廣喜-ひろき- 廣田酒造店(岩手県 紫波町)
[酒蔵訪問]
2013年より岩手県と酢飯屋がコラボで実施している企画
『結の香 -ゆいのか-』純米大吟醸 お披露目会。
2014年、第二弾のお披露目会が開催されました。
(開催概要はこちらから。)
今回ご登場くださった酒蔵さんは、両磐酒造さんと廣田酒造店さん。
広大な敷地で大型仕込みも行う両磐酒造さんと、
岩手県初の女性杜氏の指導のもと手作りにこだわる廣田酒造店さんという、タイプの異なる
2つの酒蔵さんにご登場いただきました!
当ページでは廣田酒造店さんの訪問時の様子をご紹介します。
(両磐酒造さん訪問時の様子はこちらからどうぞ。)
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岩手県紫波郡紫波町は、南部杜氏発祥の地とも言われる土地。
すぐ傍には南部杜氏や日本酒造りの歴史、お酒に関連する人物、器、文化が紹介されている
「南部杜氏伝承館」(所在地:岩手県花巻市石鳥谷町)もあります。
(伝承館は入場料400円で結構楽しめるのでお酒好きの方にはオススメです。)
この紫波町は33,000人ほどの人口の小さな町。
その中に、酒蔵さんが現在4蔵存在。
しかし半数である2蔵はなんと女性が杜氏を務めているという全国でも珍しい土地でもあります。
酢飯屋では去年、女性杜氏のおひとり、横沢裕子さんがいらっしゃる
月の輪酒造店さんを訪ねましたが、今年は、廣喜のお酒で代表的な廣田酒造店さんを訪問しました!
出迎えてくださったのは、五代目蔵元・廣田英俊さんと女性杜氏・小野裕美さん。
廣田さんのお住まいである住居と酒蔵が一体となった建物で、畳の居間からは、一面の
ガラス張りの扉から酒造りの様子を見渡すことができます。
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訪問させていただいた4月はすでに酒造りはほぼ終わっておりましたが、一通り小野さんに
ご案内いただきました。
この蔵のモットーである「手作りの酒」がひしひしと伝わってくる建物やすべての設備が
とても暖かみがあって、なんだか懐かしい心地がする不思議な空間です。
かがまないと入れないような背の低い扉の向こうにある麹室。
仕込みタンクの作業ははしごを登って。
蔵の長い歴史の中で繰り返し建て増しされたという建物。
瓶詰めもリサイクルしながら人の手で行われます。
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続いて、結の香を含むいくつかのお酒を試飲させていただきました。
小野さん自らお酒のボトルを開けていただき、解説していただきます。
試飲させていただいたのはこちらの4つ。
今年から造りを開始した「結の香」はもちろんのこと、花酵母を使った「撫子」、試行錯誤を繰り返し
やっと商品化できたという「廣喜 山廃生酒」、フレッシュで優しい甘さが特徴のにごり生酒「南部初雪」
など酒飲みが興奮してしまいそうな様々タイプのラインナップ。
このうち、本日の酢飯屋での「結の香 お披露目会」では、撫子以外の3種類を楽しんでいただきます。
小野杜氏自らご参加いただき、解説いただく予定ですのでお楽しみに!
ところで、小野さんは美人杜氏さんなのですが、お話をしてみるとそのキャラクターがとても魅力的。
常に明るく冗談を交えて会話が進むので、訪問した私たちはずっと笑いっぱなし。
ちなみに優しいお人柄がとても表れている蔵元・廣田さんと、ちゃきちゃきキャラクターの小野さんの
やりとりを見ていると、完全に小野さんのペース。
もともと小野さんは宮城県大崎町の味噌や醤油の醸造を行うご実家のお生まれだそうですが、
大学卒業後、岩手県内での就職を経て、約10年前にこちら廣田酒造店へ来られたのだそう。
蔵の中では小野さんの女性パワーが圧倒的に強く、すっかりこちらの蔵のリーダーとして
ご活躍されているのだということが分かります。
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最後に、「結の香」のお米を蔵のすぐ裏手で作られているとのことで、田んぼを見せていただきました。
季節的に今はまだ田植え前のため広大な土地が広がっていますが、じきに田植えの季節がやってきます。
夏から秋にかけてはここが青々とした土地に変わることでしょう。
「結の香」の田んぼの前で腕を組みポーズを取る小野さん。さまになっています。
(酢飯屋・岡田がリクエストしてポーズをとっていただきました。)
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家族的な温かなぬくもりを感じる廣田酒造さん。
丁寧なご案内をありがとうございました。そして今晩はどうぞよろしくお願いいたします!
最後に蔵元・廣田さんも交えて記念撮影!
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[今回訪問した酒蔵]
廣田酒造店
岩手県紫波郡紫波町宮手字泉屋敷2-4
TEL. 019-673-7706
http://hiroki.xm.shopserve.jp
活性生原酒
純米にごり 南部初雪 生原酒
清酒
原材料名 米(国産)米こうじ(国産米)
精米歩合 60%
アルコール分 16度以上17度未満
製造年月 12.7.8
岩手県紫波郡紫波町宮手字泉屋敷2-4
廣田酒造店
廣田英俊
南部初雪
甘みと酸味と旨味のバランスが最高に揃ってます。
生きている酵母が口の中をシュワシュワ駆け巡るもんだから、
また余計に美味い。
いやー、本当に美味い。