陶芸家 西隆行さん
佐賀県有田市
陶芸家の西隆行(にしたかゆき)さんにお会いしてきました。
笑顔がズキュン過ぎます!
西さんの工房の前は、穏やかな風景が広がっています。
陽がよく入る西さんの工房は
とても心地良く、
目に入ってくる器や作品の表情をそのまま感じることができます。
素顔として美しい素焼きと
お化粧をして、より美しく釉を纏ったものが共存していて
高揚します。
興味深そうに西さんのお話を聞く岡田。
陶芸家さんとお話をするということは、
実は、とっても非日常なことで
世の中には、数多くの陶芸家さんがいらっしゃるとはいえ、
そのお一人お一人に、もちろん理念があり、こだわりがあり
芸術家であり表現者です。
ぼくも表現者の一人として、
陶芸という側面からの見方は、とても大切だと思っています。
それは料理人としてではなく、器で食事をとる生きものとして。
どうしても美味しそうに見えてしまう粘土。
この土がこんな様々な美しい作品に変わっていくんですから
素晴らしい世界ですよね。
食材が調理されて美味しく美しい料理になっていくのと同じです。
粘土が喜んでいますね。
そもそもの型が美しくなければ仕上がりも美しくなりません。
寿司の握り方の型に通じる部分です。
廊下に並ぶ過去の大型作品
この大きな徳利にお酒を入れて、注いでワイワイしてみたい。
と、発想が乏しい自分を攻めてしまった。。
過去に作った作品が残る、造形物。
過去に作った作品が残らない、寿司。
どちらの長所も短所もなく、それが作品。
現代美術ではなく、美術。
ミスではなく、狙い。
綺麗と思うか、
好きと思うか、
何も感じないか、
汚いと思うか、
全ては個人の自由。
あの群青色が好き。
西さんに許可を得て、撮影させていただいた道具類の一部。
自分も寿司の道具を撮影されることが良くありますが
実はあまり好みません。
ただ、撮影したい側の気持ちはどんなかと言うと、
純粋に、どんな道具でこれらの作品が出来上がっているのだろうという
好奇心です。
それを見たからといって、ほとんど何も理解できないし
真似をしたとしても所詮真似です。
しかし同業者が見るから嫌だという考え方もあります。
それは特許であったり秘伝であったりが
見る人が見るとすぐにわかってしまいパクられてしまうからです。
公になっているもの以外はなるべくというか、
絶対に撮影の許可を得た方が良いですね。
西さんの作品を代表するこの水色
釉雫
マーブル模様の器。
料理の盛り付け、使い方、難しいかなー。
と第一印象は思いましたが、
後日、マーブル皿にカルパッチョを盛り付けてみると、
とても馴染むことがわかりました。
単色料理はイケることは想像出来ていましたが、
色に色を重ねてイケる器は貴重です。
僕が今回購入させていただいた器は、こちらです。
実はこの器、裏面までもがとても美しく、
触った感じもとても気持ちよくて
もちろん使いやすそうということで選ばせていただきました。
え? 裏面も見たいですか??^^
いや〜ん。 だ・め・よ。
窯の前で西さんと記念撮影。
西さんこの度はお忙しい中、時間を作ってくださりありがとうございました。
西さんの作品ですが
ちょうど今、東京の【水道ギャラリー】の3人展に出展されています。
ぜひ本物の作品をご覧になられてみてはいかがでしょうか?
【水道ギャラリー】
『春の三人展(田中信彦・西隆行・樋口早苗)』
https://www.sumeshiya.com/gallery/2021/post_72.html
西隆行さん
Instagram:https://www.instagram.com/nishi.takayuki/?hl=ja