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淡嶋神社(あわしまじんじゃ)

[神社仏閣]

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【一ノ鳥居】

和歌山県和歌山市加太(かだ)

〈淡嶋神社の起こり〉
その昔、神功皇后が三韓出兵からお帰りの際、瀬戸の海上で激しい嵐に出会いました。
沈みそうになる船の中で神に祈りを捧げると、お告げがありました。
「船の苫(とま)を海に投げ、その流れのままに船を進めよ。」
その通りに船を進めると、ひとつの島にたどり着く事が出来ました。
その島が、友ヶ島です。
その島には、少彦名命と大己貴命が祭られていて、
皇后さまは助けてくれたお礼の気持ちを込めて、持ち帰ってきた宝物をお供えになりました。
その後、何年か経ち、神功皇后の孫にあたられる仁徳天皇が友ヶ島に狩りに来られ、
いきさつをお聞きになりました。そこで、島では何かとご不自由であろうと、
お社を対岸の加太に移され、ご社殿をお建てになったのが、加太淡嶋神社の起こりとされています。

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【ニノ鳥居】

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【浄火】
お祓いを受けた人形を燃やす所です。

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【本殿】

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本殿にお人形さんが沢山、きれいに並べ飾られています。
そう。
置かれているというよりは、飾られている感じです。

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どこかで見たことのあるようなお人形も色々あります。

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〈御祭神〉
少彦名命(すくなひこなのみこと)
大己貴命(おほなむじのみこと)
息長足姫命(おきながたらしひめのみこと)
(神功皇后)

ご祭神の少彦名命は、医薬の神様。
特に、女性の病気回復や安産・子授けなどに霊験あらたかといわれています。

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ひな壇だけでなく、その周りにもたくさんのお人形。

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そして、日本人形の数々!!!!!

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怖くありません。
気持ちを落ち着かせましょう。
これは、人形に対しての人間の愛です。
そのことについては、最後に書かせていただきますね。

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本殿下

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本殿右

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本殿右下

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本殿左

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カエルの置物

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カエル様からの【手水舎(てみずや)】

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お人形さんをお祓い、お預けにいらした方

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授預所(じゅよしょ)の奥でみつけたぺこちゃんたち

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大きなネコのぬいぐるみと、これからお祓いされる人形たち

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タヌキ、ゾウ

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クマ

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タヌキ、タヌキ、タヌキ、たぬき、タヌキ、たぬき、タヌキ、タヌキ、タヌキ、タヌキ・・・!!!

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たぬきコーナーは、凄い数だったな。

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おばあちゃんちに、こういうのいっぱい飾ってあったなー。

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招き猫。
コレクターの人には、ヨダレものな気が。

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姿社(すがたしゃ)
少彦名命(すくなひこなのみこと)

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お人形がジャンル分けされて飾られているのがとても見やすくて粋な演出です。

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このお人形もよくみますよね!

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お面シリーズ。

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立派な天狗のお面!!

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七福神エリア

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干支エリア

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お!
またカエルさん。
本物のカエルがいそうな湿った場所に飾られているのがGOODです。

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自分としては、二つの目を使って、数え切れないほどの人形を見続けているわけですが、
途中から、逆に沢山の目線で自分が見られているような気持ちになってきます。

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この写真は一番気に入っています。
めっちゃ元気がもらえる、応援してくださっている感じが現れていませんか?
この写真を見たあなたにも、良いことが起こりますよ!!^^

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この並び方、射的撃ちたくなっちゃってスミマセン。。

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左奥のラスボス感。

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【紀文稲荷社(きぶんいなりしゃ)】
淡島神社の近くで生まれ巨万の富を築いた紀国屋文左衛門が、
江戸に移り住む前、淡島神社に奉納したお稲荷さんです。

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お稲荷さんといえば、キツネ!
お稲荷さんといえば、いなり寿司!

