ごまさば・ゴマサバ・胡麻鯖・Scomber australasicus
高知県土佐清水市
高知県の西南端、足摺岬(あしずりみさき)沖で獲れるゴマサバは
『土佐の清水さば』と呼ばれています。
『立て縄漁法』により一尾一尾、一本釣りをするため
傷をつけず最良の状態で水揚げされます。
一本釣りで釣り上げられたサバは
人間の手で触れることなく、冷却装置のついた船の生け簀に泳がせます。
港に戻ると生息水温に合わせた冷却水槽で泳がせて、
興奮状態の魚を一旦落ち着かせてから出荷するという徹底ぶりです。
鮮度管理と品質は素晴らしいものがあります。
これが『立て縄漁の図』です。
昔の漁師さん曰く、
ハガツオやサバ、タイ、タルメ、クエなど
色々な魚が釣れるそうです。
朝2時くらいには港を出て、2,3時間で漁場につき
海がまだ暗いうちから夜明けまでの勝負。
縄を投げ入れてから、引き上げてしまうまで3時間ほど。
明るくなると、かかっている魚がサメに食べられてしまうので
時間との勝負です。
生のゴマサバの刺身(背側)
生のゴマサバの刺身(腹側)
今回も高知県漁協 清水統括支所に伺ってきました。
生け簀の中を落ち着いて泳ぐゴマサバ。
平成9年頃からの取り組みだそうです。
足摺岬の黒潮が当たる漁場で通年獲れるゴマサバ。
水深70〜100メートル
水温13℃〜15℃あたりに多くいるようです。
9月〜2月が脂がのってきて美味しい時期。
岡林支所長(2018年で所長11年目)
『土佐の清水さば』への気合いを感じるTシャツは
バックプリントでのみ表現。
男の背中を感じます。
マサバも獲れるが敢えてやらない。
そこにも男気を感じます。
水揚げのない時間帯は穏やかで落ち着いていて
青い海と海風が最高に気持ちいい場所です。
ここがサバ専用の生け簀スペースです。
活魚の管理と下処理は全てこちらで行われていました。
〆てから血抜き、神経抜き。
一匹一匹個包装で送られています。
港内を歩くお母さんのTシャツがサバで可愛かったので
声をかけて撮影させていただきました。
皆々様から、サバ愛を感じます。
土佐の清水さば。
是非食べて感動していただきたいお魚です!
書:平野耀華 鮨:酢飯屋 器:竹下鹿丸
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