世界シャリサミット2019
2019年9月29日 京都府宮津市
世界中から寿司職人だけが集まる『世界シャリサミット2019』が
飯尾醸造さん主催で行われるということで
参加してきました。
参加条件は『寿司職人』であること。
京都の海の町、宮津。
多くの人が釣りを楽しんでいました。
第一会場の宮津シーサイドマート Mipple(ミップル)。
この建物の一角でまずは
世界シャリサミット2019の座学です。
坊主頭率、極めて高し。
総勢50名の寿司職人が集結。
まずは主催者『江戸前シャリ研究所』所長であり
飯尾醸造5代目の飯尾彰浩さんが理想のシャリについて説明。
4種類の炊き方でご飯の食べ比べ。
寿司職人以外にも、
日本各地から寿司にまつわる生産者さんも参加されていました。
お米(勘六縁)さん
七味・粉山椒(やまつ辻田)さん
醤油(ミツル醤油)城さん
醤油・味噌(堀河屋)野村さん
みりん(白扇酒造)さん
海苔(成清海苔店)さん
日本酒(宮坂醸造)さん
ほうじ茶(丸八製茶場)さん
刃物(月山義高刃物店)藤原さん
そして酢(飯尾醸造)さん
出展者さん方によるプレゼンが始まり、試食会へと続きます。
醤油・味噌(堀河屋)野村さん
みりん(白扇酒造)さん
醤油(ミツル醤油)城さん
七味・粉山椒(やまつ辻田)さん
お米(勘六縁)さん
海苔(成清海苔店)さん
日本酒(宮坂醸造)さん
ほうじ茶(丸八製茶場)さん
刃物(月山義高刃物店)藤原さん
寿司職人だらけの名刺交換会
このあと休憩を挟んで
いよいよ別会場で「シャリ切り」の実演です。
寿司職人さんだらけですから、誰しもシャリを切ることはそれなりにできます。
しかし、そこで満足せず、貪欲に、さらに美味しい酢飯(シャリ)を追求する方々ばかりが
集まっています。
今回の講師は
『すし喜邑(きむら)』木村康司さん
『鮨菜和喜智』田村光明さん
『鮨處やまだ』山田裕介さん
のご三方。
ベテランの方々ですが
『これだけの寿司職人に囲まれると流石に緊張するわ〜。』と言いながらも
さすがカウンター接客のプロ、寿司職人です。
みなさま、真剣にシャリ切りのポイントなどをお話くださりながら
会場の笑いもしっかりととっていました。
左の気合い入った髪型してるのは、福岡のなかもとさん。
こちらがシャリ切り実演動画です。
秘密情報もありますので、早送りにさせていただいております。
ご了承くださいませ。
「シャリ切り」の実演が終わると
会場をイタリアンレストラン『aceto (アチェート)』に移動。
このお店はお酢屋である株式会社飯尾醸造が運営するレストランで
丹後の食材と富士酢を使い、素材の旨味を引き出した料理が楽しめるイタリアンです。
そのレストランの店内とお庭を贅沢に使って、
寿司カウンターが3台用意されていました。
今度は先ほどの3人の講師が握ったお鮨を実食できる時間です。
NO SUSHI , NO LIFE Tシャツの木村さん。
最高に似合ってます。
わさびもおろされ、
いよいよスタートです!!
寿司職人たちが、一斉に寿司ブースに群がります。
立ち姿が引き締まる山田さん
淡々と、綺麗なお寿司が丁寧に握られていきます。
むほッ!!!!!
ネタとシャリの一体感がすごい!
魚だけでもだめ、
酢飯だけでもだめ。
この二つを合わせてそれぞれを昇華させている。
これぞまさに鮨です。
田村さんの握りは酢飯を尊重した、米を強く感じる鮨でした。
コハダの酢じめ具合と、合わせている酢飯の酸味のバランスに悶絶。
木村さんの握りは、この3人の中では、誰よりもフワリとしていて
口の中で酢飯を崩すのに人体的な力を必要とせず、
鼻から吸った息だけで酢飯をほぐせるほどでした。
こちらが、すし実食動画になります。
『aceto (アチェート)』店内には
なんと、
講師の方々が先ほど切ったシャリで参加者が実際に自分で鮨を握ったり
自分が握った寿司を別の寿司職人に食べていただいたりできる空間が用意されていました。
ジャーの中で、酢飯が絶妙な温度に保温されています。
手前は、和歌山県より
紀州前 鮨 義心(ぎしん)の奥村さん
奥には、
鮨すがひさの菅さん
僕も握らせていただき、
そうそうたる寿司職人さん方に食べていただいたり、自分で食べたり。
他では中々見ることのできない寿司の世界が広がっていました。
さて
この後は、寿司職人だらけの懇親会になります。
会場はこのまま『aceto』さんということで、
一旦、本日のお宿、旅館『高島屋』さんにチェックイン。
東京農大 醸造学科卒の若女将
ノムリエールの中井やよいさんと面白すぎる旦那さまがお出迎え。
お部屋の鍵も最高に可愛いです!
サクッとひと休みして、
いざ、寿司屋だらけの懇親会会場へ
徒歩2分ほどで到着。
改めまして、
こちらが今回の会場『aceto (アチェート)』さんの
正面入り口です。
盛り上がる会場
株式会社さかな人の長谷川大樹さん。
右から
まぐろ問屋三崎恵水産 石橋匡光さん
株式会社さかな人 長谷川大樹さん。
寿司処 志喜(しき)吉村匡史さん
酢飯屋 岡田大介(こんな時に限って、人生初の金髪。)
講師のご三方も白衣を脱いで懇親会に。
この『世界シャリサミット』。
寿司職人にとって、大切な
『学び、刺激、情熱、探求、覚醒、自信、出会い、敬意、絆、確認、挑戦』
という様々な波が、たった1日で何度も何度も押し寄せる
最高の場です。
今後も開催されていくと思いますので、
全国、全世界の寿司職人のみなさま
ぜひご参加ご検討されてみてください。
必ずや新たな道が開かれることをお約束します。