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【末社】
ご祭神と八百万の神をまつり、安産・子請授・婦人病等、女性の願いが叶うところです。

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またまた、カエル様!
そう言えば、小学4年生の時に遠足で茨城県の筑波山(つくばさん)に登ったとき、
俺もお土産で小さなカエルの何か置物のようなもの買って帰ってきたなぁ。
懐かしい。


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【宝物殿】


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■お祓いは予約制で11時、13時
(安産、子授け、身体、厄除け、良縁、商売、学業、初宮、交通安全等)

■人形受付時間:9時から16時
  ・受付できない日・・・仏滅の日すべて、12/20~1/3 、2/20~3/3
  ・人形のみのお預り受付
  ・ガラスケース、箱、道具、付属品などはお預り受付不可
  ・郵送、宅配ではお預り受付不可
  ・供養料(志し)と焼却委託料が必要です


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【参道】

怖い、こわいと怖がられることが多い淡島神社さまですが、
僕はちょっと見方を変えて、2時間ほどお参りさせていただきました。
冒頭にも書いたとおり、
人形が置いてあるのではなく、飾られている。
そもそも、お人形の最後をゴミとして捨てずに、
持ち主さんが愛をもって、この場所まで預けにくる。
その時点で、ここにいる人形たちは永く愛され、
これまでのひとまずの任期を全うした人形たちばかりだということに気がついてからは、
この淡嶋神社は、怖い、気持ち悪い神社ではなく、まったく真逆。
愛に満ち溢れた素晴らしい、明るい、面白い神社だと思い感じることができるようになりました。
みなさま、いかがでしたでしょうか?

是非、和歌山に行かれた際にはお参りに行ってみてください。

【淡嶋神社】
和歌山県和歌山市加太118

【淡嶋神社の年中行事】
◆針祭(針供養)2月8日
 祭神少彦名命は、裁縫の道を初めて伝えた神様で
一年の間に納められた針を本殿にて祓いを受けた後、針塚に納め、
塩をかけ土に返すことで、針の労をねぎらい、今後の上達を祈る祭りです。

◆雛祭 3月3日
親は、わが子の健やかな成長への願いをお雛様に込めます。
いくつになっても女性にとってうれしい行事、雛まつり。
幼い日の思い出が鮮やかによみがえってきます。
男びな女びなの始まりは、淡島神社のご祭神である少彦名命と神功皇后の
男女一対のご神像であるとされています。
また、雛祭りが三月三日になったのは、友ヶ島から対岸の加太へのご遷宮が、
仁徳天皇五年三月三日であったことからです。
雛祭りの語源も、スクナヒコナ祭が後に簡略化されて、ヒナまつりと言われるようになったとされています。
歴史ある淡島神社には、長い時代を静かに生き抜いてきた見事な雛人形が、数多く残っています。この多くは、紀州徳川家から奉納されたものです。
姫君誕生のおりに、その初節句には必ず一対の雛人形が奉納されました。
古文書には、姫君たちの名前である寛姫様・菱姫様・芳姫様献上の記述も見られます。
今も、その雛人形には、親のやさしい思いが息づいています。

三月三日は、雛流しの神事も行われます。
朝から神社の中は人々の熱気でむせかえります。
それぞれの思いや願いと共に、関西はもとより日本全国から境内に女性たちが集まってきます。
そして、日が高くのぼった正午、ひな流しの神事がおごそかに始まります。
人形に願い事を書き、人形とともに舟に乗せます。
「幼い日、あの人形と遊んだなあ」「嫁に行った娘が幸せでありますように」
女性の思いのたけをすべて込めた人形で、雛流しの舟はいっぱいになっていきます。
穏やかな春の海に紙吹雪がまかれ、神の国へと続く道ができます。
そこへ、本殿でお祓いを受けた人形を満載した白木の舟がしずしずと進んでいきます。
舟にぎっしりと積み上げられた無数の人形たちは、先導する舟に引かれ、
沖へ沖へと  向かっていきます。
波のまにまに揺られて、浮かんでは沈み、波間に見え隠れする人形たち。
キラキラと輝く海面を進む、黄金色や朱色のあでやかな着物をまとった人形たちは、
まるで生きているようです。
心が澄みわたる瞬間が訪れ、手を合わす人、俳句や短歌を詠む人、
シャッターを切る人、たたずむ人、涙ぐむ人・・・ひとりひとりの思いが神の国へと流れていきます。

◆春の大祭 4月3日(以前は3月3日に行われていた)
当日参拝すると御利益が大きいと伝えられています。

◆夏祭 7月31日日没より8月3日まで
茅輪をくぐり、夏の間の体の健康を祈る祭り。夏越しの祭。
持ち帰り用の茅輪が無料でいただけます。

◆秋の大祭(甘酒祭)
 御祭神少彦名命は、酒造の租祭です。
新米で、甘酒を作り、神殿に感謝を込めて供え、
参拝者に無病息災冬越しの甘酒を無料授与する祭典です。

◆たなばた祭(7月1日~7月7日)
 祭神とは、直接関係ございませんが、子供達に少しでも夢を与えたいという淡嶋神社さまの思いから、
無料で短冊が配られます。