しまいさき・シマイサキ・縞伊佐木・Rhyncopelates oxyrhynchus
川を泳ぐ、シマイサキの子どもの群れ
内湾などの汽水域や浅い岩礁の周りに生息しています。
5~8月に沖合で産卵が行われて、
8mmを超えるサイズの稚魚は砂浜の波打ち際にみられますが、
1cmを超えるサイズになると汽水域に侵入するようになります。
15mmまでの幼魚は全身が黒褐色です。
捕食しにきたわけではないボラに煽られて、
逃げていました。
遊びかもしれません。
内湾で生活する幼魚期には川にもよく侵入し、
純淡水域でも姿を見ることができます。
体側には数本の黒い縦縞があります。
同じシマイサキ科のコトヒキと似ていますが、
コトヒキの縞模様は背びれを中心に湾曲していて
縞模様は目を通らないのに対して、
シマイサキの縞模様は直線的で、
その内の1本は上唇から目を通って尾びれに達しています。
シマイサキやコトヒキは、
仲間に危険を知らせるために音を出します。
釣り上げられると浮き袋を収縮させて、グウグウと音を出します。
食べると美味しい魚です。
ちなみに
いさき・イサキはイサキ科に属している魚で、
シマイサキ科のシマイサキとは系統の異なる魚です。