うつぼ・ウツボ・鱓・Moray eel・Muraenidae
あ!ウツボだ。
動物界 Animalia
脊索動物門 Chordata
脊椎動物亜門 Vertebrata
条鰭綱 Actinopterygii
ウナギ目 Anguilliformes
ウツボ亜目 Muraenoidei
ウツボ科 Muraenidae
ウツボ
温暖な地域の浅海に生息する海水魚で、鋭い歯と大きな口を持つ大型肉食魚です。
世界中の熱帯・温帯から2亜科・15属・約200種が知られています。
日本では南西諸島に多くの種類が分布する。
和名「ウツボ」は、長い体が矢を入れる容器「靫」(うつぼ)に似ているからという説と、
岩穴に潜む習性から空洞を意味する古語「うつほら」が転用され
「うつほ」を経て「うつぼ」となったという説もあります。
ウナギ目の魚たちの稚魚は、レプトケファルス幼生と呼ばれます。
これは『小さい頭』という意味で、
その名の通り頭に比べて体が幅広く透き通っており、葉脈標本のような姿をしています。
敵に見つかりにくくするため、体は透明です。
平たいきし麺のような姿で表面積を大きくして水の抵抗を増やし、
海流の流れに乗って省エネに旅を漂うだけでなく、体を大きくくねらせて泳ぎます。
全長は約11cmほど、体の側面に黒い斑点が並んでいます。
幼魚になると体は茶色で細長く、成魚の体形に近づきます。
ほとんどの魚は成長とともに体が大きくなりますが、
ウナギ目の魚は一旦体の幅が狭まり細くなります。
その後、体が太くなり、焦げ茶色のまだらな縞模様に成長し、成魚となります。
大きさは全長20cmから4mまで幅広いですが、全長1メートル前後の種類が多いです。
他のウナギ目魚類同様に体は前後に細長い円筒形で、腹鰭が退化し、
背鰭・尾鰭・臀鰭が一繋がりになっています。
ただしウツボ類の体はいくらか上下に平たいものが多く、腹鰭のみならず胸鰭も退化しています。
体色は種によって様々で、多くは生息環境に応じた保護色として地味な色をしていますが、
トラウツボのように単体で見ると派手な紋様をもつものもあります。
中にはハナヒゲウツボのように鮮やかな体色のものもいます。
口は大きく目の後方まで達し、鋭い歯が発達しています。
種類によっては鼻先が湾曲し、口を完全に閉じることができないものもいます。
なおウツボ類は獲物を捕えるための口顎の奥に、
食べたものを食道に進めるための「咽頭顎」を持っています。
実質、口が2つある感じです。
また魚の鼻孔は左右に2対ありますが、
ウツボ類は2対の鼻孔が鼻先と目の近くに離れてついています。
鼻孔が管状に伸びた種類が多く、ハナヒゲウツボでは花びら状にもなります。
鰓孔は小さく目立たちません。
皮膚は厚く、体のみならず鰭までも覆っています。
鱗は微小で皮下に埋もれています。
ガブッ!!!!! ぐいいいいいいいいいいいいんん!!!!
引っ張り合いの激しい格闘の末、どうにか釣り上げることができました。
この口!
油断すると噛み付いてきます。
しかし丸々太って重たい。。
うわ!顔ギリギリ噛みつかれるところだったー!!
厚みも凄いです。
驚きの、ウツボの歯並びや内臓など
さらに詳しくはこちらからどうぞ。
https://www.sumeshiya.com/blog/2017/07/post-2781.html
この太さ、写真で伝わりますかね?
ぬるっぬるです。
指9〜10本分の厚み。
一般的な釣り糸では耐えられないため、
漁師さんから極太のPEラインとこれもんの大針で見事釣れました。
ウツボ、届いたぞー。
楽しみにしていた子供たち。
とにかく触りまくる。。。。。
ペタペタ、むぎゅむぎゅ、ペシペシ。。。
魚と取り扱いについては
子供たちがもう少し大きくなるまでは目を瞑ることにする。
ウツボの口に何か入ってるぞ。
タコだー!!
タコは、食べる餌によって、味が大きく変化する生き物の一種。
美味しいものを何でもたくさん食べるタコは、
味付けしなくても本当に美味しいものです。
そのタコを食べちゃうウツボ。
美味しいわけです。
ウナギ目ウツボ亜目ウツボ科ウツボ
海のギャングと呼ばれるウツボは
タコもかじりついて食べちゃうほどの
鋭い歯と抜群の嗅覚で獲物を狙います。
旬は秋から冬。
岩礁の穴に住んでおり、空洞(うつほら)が名の由来。
身は歯ごたえがよくて、鳥肉に近い。
たたきで食べたり、干物を短冊に切って唐揚げにしたり。
お寿司も勿論美味しいです。
ウツボとの戯れTIMEは終わりにして、
ここからは僕の趣味の世界ですので、
ご興味のあるかただけご覧ください。
うつぼの頭の中に墨袋発見!
と思ったら、これはウツボに寄生する
寄生性カイアシ類サルコタケスだそう。
ちょっと刃を入れたら墨がブシュっ!!
手とメガネが真っ黒に!
photo by yusukenishibe
photo by yusukenishibe
うつぼの握り寿司
器:松本かおる
うつぼの唐揚げ
皮がもっちりで美味しいです。
ウツボの心臓、肝臓、卵のオイル煮
うつぼのソテー
器:村上祐仁さん
皮はパリッパリ、身はふわっふわ。
うつぼの旨味がギッシリ凝縮された料理。
煮詰めたウツボのソースを絡めて
口に入れようとしたその瞬間、
一旦その手を止めて鼻を近づけてしまうほどの極上な香り。
うつぼの煮こごり
器:花岡央さん
【うつぼ料理研究所」町戸太さんの熟成うつぼコース】の様子はこちらからどうぞ。
http://www.sumeshiya.com/blog/2021/12/post-6763.html