杉谷とうがらし
[青果]
2019年7月
滋賀県の南東、忍者で知られる甲賀市甲南町の杉谷地区で
江戸時代から栽培されていた伝統野菜
『杉谷とうがらし(すぎたにとうがらし)』の生産現場にお伺いしてきました。
形はシシトウに似ていますが、
先が曲がり、一つひとつとても個性的な形をしています。
とうがらしには"辛い"というイメージがありますが、
この杉谷とうがらしは苦みもアクもなく、
ほのかに甘いのが特徴で小さな子どももおいしくいただけます。
しかも皮が非常に薄く生でも食べられるため、
地元ではサラダにも利用されています。
シンプルに焼き物はもちろん、
炒めたり煮たりしてもしんなりやわらかく、
また、若い葉にはアクが少ないので煮物としても活用されています。
そんな杉谷とうがらしの栽培には、水管理と、肥料やりが欠かせず
水不足だと固い実になってしまい、さらには、『肥え食い』という。
花が付かなくなってくるので、月に2回は追肥をするようです。
種播きは4月初旬頃、7月初旬には収穫できるようになり、
10月の初霜が下りる頃まで収穫が続きます。
収穫は夜明けとともに収穫、夏場は夜露にかかってうまみが蓄えられるのか
朝から採った方が味が良いそうです。