やな漁・ヤナ漁・梁漁
滋賀県 知内川(ちないがわ)
あゆ産卵保護水面区域です。
梁漁は、川の中に足場を組み、
木や竹ですのこ状の台を作った梁(やな)という構造物を設置して、
上流から泳いできた魚がかかるのを待つ漁法です。
ここでは主にコアユを目的に設置してあります。
網に入った魚を見せていただきました。
数種類の淡水魚が見てとれます。
それにしてもジャンプ力の高い魚ばかりです。
この日、一番入っていたのは、ハス。
こちらの綺麗な魚がハスのオスです。
この網の目からすり抜けられるサイズのコアユを
主に獲る感じです。
大きいハスは大抵、網の中に残ります。
人間は昔から、本当に頭を使って
どうにかして食べ物を獲る方法を考えたもんだなと
このような伝統的な漁を見ると感じます。
ちなみに、
ビワマスは、アユ、エビ、その他を食べていますが、
ハスもアユを食べているそうです。
ハスは元々この辺りの固有種で、
アユと一緒にハスも混ざって全国へと出回ってしまったようです。
滋賀県漁業調整規則
第35条の2により
あゆ等の全ての水産動物の採捕が
9月1日〜11月30日の期間禁止されており
違反者は罰せられますのでご注意ください。
滋賀県高島市 百瀬漁協
平山次夫組合長さま、みなさま 貴重な漁を見せてくださいましてありがとうございました。いただいたハスは全て美味しくいただきました。
そして、伝説の郷土寿司、
食中毒がよく起こるので商売にはしない。
けれど昔は、地元の半数以上に家で漬けていたという
危険過ぎる『ハス寿司』(販売不可)を食べにお伺いしますね!
※メスのほうが小さい骨が柔らかいので食べやすいですが、オスのほうが美味しいらしいです。
〈作り方〉
ウロコ、内臓を取って、洗い背開きをする。
6月中に塩漬けして、約1ヶ月ほど常温で保管する。
7月20日頃、洗って、炊いたご飯、酢と酒を少々入れて漬けて重石をする。
7月28日頃、出来ていたらすぐ食べる。
毎年7月の第4日曜日に執り行われる唐崎神社の例祭『川裾(かわすそ)まつり』。
不浄除け・夫婦和合・安産・厄難祓いの神として親しまれています。
このお祭りの御馳走として「ハスのなれずし」が有名です。
【唐崎神社(からさきじんじゃ)】
滋賀県高島市マキノ町知内924
【湖魚民宿 吉平(KICHIBEI)】さんでも食べられるという噂も。
梁漁の動画です。