【海の上のおすしやさん!?】/ 番組名「ひるまえほっと」(NHK総合テレビ)
[すし・sushiメディア生き物釣り・Fishing食遊び]
海の上、すなわち船でおすしやさんを開いてきました。
釣った魚を持ち帰り、おすしにすることはしていましたが、
船の上で魚を捌き、それをおすしにして食べる。
テレビ番組や漫画で出てきそうな企画をようやく実現することができました。
保健所のルールからしても、それを寿司屋として営業することは難しいので
完全プライベートで友人らと一緒に遊びに行ってきた模様がNHKにて放送されます。
釣りの中でも難しいジャンルの、オフシーズンのカワハギ釣り。
今回は、釣りも初めて、船も初めて、魚に触りたくない、おすし好きじゃない。
でも生きものは大好き。という小学4年生の女の子と、そのお父さんが大活躍!
果たして、カワハギは釣れるのでしょうか?そして、人生初おすしを、食べることができるのでしょうか!?
番組名:「ひるまえほっと」(NHK総合テレビ)
放送予定日:2022年7月28日(木)午前11:30~(関東甲信越地方のみ放送)
*NHKのアプリ「NHKプラス」で、日本全国に配信予定です。(同時配信&1週間の見逃し配信)
映像の様子を記事にしてくださったものがNHKホームページよりご覧いただけます。
【話題】おすし屋さんが絵本で伝える「命の大切さ」 作者・岡田大介さんの挑戦
https://www.nhk.or.jp/shutoken/hirumae/20220729.html
以下、当日の様子を僕もブログにしてみました。
2022年7月9日 千葉県富津市(ふっつし)
上総湊港(かずさみなとこう)
運良く、上総湊港からJR内房線209系が!
鉄ぶん補給です。
港のすぐ横には砂浜が広がっています。
出船前の取材風景
『おはようございまーす。これから何しに行くんですか?』
という挿入部分。
ピンクの方が、今回の番組ディレクターでもあり、リポーターの小村弥生(こむらやよい)さん。
小村さんも初めての釣りでドキドキされていました。
今回のゲスト、N君と娘さんのユウちゃんがやってきました!
なんと、ユウちゃんは魚を触るのも食べるのも苦手。
そして、船も釣りも初体験ということで、釣れることを祈り、
そしてそれを食べていただけるのか!?
僕はそこが一番ドキドキします。
本日お世話になる、
彦次郎丸 畑中功船長さんです。
彦次郎丸 ホームページ:https://hikojiroumaru.com/
今回は、こちらの仕掛けでカワハギを狙っていきます。
針が3本に六角オモリ25号(93.75g)です。
時期的に、肝パン(肝がパンパンに入っている様)のシーズンは終わってしまっていると思いますが
カワハギの魅力は肝だけではないですので、みんなで張り切っていきたいと思います。
カワハギ釣りのエサの定番「アサリ」。
船長が事前に塩で身を固く締めてくださっていました。
そうすることで、針にしっかりと刺さって、海中でもアサリが落ちにくくなります。
出船前に、船長がアサリを針に付けるコツを教えてくださいました。
水管→身→内臓 の順に針を刺していきます。
こちらがエサの付け方(動画)です。
奥様が港でお見送りしてくださいました。
いってきまーす!
今回は全員がレンタルタックルということで
お借りしたのがこちら!
KAWAHAGI-EX 165
海風カワハギ (SEA breeze KAWAHAGI) 180
カワハギ釣りには、先調子のロッド(竿)が使いやすいとされています。
竿全体の長さを10とした時に、
1:9や2:8ほどの比率で数字の低い方が竿が曲がる部分の長さを表しています。
例えば1:9の場合、竿の長さの1割しか曲がらないということです。
(写真の場合、赤と白の部分がしっかりと曲がる部分)
9割の部分はしっかりと硬いです。
そのため、チョンチョンとした細かい当たりでも感じ取り、即合わせることができます。
これが4:6だったりした場合、魚が当たって即合わせても竿先が曲がり過ぎてコンマ数秒遅れて針先に力が伝わるため、魚を逃しがちです。
早速、教わった通りに針にアサリを付けるユウちゃん
とっても器用です。
3つの針にしっかりとアサリを付けて、準備万端です。
針先を内臓に隠すようにしてカワハギに見えないようにするも良し、
敢えてほんのちょこっとだけ針先を出しておくことで
ファーストアタックから合わせて勝負に出るも良し。
オモリは六角形の25号(25gではございません。 93.75gです)。
ちなみに
オモリの号数をg(グラム)に換算するとこんなことになっております。。。
号 g(グラム)
0.3 1.125
0.5 1.875
0.8 3.00
1 3.75
1.5 5.625
2 7.50
3 11.25
4 15.00
5 18.75
6 22.50
7 26.25
8 30.00
9 33.75
10 37.50
11 41.25
12 45.00
13 48.75
14 52.5
15 56.25
16 60
17 63.75
18 67.50
19 71.25
20 75.00
21 78.75
22 82.5
23 86.25
24 90
25 93.75
26 97.5
27 101.25
28 105
29 108.75
30 112.50
35 131.25
40 150.00
45 168.75
50 187.50
60 225
70 262.5
80 300
90 337.5
100 375
120 450
150 562.5
200 750
250 937.5
300 1125
この日、一番よく釣れたトラギス
ホシササノハベラのメス(成魚)
Yくん、Tくん がカワハギを釣り、NくんもカワハギGET!!
