鮨 お食事 長三郎
[すし・sushi]
2021年2月
新潟県佐渡市
鮨 お食事 長三郎(ちょうざぶろう)さんにて夕食
御存知
すみません! 存じ上げておりませんでした!
『へい、らっしゃい!』
おおお! THEお寿司屋さんだー!
テンションが上がります!
壁面のオススメメニュー、どれも気になります。
サバの押すし
イワシの押すし
サーモンの押すし
おけさ巻(ブリの中おち・キューリ・梅しそ入ってます)
サラダ巻
ブリ丼
フグの子のカス漬
自家製 塩からのおみやげ
佐渡産 カキフライ
マンゴージュース
冬の佐渡と言えば、ブリ!
大将の鶴間光男さんがドーーーン!と持ち上げて見せてくださり、
その場でパパパッと解体して食べさせてくださいました。
僕も寿司職人なのでわかりますが、
準備を9割以上済ませてお寿司を握るのとは違い、
お客様の目の前で魚を捌いて(しかも大型魚)
すぐに提供するというのは、最高のエンターテインメントでもあり、
大変な仕事でもあります。
通常のカウンター仕事、接客をしながらですから。
そんなことを感じさせないくらい、サラッと仕事をされていました。
極太昆布巻き!!
たっぷりのマダラの卵がが巻き込まれています。
なんて、美味しそうなんだ!!
お次は、マダラの白子。
料理人にとっては、いつも身近で見ているものでも、
調理前に、食材そのものをお客様に見ていただくことは、
とても喜んでいただけるエンターテインメントです。
酢飯屋でもそうですが、長三郎さんでも大将がしっかりと見せてくださり
撮影までさせてくださいます。
食好き、食材好きな自分にとっては、何よりも楽しい時間です。
サッと湯掻いて、すぐに出てきます。
マダラの昆布締め
どや!
アンコウの肝臓(あん肝)
マダラの昆布締めとあん肝
じっくりと味わいたい一皿。
お次は、大きな大きなアワビが登場です。
これから、自分たちが食べるアワビ。ということで
持たせていただきました!
デカイ!! 重い!
動くアワビ動画
アンコウの煮こごり
プルントゥルン
ヤリイカ
ヤリイカの握り寿司
牡蠣フライ
左から
アワビの握り寿司
ヤリイカの握り寿司
ツブの握り寿司
アカモクと白子のお味噌汁
まだ活きている大きなヒラメです。
あっという間に捌かれました。
噛み締めるほどにジュワジュワと溢れる
ヒラメのエンガワの濃厚な旨味を堪能させていただきました。
ここで醤油ラーメンが!!
お寿司屋さんでラーメン!!??
実は『鮨 長三郎』さんは
昭和32年の開店当時、鶴間光男大将の祖父の豊吉(とよきち)さんが日本蕎麦、
鶴間光男大将の父の周作さんがラーメンやかつ丼などの料理を担当していた食堂だったそうです。
そして、カレーライスまで!!!!
お寿司屋さんが裏メニューでラーメンやカレーを出す。というスタイルではなく
元々、食堂をしていたお店がお寿司も出しているということか。
僕たちのように、佐渡に訪れた観光客向けだけでなく
地元の方が普段使いの食堂のような感覚でたくさんいらしているのはそういうわけか!
カレーとお寿司とラーメンが並ぶ光景は
ちょっとお酒が入った自分の脳裏にさえも深く刻まれるものでした。
そして、締めの煮アナゴの握り寿司。
満足度のラインは、とっくに超えていたのですが
ここまで来ると、そのラインさえもどこだったのか見失うほどでした。
そして、お会計時に発覚したのですが、
なんと、この日は僕のお誕生日だったということで
知らないうちにいつの間にか、
みなさんでのサプライズお誕生日寿司会を開いてくださっていました!!!!!
記憶に残る最高のお誕生日会をありがとうございました!
今回、長三郎さんでご一緒したdancyu関係者の皆様、
スパイスカフェ伊藤シェフ率いるシェフの皆様
またいつか長三郎さんでご一緒出来る日を楽しみにしていますね!
