葦毛崎展望台(あしげざきてんぼうだい)
[記録]
南部藩は古くから知られた馬産地でした。
広大な放牧地の一部であった葦毛崎は、葦毛の馬にちなんで名付けられたと言われています。
ここには、太平洋戦争のさ中、時の海軍通信部隊基地の防空電波探知機が設けられていました。
現在は、太平洋の大パノラマが楽しめる展望台として有名です。
また、種差海岸天然芝生地に至る5.2kmの遊歩道の出発点にもなっています。
遊歩道の周辺は、春はフクジュソウ、初夏はニッコウキスゲやハマナス、
秋は北限のハマギクなど季節の花が咲き乱れます。
耳を澄ませば、ウミネコやイソヒヨドリなどの野鳥のさえずりが聞こえ、
青空に映える白亜の鮫角灯台や馬駆ける緑の牧場の牧歌的な風景を見ることができます。
初夏の霧の季節には、八戸小唄で『鮫の岬は湖けむり』と唄われた
幻想的な景色に出合えるかもしれません。