「はるのひ」 小池アミイゴ / 作・絵
[岡田イズム記録]
春の夕方、ことくんはお父さんの畑から
森のむこうへと走って・・・?
父と子の呼びかわす声が胸にひびく、心あたたまる絵本。
(徳間書店)
第27回日本絵本賞
【書評】
泣き虫だった幼少期、
ビビりだった小学生、
自信がなかった中学生。
全てが自分の過去のこと。
一人で森に入る勇気もなかった当時の自分は、
父を信じていなかったのだろうか。
いや、違う。
自分を信じていなかったのだ。
新たな節目が多いはるのひに、
今ならきっと、一人で行ける。
書き手:岡田大介