目の前に見えるのが「鋸山(のこぎりやま)」。
千葉県鋸南町と富津市との境に位置する標高329.5mの山です。
ノコギリの刃のようにギザギザしているのが名前の由来となっています。
そして、本日のメインゲスト「ユウちゃん」もカワハギを釣り上げましたー!
すごい! しかも良型!
そして、魚に触ることもできなかったユウちゃんが自分の両手で持ってる!!
空を見上げれば灼熱の太陽と青空。
皆で、熱中症には十分注意して船の上での8時間。
僕はこの時間が本当に大好きです。
僕もやっとカワハギが釣れ始めました。
目の前を大きなフェリーが通過しています。
何やら可愛い船です。
千葉県のマスコットキャラクター 「チーバくん」だ!
「チーバくん」ラッピングの東京湾フェリー「しらはま丸」でした。
久里浜港(横浜港)と浜金谷港(富津市)を35分で東京湾横断をするフェリーです。
おおおおお! そして遂に!!
小村さんにも強い引きが!!
本名のカワハギだー!!!
最後の最後に魅せてくれました!
初めての釣りで、カワハギ釣りました!!
おめでとうございます!
僕はこの日、5枚のカワハギを釣ることができました。
写真上がカワハギ、下がウマヅラハギです。
カワハギの活締め(いけじめ)
カワハギの神経締め
鼻の穴から入れるバージョンを畑中船長が見せてくださいました。
黒っぽかったカワハギが、
白くなっていきました。
カワハギの神経締め動画はこちらからご覧いただけます。
ユウちゃん、カワハギの皮剥ぎに挑戦!
上手に剥きました!
カワハギの三枚おろし
皮を剥いだカワハギの腹骨を取り除いていきます。
海の上、船は揺れますのでまな板をしっかりと固定して
細心の注意を払ってさばいていきます。
カワハギにはさらに薄皮がありますので薄皮を引きます。
(加熱すれば薄皮も噛み切れて、食べられます。)
刃渡りの長い柳刃包丁の扱いはさらに慎重に。
おすしの前にお刺身サイズに切って
お味見。
Nくんのこの表情! 『うまい!』いただきました!
カワハギをおすしサイズに切り付けていきます。
カワハギの肝が少ない時期とはわかっておりましたが、
一緒に釣れたウマヅラハギの肝がパンパンでしたので
ウマヅラハギの肝、使わせていただきましょう。
包丁で叩き刻んでお醤油に混ぜて「肝じょうゆ」を作ります。
海の上で、
船の上でおすしを握る
これが、【海の上のおすしやさん】です!
この日に釣った、カワハギだけでなく
ウマヅラハギ、タマガシラ、ホシササノハベラ、トラギス
全ておすしにしていきます。
はい、まずは一皿目。
『へい、おまち!』
海の上で食べるおすし。
釣りたての魚なんてうまくねー!とか言いませんように
ちょっとした下処理で、釣りたてのお魚も美味しく食べることができます。
はい! 2皿目!
青空のもとですが、氷でキンキンに冷やしたバットに切り身を乗せておくだけで
魚もしっかり冷えています。
魚を冷やし過ぎてもいけませんので、酢飯の温度と魚の温度、その絶妙な温度加減で握るのが寿司職人。それを船の上でやるのは至難の技ではございますが、できないこともないです。
畑中船長にもカワハギ寿司を食べていただきました。
お味はどうでしょうか?
この笑顔!^^!
船長も船の上で握りたてのおすしを食べたのは初めてだそうです!^^!
はい、3皿目!
酢飯の量もぴったり。
みんなで釣った魚を、全ておすしにして美味しく食べていただきました。
すべてを無事に終了し、港に帰る途中
海から眺める富津市竹岡界隈の家々、教会がとても美しかったです。
港に戻って、最後にメッセージシーン撮影。
帰り際の港内にて、アカエイ様のお通りだ!
畑中功船長、本日はお世話になりました!
ありがとうございました。
千葉県富津市(ふっつし)上総湊港(かずさみなとこう)
【彦次郎丸(ひこじろうまる)】
ホームページ: https://hikojiroumaru.com/