れんこん・レンコン・蓮根・lotus root
佐賀県杵島郡白石町
レンコンの生産者 黒木農園さんに行ってきました。
前日に収穫されたレンコン。
ちなみにレンコンって世界に100種類以上あるそうです。。。
ここ白石町だけでも4,5種。
ちなみに写真は『榎本(えのもと)』系。
少しこぶりで成長も早くシャキシャキしているのが特徴。
黒木さんのところで言う『白石れんこん』はこちらになります。
こちらは『金澄(かなすみ)』系。
黒木さんのところでは『蓮恋(はすこい)』という名で呼ばれています。
前者よりも少量も少なく、地にへばり付きやすく収穫もしづらいとのこと。
火が入るとホクホクしたお芋のような食感です。
レンコンは基本、4節からなっていて、
写真だと
右側が先端部で【第1節】となります。
一番若い部分なので生でも軽めの火入れでもシャキシャキ食べられます。
この先端に近い節ほどやわらかいです。
サラダ、酢バス、炒め物に。
右から2,3番目が【第2節,第3節】
天ぷらや煮物、きんぴら、肉詰め、フライ、挟み焼きなどで
加熱された食感と甘みを楽しむ部分です。
そして【第4節,それ以降】
粘り成分が強いため、れんこんもち、団子、つみれ、ハンバーグ、お好み焼きなどの
すりおろし料理やチップスに。
先端から離れるほど繊維が豊富になります。
黒木農園さん資料より
ここからは
レンコン掘り体験をさせていただきました。
完全防備で頭まで隠してます。
ぬぷっ。
深さも硬さも想像できないこの美しきグレイの世界。
一足踏み込んでからは気持ちよさに変わります。
深そうに見えて、意外と浅いんです。
とはいえ秋でも冷たいこの土の中。
冬の収穫が過酷なのは容易に想像がつきます。
そして、ものすごい水量で消防士のごとく
土中から水圧でねっとりとした土を吹き飛ばしていきます。
土を上手に吹き飛ばしていくと、
レンコンが現れます。
ここは手探りで探していきます。
硬いものを発見。
ここで焦って引き抜くと
レンコンが折れて、穴から泥水が入り商品にならなくなってしまいます。
全容が手探りで確認出来るまで
根気よく水圧をかけていきます。
これが慣れるまで難しい難しい。。
白石町は有明海の干拓地特有の
やわらかく、ミネラル豊富な土壌『重粘土質』で育つれんこん。
3月,4月に植え付けされてそれ以外は通年収穫期。
葉が青い時(新蓮-しんばす-)は若くてシャキシャキ。
夏の細めは生でもOK。
葉が枯れたら生で食べると梨っぽい食感と甘味。
この時期のレンコンは火を入れてホクホクと食べるのがおすすめだそうです。
中学生の頃からレンコン掘りをされている黒木さんは
流石にすいすいとレンコンを見つけていきます。
干拓地なので、塩分やミネラルが多い土地なので、
レンコンもしっかりと糖分を蓄えるそうです。
そんなレンコンも他の植物同様、葉っぱが命だと教えてくださいました。
ここでタイムオーバー。
途中何度もレンコンを折ってしまいすみませんでした。
掘ってきたレンコンや、品種違いを感じてみて!
とすぐに焼いて食べさせてくださったのが奥様の黒木貴子さん。
さが農業女子 カチカチ農楽(のら)がーる の会長でもあります。
黒木さんはとってもアイデアマンです。
ご縁があった企業とはタッグを組み様々なレンコン商品を生み出しています。
レンコンパウダーやレンコンどら焼き、レンコンロールケーキなどなど。
こちらはまだ出来たて、商品化前の
れんこんを発酵させてレンコン100%で作られたレンコン酢。
こちらはすでに人気の
白石れんこん、佐賀フクユタカ大豆
佐賀平野のお米と唐津の一の塩で作られた
オール佐賀県の『れんこん味噌』。
お味噌汁にすると細かく沈んだレンコンのシャキシャキがまだ残っています。
開発中のレンコン羊羹は、完成具合によっては爆発ヒットの予感の見た目と味でした。
左:黒木貴子さん 右:黒木啓喜(ひろよし)さん
黒木さん、次回は子供達を連れて夏のレンコン畑にお伺いさせていただきますね!ありがとうございました。
黒木農園
佐賀県杵島郡白石町遠江4290
電話 095-284-4052
ホームページ www.kuroki-nouen.com
【レンコンメモ】
れんこんが黒く変色するのはどうして?
・切り口が変色するのはポリフェノールの一つ『タンニン』が
空気に触れて酸化するからです。
・茹でて変色するのは『タンニン』が鉄分と反応し、
『タンニン鉄』が出来るためです。
防ぐには酸化を抑えるために酢水に浸すこと。
※鉄製の鍋、フライパンなどで茹でたり炒めたりすると変色しやすいので注意。ちなみに変色しても食べられますし、味の変化はありません。
黒木農園さんより
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