ごちそうさまでした!
【鮨 お食事 長三郎】
住所:新潟県佐渡市新穂81‐4
電話番号:0259‐22‐2125
2021年7月
僕は再び佐渡に行きました。
そして気がつくと、夜の長三郎さんへ。
あの日の誕生日寿司会の幸せが一気に甦ります。
あの日は、美味しくて、楽しくて、幸せ過ぎて
周りが見えていなかったので、今回は一人で冷静に長三郎さんの
普段のお寿司を楽しみたいと思います。
今回は、光男大将を真横から見れるカウンター席だ!
先日はおまかせだったのか、メニューを見なかった気がする。
改めて、メニューを見ていこう。
すしの部、巻すしの部
と項目はわかりやすく、極めて町の寿司屋さんらしいお品書き。
名物おけさ巻
佐渡と言えば、民謡『佐渡おけさ』。
寿司にネーミングされるほど、地元の方には愛されているのが『おけさ』です。
すしお好み
こちらは特に変わったところは無いですかね。
めばるがグランドメニューに入っているのって、なんかいいですね。
えんがわも、ヒラメではなく、カレイのえんがわ。
出ました!!
めん類・丼物・御定食ページ!
忘れてはいけない。
長三郎さんは、もともとは食堂であることを。
地元の方向けの食堂で
たまたまクオリティの高いお寿司がただ出てくるだけだということを。^^;
本当にいらっしゃるんですよ。
本格的な握り寿司を食べている横で、
みそラーメンやカツカレーだけ食べて帰るお客様が。
なんなら、
すし・ラーメンセットまであるじゃないですか!?
定食が美味しい寿司屋と、お寿司が美味しいお食事処。
どっちも惹かれるますね^^;
お寿司屋さんで出てくるブリカツとか、焼き魚定食とか
ぜったい美味しいんだろうなー。
いかんいかん。
今日は、長三郎さんのお寿司を堪能しに来たんだった。
目の前のネタケースの中には、たっぷりの寿司ネタが。
見ているだけで楽しい。
メジとヤリイカとホッコクアカエビのお刺身盛り
メジのお刺身。メジの個体の素晴らしさと目利きの素晴らしさと脂の回り方が重なり
物凄く美味しかったので、思わずメジのみで写真撮っちゃいました。
メジは、クロマグロの若魚(わかうお)のことです。
こちらがこの日の『おまかせ寿司』(9ヶ)
左上から
ブリ・ヤリイカ・中トロ・アワビ・マダイ
ホッコクアカエビ・ホッキ・アジ・ウニ
一貫一貫、じっくり堪能して、
追加でお好み寿司を注文
右から
トビウオ、シャコ、煮アナゴのお寿司
そして、締めのタンメン。
締まるー。
光男大将と記念写真
佐渡に来たら、やっぱり長三郎さん来ちゃいますね!^^
今日もご馳走さまでした!
そして、翌日。
お昼の時間にちょうど長三郎さんの近くにいたのと、
昨夜見たメニューにあった、季節限定メニューを思い出し、
寿司以外のランチをして、完全に地元の人になりきってみようと
暖簾をくぐりました。
案の定、カウンター席には、
大阪から来た50代カップル、
東京から来た20代カップル、
地元の方っぽい60代男性一人、
テーブル席には、博多弁の若い男女4人組
などなど、全国から佐渡に、
長三郎さんに来ていることが会話からうかがえます。
僕は、昨夜も来たことをバレないように
深く帽子をかぶり、マスクをして
俯き加減にテーブル個室席に通していただき
完全に地元民のふりをして
『五目冷やし中華ください。』
熱いあがりと共に出てきた五目冷やし中華
長三郎特製 あご(トビウオ)出汁たっぷりのスープがベースの冷やし中華。
やっぱり夏は、これだな。
サッと食べてシレッとお会計を済ませてお店を出ようとすると、
『お客さん、今日もありがとねッ!』
ギクッ!! ^^;
ニコッと笑顔で大将に言われた一言が実は嬉しくて
次の佐渡行きでもまた長三郎さんに来ようと誓うのでした。