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葉山 加地邸(KACHI TEI)

[記録]

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『有形、という無上の贅沢。』
神奈川県葉山町
国指定登録有形文化財に指定されている【加地邸(KACHI TEI)】。
フランクロイドライトの愛弟子として知られる建築家・遠藤新さんが設計し
1928年に建てられたこの邸宅。
いつも僕を可愛がってくださる武井さんが購入し、
まさかまさかの友人で、隈研吾さんの愛弟子でもある
カミヤアーキテクツの神谷修平くんがリノベーションデザインを手がけたという
ご縁を感じまくる建築物です。
宿泊も出来るというこの特別な空間。
ご紹介させていただきます。

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2020年11月
石段を登ると入り口が見えました。

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まだ全容が見えないにも関わらず、ワクワクします。

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中に入ると早速、神谷くんが館内?を案内してくれました。
邸宅なのに美術館のようなので、つい館内と言ってしまいます。

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まずは『サロン』。
歴史性を尊重し、保存に徹するエリアとして

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敢えて大きくリノベーションせず、綺麗に整えてあります。

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さらっと空間に溶け込む暖炉が良く似合います。

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こちらは『サンルーム』。

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もともとは、ビリヤード台などが置いてあったという『プレイルーム』。
1階の多くの部屋は、新規家具と照明により
歴史と現代を融合するエリアとなっています。

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この中には、スピーカーやワインセラーなど
遊びの質を高める大人のアイテムが隠されています。

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三角形の椅子や六角形のテーブルなど、
フランクロイドライトを尊重した形の家具が置いてあり
使用する人が用途によって好きに組み合わせできるように考えられています。

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ここにも空間と一体となった暖炉がありました。

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ガラスの多い『ダイニング』からは外の景色が見えてきました。

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このすぐ横にはキッチンがあり、
このダイニングにお料理を運んで、ダイニングテーブルを囲んでワイワイできるなんて。
空間でワイン一杯飲めちゃいますね。

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このダイニングから見える景色をさらに体で感じられるのが
『テラス』です。
もう、なんという気持ち良さでしょう。

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風が抜けて、海が見えて、山が見えて

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ここで仕事しても、ここで本を読んでも、ここで仲間と語っても

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何をしてても心地よい空間って、人生に必要な空間だな。

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このストーブの火がまた、昼でさえも雰囲気を盛り上げ、暖かい。
夜なら尚更良いムードになることが想像できます。

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記念写真はやっぱりここでしょ。
左:カミヤアーキテクツ 神谷修平
右:酢飯屋 岡田大介

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『メイクルーム』

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自分はメイクをしないのでわかりませんが、
自然光でメイクができるほうが、より綺麗に見えるメイクができるのではないでしょうか。

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『寝室1』

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庭が程よく望める静かで落ち着いた寝室。

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『寝室2』は光の入り方がとても印象的でした。
目覚まし時計を使わず、朝陽の光で目覚めたい派の自分にとっても
この寝室への穏やかな光の入り方は理想的でした。

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次は地下をご案内いただきました。
『洗面脱衣室』
現代的な考え方により歴史性を再定義し再生されたエリア。

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ふと横を見ると、ガラスから奥に抜けた浴室が広がっていました。

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うわーー。
室内とは思えないほどの開放的な『浴室』。

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光と水と緑が調和して

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唯一無二の浴室になっていました。

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神谷くんの力の入れ具合をここにも存分に感じることができました。

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ここはいずれ『ギャラリー』になるそうな。
ボイラー室跡。

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お次は二階へ。
いきなり現れたこの贅沢空間。
『スパ』 ??
という名前の部屋に割り振られていましたが、
温泉ではないし。。

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そのネーミングの意味は、この椅子に座ったらわかりました。

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山と景色が一望できて

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海まで見えてしまう。
心と体に癒しを与えてくれる空間という意味では、まさに『スパ』でした。

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『書斎』。
テラスやダイニングとはまた違った気分になれる落ち着いた空間。

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書斎のすぐ横のお部屋は『主寝室』。

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書斎にシレッと飾られていましたが、
このオモチャ。
ニッポンのレゴを目指して日本の天然木からつくられた、
建築家 神谷修平が隈研吾事務所時代に考案した新しいタイプの積み木(TSUMIKI)です。

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TSUMIKI

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『主寝室』

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『ライブラリー2』

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このライブラリーから1階の『サロン』や

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向かいの『ライブラリー1』が望めるように設計されています。

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1階の『サロン』から見上げた時に見えたあの場所が『ライブラリー1』だったのです。

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廊下に置いてあった照明。

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二階から見た、一階の屋根の色

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そしてデザイン。

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玄関に戻り、

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お庭へ向かいます。

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中で過ごしても、お庭から外観を見ても
圧倒的品格。

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そんな中にも、自然とある日常。

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建築好きな人も、そうでない人でも
見所だらけの加地邸。

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神谷くん、独立して最初の素晴らしいお仕事、そして完成度。
これからもカミヤアーキテクツの追っかけのごとく
今後手掛ける作品も楽しみにしていますね!

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【葉山 加地邸(KACHI TEI)】
(国指定登録有形文化財)
〒240-0111
神奈川県三浦郡葉山町一色1706
https://kachitei.link/

【カミヤアーキテクツ】
https://kamiya-architects.com/