仁淀川(によどがわ)・Niyodo River
[記録]
高知県。
西日本最高峰の石鎚山(いしづちさん)を源流部に、
深い峡谷を駆け抜け、土佐湾へと注ぎ込む仁淀川。
『仁淀ブルー(によどぶるー)』と呼ばれる独特な青に目を奪われます。
水の下には橙色や緑、白などのカラフルな石がごろごろしています。
川の青と山々の緑美しいコントラストを描いています。
『仁淀ブルー』が生まれる理由には様々な説がありますが、
一般的に不純物の少ない水は、光の波長が短い青い光だけを反射するため、
青く見えると考えられています。
つまり、独特の青は川の透明度の高さの証ということになります。
地元の方に言わせると仁淀川の水は、
泳げて、飲めて当たり前。と言われます。
仁淀川の水は、なぜこれほど澄んでいるのか?
急峻(きゅうしゅん)な地形のため流れが速く不純物が溜まりにくいこと。
比較的水温が低いため藻が繁殖しにくいこと。
そして流域に住む人々が川を大切に守っていること。
これらの要因が重なったことで、仁淀川の水質が保たれているのだと思います。
四国で3番目の流域面積を持つ仁淀川の周辺には
およそ10万人ほどの人々が暮らしています。
これほど多くの人が川と関わりながらも良好な水質が保たれていることは、
本当に素晴らしいことだと思います。
ノマドワークが流行っていた当時。
仁淀川を眺めながらの仕事は、とてもはかどりました。
ここからさらに上流に向かうと、
『名越屋沈下橋(なごやちんかばし)』、
仁淀川の支流にある『にこ淵』、次第に眼下の川の水が澄んでいきます。
仁淀川町の『安居渓谷(やすいけいこく)』の『水晶淵』に辿り着くと
そこには光にきらめく水面と、水深によってグラデーションを描く
何種類もの青を見ることができます。
宝石のような輝きを持つ『仁淀ブルー(Niyodo Blue)』はいつかまた家族を連れて見に行きたい場所の一つです。