ライトアジ(LTアジ)
初めて釣りをする方は、アジ釣りに行くことになることが多いと思います。
アジ釣りにも色々な種類がある中で、
ライトアジ(LTアジ)という釣りを検討されている方のための解説ブログを作りました。
ライトアジとは?
LTアジとは?
【ライトアジ(LTアジ)は、軽い道具でアジ釣りをする。という意味です。】
ライトタックル(Light Tackle)。
・ライト(Light)は軽い
・タックル(Tackle)は道具、釣具
という幅広い意味がありますが、釣りの世界では頻繁に出てくる言葉です。
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同じアジ釣りでも、「陸釣り」と「船釣り」で、釣り方や仕掛けが違ったり
陸釣りの中でも様々な釣り方があったり、
船釣りの中でも浅場、深場で仕掛けが違ったり、
日本各地域ごとにオススメの仕掛けがあったり、
船宿によって仕掛けが指定されている場合があったりします。
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このページでは東京湾での「ライトアジ」、
船宿は神奈川県横浜市金沢八景の
「弁天屋(べんてんや)」さんを例にご紹介させていただきます。
こちらは、「つり具の上州屋」関内店さんにて許可を得て撮影させていただいたものです。
関内(かんない)は横浜ですので、東京湾での釣り方や仕掛け、タックルについてわかりやすく書いてあります。
とはいえ、初めて釣りをする方にとっては
専門用語がありすぎて、これでもわからないのが正直なところですよね。^^;
僕も最初はそうでした。
それでは、この絵を何度もじっくり見ながら理解していきましょう。
ちなみに竿とリールは、船宿さんでレンタル出来るところも多くあります。
ホームページなどに記載があったり、お問合せすることをオススメします。
【竿(さお)】は、
さすがにわかりますよね。釣り用語だと「ロッド」と呼ばれることが多いです。
絵図の【竿】の説明のところに色々書いてありますが説明しますと
〈オモリ負荷20〜40号〉というのは、
この竿が耐えられる釣りに適した仕掛けの重さを示しています。
20〜40号という数字は重さです。
釣りで使用するオモリの単位「号(ごう)」ですが、
これは昔の日本で使われていたの重さを表す「尺貫法(しゃっかんほう)」の
「貫(かん)」・「匁(もんめ)」という単位からきています。
1951年に制定された計量法によって1959年に尺貫法が廃止されて
1966年には国際単位系に統一されてg(グラム)、ℓ(リットル)が
日本の日常的な重さの単位基準になっているにも関わらず、
「号(ごう」という釣りならではの新たな重さの単位がまたややこしくなっています。。
1貫=1000匁=3.75kg
1匁=3.75g=1号
こちらが【オモリ号数換算表】です。
1号 = 3.75g が基準となります。
こちらの表、自作ですのでコピーしていただいてもOKです。^^
PDFはこちらのリンクからどうぞ。
オモリ号数換算表
【竿】の説明のところに戻ります。
〈7:3 〜 6:4調子(ちょうし)〉
これも釣りで良く出てくる表記で竿の曲がり具合、
まっすぐな竿がどのあたりから曲がるのかを表しています。
6:4調子であれば、
6が竿の曲がらない部分(竿の全長の7割)
4が竿先から曲がる部分(竿の全長の先端から3割)
という意味になります。
6:4
7:3
8:2
9:1(竿の全長の1割しか竿先が曲がらない)
こんな感じで分かれていますが、
釣る魚の種類や引き方の特製などによって調子が合っていると釣りやすさが変わってきます。
よく曲がってしなったほうが釣りやすい魚はなんなのか?
逆に、竿が曲がらないほうが釣りやすい魚はなんなのか?
