただいた漁船は『鶴丸-TSURUMARU-』。
これが夜中のイカ漁に大活躍する、集魚灯(漁灯)。
地域により、時期により、点灯して良い数に制限があります。
明るければ明るいほどイカが沢山集まり、獲れ過ぎてしまうからです。
ちなみに満月の夜は、あまり釣れないそうです。
月明かりにぼやかされてしまう集魚灯の灯りではイカには灯りが弱いということ。
これがイカ漁の仕掛け、エギング。
エギとは餌木(えぎ)。
Eging.
自動でエギを海中に沈め、自動で巻き上げる装置。
※田内さんの場合、手で釣ったものは生きたまま生け簀へ、この自動装置で釣り上げたイカは野〆後に梱包出荷用か干物用。
出港前に隣にあった漁船を見てみたら、
真っ黒、イカスミまみれ。。。
妻や子供達、お父様が見送りにきてくださいました。
漁直前には、とても気持ちが落ち着きます。
出漁直前の
田内さんご夫妻。
船に塩を撒き
海に塩を撒き、
そして、僕たちにも塩を撒いて
お清めしてくださいました。
右から
田内司さん 77歳(漁師歴60年以上)
奥様
息子の光さん 51歳(漁師歴 子供の頃から)
ちなみに、本業は冬の一本釣りブリ漁とのこと。
妻のお父様 酒井優さん。
いつも全面協力ありがとうございます!
いよいよ漁船に乗り込みます。
漁師さんが操縦する姿とその目には、
いつもしびれてしまいます。
夕方18時から翌朝6時までの12時間のイカ漁のスタートです。
船の上で仕掛けを準備する田内さん親子。
早速仕掛けを海に落とし、指先でイカの行動している棚を測ります。
と、早速1杯目GETーーー!!!
きれいだ。
すかさず、反対側で息子の光さんがケンサキイカGETーーー!!!
綺麗というか、宇宙。
わざわざ桶に入れてくださり、
イカが墨を吐く瞬間などを見せてくださった優しい光さん。
ありがとうございます。
この透明感です。
目の色も非日常。
真っ白になったり、真っ赤になったり。
何色に変化しても美しいケンサキイカ。
青森以南の日本各地、東南アジア〜オーストラリア北部に分布しています。
ちなみに地方によって呼び名が変わります。
が正式名称はケンサキイカです。
そして、いつの間にか日が暮れて、
集魚灯、点灯です。
手で釣り上げたイカの中でも、大きく威勢の良いものは生け簀に入れます。
体長は20〜30cmが平均です。
自動巻き上げ機で釣れた魚はトロ箱へ。
他のイカ漁船も、この時間は夜景に見えます。
プシュッっと吹く潮を笑顔であっさりかわす光さん。
僕は竿にて一本釣りにチャレンジ。
エギにイカが抱きつく感覚がなんともたまらない。
のった!!
って感じのどっしり感。
今日一番のサイズ50cmUP
ダブル連発で気持ち最高潮です!
やってみたかった、
イカメダリスト。
夢叶う。
イカがエギに抱きつき、
どんな感じで水面に上がってくるのか、
リールを巻きながら水面を覗き込んでいたら
漫画みたいに墨と潮を顔面に吹きかけられました。
この時、実は左目のコンタクトがとれ、
平衡感覚がとれなくなったのですが、
その感覚と船の揺れが絶妙に重なり
船酔いしないモードに突入するという奇跡が。
おまけにスルメイカも釣れました。
もうね、この辺りから悦に入ってます。。
帰りの船の様子です。
船上なのに仕事が綺麗で速い!!
獲れたばかりは半透明の白で、徐々に表皮の白が鮮やかな赤色になり、
鮮度が落ちてくると、透明感のない白になります。
陸に戻ったら
恒例の
海厨房にてワイルド板前です。
まな板奥:ケンサキイカ
手前:スルメイカ
こちらがイカの墨袋
イカのくちばし
イカの目玉
イカのゲソ
ケンサキイカの剣
ワイルドだろ〜?
今回は、
世界初の防水・耐衝撃レンズ交換式デジカメ「Nikon 1 AW1」を
縄で縛って、海中に沈めて撮影してみたりしました。
そこには神秘の光景が。
漁船満喫です。
回転イカ干し機。
釣りたてを一夜干しして昼には完成。
絶対美味いやつ。
イカ刺しにしたり、干物にしたり
美味しい美味しい壱岐のイカ時間を過ごさせていただきました。
ありがとうございました。
ケンサキイカを釣ったということは、
海厨房で恒例のワイルド板前やります。
奥がケンサキイカ、手前がスルメイカだょ。
みんなおいでー!!
ケンサキイカ、
海厨房でのワイルド細造りの刺身と
残りは干物にします。
郷ノ浦町漁協に訪ねて
ケンサキイカのセリを見せていただきました。
松原さん、ご親切にありがとうございました!
漁師になった妻、子供達にもイカ釣りさせてみた。
はこちらから。
【ケンサキイカ船釣り2018@壱岐】
ケンサキイカ漁の漁火(いさりび)
ケンサキイカの活造り
【ケンサキイカの一夜干し】
https://www.sumeshiya.com/blog/2021/09/post-6659.html