このあたりも、釣りにハマっていく面白さの一つです。
〈ライトゲームロッド・各種万能竿など〉
これは前述したライト(軽め)のゲーム(釣り)で使うロッド(竿)
今回はライトアジという釣りなので、ライトゲームの一つになります。
万能竿と呼ばれるものは、様々な釣りに無難に対応出来る竿のことです。
1.6〜2.1mというのは、ロッドそのものの全長です。
どんなタックルでも釣れる時は釣れます。
アジ釣り専用の竿とかも売っていますが、
それじゃなければダメというわけではありません。
専用竿のほうが、より繊細な魚の当たりを楽しめたり、
魚に逃げられることが少なく、釣り上げやすいというメリットがあります。
釣果確率が高まるので本格的にその魚種にハマりたい方は面白いと思います。
【リール】は、糸を巻き取るための道具です。
小型両軸リールはハンドル(持ち手)部分が2つあるものを指します。
手巻きで巻ける浅めの水深(深くても5,60mくらいまで)での使用が推進されています。
さらに深い場所での釣りの場合は電動リールというものがあり、自動で糸を巻き上げてくれます。
リールの種類は大きく2つに分わかれます。
・スピニングリール
・ベイトリール
さらに
・小型
・中型
・大型
そして
・手動
・電動
ハンドルは
左巻き、右巻き
片軸(ハンドル1つ)、両軸(ハンドル2つ)
のようになっているので
釣りに合わせて、そして自分の好みや相性に合わせて選びます。
「ライトアジ」では、水深40m以内のことが多いですので
小型の手巻きで十分です。
【道糸(みちいと)】
リールに長く巻かれたメインの糸になります。
〈PEライン 1〜2号 100m〉と記載がありますが
まず、PEラインとは、糸の種類の一つです。
ライン = 糸
釣りにはいくつかの種類の素材が違う糸が存在します。
ナイロンやフロロカーボンという素材のものは単線のラインなのに比べて、
PEラインは極細のポリエチレン素材の原糸を複数本、編み込んで1本にして作られるラインです。
PEという名称はポリエチレン(PolyEthylene)から取られています。
1〜2号 ここで出てくる号は、前述したオモリの号とは違い
糸の太さを表しています。
こちらが【PEライン強度表】です。
こちらの表も自作ですのでコピーしていただいてもOKです。^^
PDFはこちらのリンクからどうぞ。
PEライン強度表
※「強度」は正式には「強力」と呼ばれていますが、強度のほうが認知されている言葉なのでそう表記しています。
〈天秤(てんびん)〉
小型片天秤20〜25cm スナップ付きサルカン
船釣りや投げ釣りに用いる金属製のアームとオモリで構成された道具のことです。
仕掛けが絡みにくい状態で、狙ったポイントまで沈めることができます
このようなLTアジ専門の天秤としても売っています。
このような全容をしています。
〈コマセカゴ〉です。
コマセというのは、魚を寄せるために海中に撒くエサのことで 「撒き餌(まきえ)」とも言います。
コマセを入れるカゴのことです。
アンドンビシ30〜50号前後と記載がありますが
行灯(あんどん)型のビシ(オモリ)という意味で
こちらがまさに「アンドンビシ40号のコマセカゴ」です。
日本語ですが、直訳すると
「行灯型で40号のオモリが付いた餌を撒くカゴ」という意味になります。
天秤の左側には、
〈クッションゴム〉1.0mm径 20cm前後(付けなくても OK)
このような商品です。
適度な伸縮性が急な魚の引きなどに対応してハリス切れを防いでくれます。
さらに口の弱い魚の口切れ防止にもなります。
アジなど口が弱い魚の釣りに最適で、
巻き上げ中や取り込みの際も口切れを防ぎキャッチ率をアップしてくれます。
さらにローリングサルカンが付いているのでヨレ防止も考えられています。
ハリス以上のハリがあるので絡み防止につながる効果もあります。
クッション性だけでなく、ヨレや糸がらみも防いでくれる便利なアイテムです。
〈ハリス〉とは、
釣り針に結ぶ「仕掛けの糸」のことです。
リールに巻く糸は丈夫な道糸でしたが
ハリスは水に馴染みやすく、魚から仕掛けを見えにくくすることが主な役割です。
フロロカーボンはハリスの素材
幹糸1.5〜2号(写真の1〜1.8mと記載ある部分)
枝ス1.5〜2号(幹糸から枝分かれして20cm前後と書いてある針が結ばれている部分)
このような商品は、ハリスに針が結んである便利な商品です。
「アジビシ仕掛け」
裏に仕掛けの詳細が描かれています。
〈ハリ〉
ムツバリ9〜10号
豊富にある針の種類のうちの一つ。
「ムツバリ」はハリの名前
「号」はハリのサイズです。
〈エサ〉
イカタン5mm前後(イカを切って赤く染めたもの)
アオイソメ1cm前後
最後に〈Point!〉
としてアドバイスが書かれています。
仕掛は通常のアジビシ用2本バリ仕掛でもOKですが、
全長の短いライトアジ用仕掛の方が、取り込みの際に抜き上げやすく、
手返し良く釣ることができます。
以上が
「つり具の上州屋」さんの
ライトアジのオススメのタックルの全てになります。
それでは本番です。
ライトアジをしに「弁天屋(べんてんや)」さんへLet's go!